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ヤサぐれ者の魔窟vs発掘亭日乗越

2015-11-15 パリのテロ

パリのテロ。警戒態勢の今、しかもクリスマス休暇前のこの時期にレストラン劇場という観光資源を直撃するとは、芸術観光大国フランスに長期にわたるダメージは必至だ。ここ15年ほどでテロの性質が変わってきている気がする。

昔のような「テロリストが手製爆弾で自爆」という個人的衝動的な感じではなく、ここ15年ほどで、組織化され計算されたものになっている。自爆テロにしても、誰かが爆弾を用意して、誰かにやらせている。グロテスクな構図だ。安全な国などない。

法律をバンバン変えて安倍政権が目指している「ハイテクの軍需産業で大企業が金を儲け、兵器を輸出できる国」、つまり「世界の戦争を望む国」へと邁進している以上、日本もテロの対象となる日は遠くない。安保法制を「自衛のためだから」と言っている先にはそれがある。

数日前のフランス人の友人との楽しかった話も、今日になったら書き込む気になれない。自粛とかではなく、楽しかったことを誰かと共有する気持ち自体がしぼんでしまう。世界はいまどんどん痩せていっている。どこを触ってもゴツゴツした骨しかあたらない。以前はふっくらした、温かいものだったのに。

1. だがまあオレは書くけどね。そのためにこそオレは文章を磨いてきたのだ。アートが魂を躍らせ、誰かと共有したくなるようなものだと思い出し、再び劇場美術館に足を運ぶ力を沸かせるために。沈んで硬くなってしまった心にも届くような文章を、オレは磨いてきたのだからな。

==引用

Saeed Sato @SaeedSato 11月14日

Saeed Satoさんがリツイートしました شهد بلان

「敬愛するパリよ、貴女が目にした犯罪を悲しく思います。でもこのようなことは、私たちのアラブ諸国では毎日起こっていることなのです。全世界が貴女の味方になってくれるのを、ただ羨ましく思います。」

シリア出身UAE在住の女性アナウンサー Saeed Satoさんが追加

==引用終わり

結局「アラブは知らんがパリは行ったことも友人もいるから身近に感じてショック」ということなんだろう。

逆にアラブを擁護する時に、いちいち「現地を訪れた経験のある自分からすると許せない」と前置きをしていた人に対する違和感にも通じる。弱者の側に立つのには全面的に同意するが、なぜそんな前置きが必要なのか。説得力が増すというのか。顔見知りであるというリアリティをよすがにしなければ保てない正義感なのか。

15年ほど前、日本ではテロが遠くの火事だった頃は「政府がひどいことをしている国民が報復の犠牲になるのはしょうがない」と公言する舞台芸術関係者がいた。だが今回彼らの「友人」が政府の軍事行動に対する報復悲劇に見舞われるに至って、同じような物言いは聞いたことがない。

オレが「報復は憎しみの連鎖を生む。暴力そのものを否定する所から始めなければ駄目だ」と言っても「そんな悠長な」と嗤われてきた。しかし今、フランスによる報復の爆撃が行われ、海外の報道ではフランス国内のシリアの難民キャンプが焼き討ちに遭っている。憎しみの連鎖は増大する。そして死ぬのは無辜の人々だ。

2015-06-05

2015年06月05日のツイート

2015-06-04

2015年06月04日のツイート

2015-06-03

2015年06月03日のツイート