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2014-04-30

[]イギッタかく語りき(2)-The Elder Scrolls IV- 「クヴァッチを守れ(後編)」

The Elder Scrolls IV: Oblivion Game of the Year PS3 the Best

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イギッタはかつて語った。

モロウィンド罪と罰の子ダンマーのイギッタが逃げ込んだクヴァッチに、オブリビオンゲートが開いた。イギッタはクヴァッチ市街戦に巻き込まれた。生き残るためには、ゲートに突入しこれを閉じなければならない。


そしていま、イギッタは語る。


トカゲが弾かれたように吹き飛んだ。

二本足で歩くトカゲが、イギッタの元に向かってくる途中の出来事だった。

トカゲが通過しようとした岩場の陰からメイス突き出している。岩場の陰に隠れた何者かが、メイストカゲを打ったのだ。それは完璧な奇襲だった。奇襲者は岩場から飛び出し、倒れたトカゲに追撃を試みる。だが謎の奇襲者の動きはぎこちなく、戦闘に慣れた者の動きではないことはイギッタの目から見ても明らかだった。イギッタは即断した。

腰につるしたポーチから、折れた肋骨を取り出し、放り投げる。口の中で何事かを呟き、骨が地面に当たると同時に左腕を突き出す。

骨は紫雲に包まれた。折れた断面から急速に骨が再生してゆく。それはまるでかつての自分を思い出しているかのようだった。

1秒と待つことなく骨は全身を取り戻した。動く骸骨、スケルトンだ。スケルトン右手に持ったメイスを構え、トカゲに突進した。イギッタもまた、小剣を構えてトカゲに突進した。


二人と一体の猛攻の前に、トカゲは呆気なく死んだ。謎の奇襲者は薄汚れた革鎧を纏ったカジートだった。敵か味方か不明だが、少なくともデイドラでは、ない。カジートは言った。

突入部隊の生き残りか?」

イギッタは慎重に答えた。そうだ。

「おまえの前に、一人、クヴァッチ衛士を救出した。彼はすでにゲートから脱出しているはずだ。おまえも後を追うんだ」

イギッタは驚いて訪ねた。おまえは一体何者なんだ。

「しがない巡礼者だ。だがこの期に及んではそんなことはどうでもいい。戦いに自信はないが、隠れるのは得意だ。なんとしてでもゲートを閉じる方法を見つけ出してみせるさ」


どうやってゲートから逃れたのか、記憶はない。気付いたときクヴァッチ山腹の難民キャンプで毛布にくるまって震えていた。圧倒的な剥き出しの暴力殺意。そしてそれに抗する力を持たない自分。だが、あのカジートはなんの力を持っていたというのか。力も無いカジートを前に進ませたものは何だったのか。

明け方が近づく頃、キャンプがざわつき始めた。イギッタはゲートが閉じた事を知った。あのカジートだった。キャンプでは、市街地に閉じ込められた市民を救出する作戦が立てられていた。イギッタにも声が掛かったが、イギッタは固く毛布を被ったままだった。

夜が明けると、体力に余裕のある難民から西と東に別れて移動が始まった。東に向う集団の中にイギッタはいた。難民の移動の惨めさは、ヴァーデンフェルもシロディールも変わりは無かった。東に向かった集団は、三分の一ほどの人数をスキングラードに残し、さらに進んだ。

帝都を巡る環状線に至ったとき、そこにイギッタの姿はなかった。

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