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ヤサぐれ者の魔窟vs発掘亭日乗越

2008-05-19

nori542008-05-19

アート】子供にはアートを見せるな

ということらしいよ。

 友人から回ってきたメールで、あまり知られていないようなので書くが、世田谷美術館の「横尾忠則展」を下見した世田谷区の教育委員会が、区内小学校22校の展覧会見学を「教育上不適切」といった理由で一斉にキャンセルさせたという。

http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2008051602011818.html

 これについては横尾忠則本人もブログに書いているが、教師達は様々な意見があったにもかかわらず、教育委員会が一方的に決定したそうだ。

http://www.tadanoriyokoo.com/vision/index.htm

 じゃあもうね、自殺をそそのかす太宰治とか、老人殺し&窃盗を教唆するドストエフスキーとかも読ませないがいいよ。自傷行為を誘発するかも知れないのでゴッホも禁止だ。

 徹底ガイドにも書いたが(伊藤キムの章)、真のアートは破壊的なエネルギーを持つもので、それに触れることこそ子供にとって最も大切なことなのだ。

 教育委員会の「子供のために」という気持ちにウソはなかろう。問題はそれがいかに「薄っぺらい正義感」であるかということに無自覚であるかということだ。

 この「薄っぺらい正義感」には、ほとほと困らされる。ダンスでも、そんな話を最近聞いたばかりだ。

 

AUAU 2008/05/19 18:53 記事拝読し思うところあり、コメントスペースお借りします。

言及されているニュースに接し、まずは驚きました。
で、おっしゃること同様に感じました。
教育委員会というのはくだらない事に尽力して
肝心な部分を逸しているようですね。

大人の立場としては、
「教育上」の「適切」「不適切」について深く再考して
子供たちの「アート」にふれる「機会」を
質・量ともに増やすことが大切だと思いました。

同時に、しかし、
ただのヒネくれ者の立場から思うに。
「アート」とはなにか、「真」とはなにか、
「それに触れることこそ子供にとって最も大切」なの?
とかの事や事は、
これまた慎重に考えることの楽しみを持つと思え。
さらに、また、
学校の行事で、みせられたり、よまされたりする
「アート」なんて、糞で十分な気もします。
つまり、
子供には「アート」を見せなくてもよいかもしれません。

無自覚な大人たちの「子供のために」の
ワイルドサイドを遊ぶのが「こども」ではないでしょうか。
というか、そうあってほしいと自分は思いました。

あと、そういう「ダンス」がみたいです。

以上、突然に失礼いたしました。
ご趣旨に外れるようでしたら申し訳ございません。
お手数お掛けしますが削除してください。
ありがとうございました。

nori54nori54 2008/05/21 01:11  どうもです。不適切でもなんでもないですよ(笑)
 おっしゃるとおり「教育における芸術」は非常に大きなテーマではあります。「真の芸術とはなにか」というのも議論百出でしょうからひとまず置いておくとして。また、「秩序を教える教育において、アナーキーなパワーに触れることがいかに大切であるか」、また僕が実際に子供達を引き連れてキャンプなどをしていたことなどを通してみていた「連中が本来持っているとんでもなさ」とか、そりゃあもう語り倒したいところですが、まあここでは押さえることとしまして。
 基本的にAUさんがおっしゃることはわかります。でも、
> 学校の行事で、みせられたり、よまされたりする
> 「アート」なんて、糞で十分な気もします。
 とまでは見捨てられないんですね。なにより「俺たちの税金をそんなことに使われたら冗談じゃねえよ」というのがありますが(笑)
 学校なんて、と言い捨ててしまえれば楽ですけれど、僕はまだまだ教師には希望をもっているんです。
 そしておっしゃるとおり、僕は多くの子供達に押しつけるくらいに本物の芸術に触れる機会を確保することは社会(大人)の責任だと考えています。ダンスで言うと、かつてのベルギーで、ベジャールに反発した若い連中が素晴らしい活動をガンガンしていったように、「反発」や「逸脱」はホンモノを見せてこそであって、「糞」のようなものはいくら見せても無視して終わってしまう気がします。なにより今の子供は、学校・塾に習い事と、やらねばならないことが山ほどあり、並のサラリーマンをしのぐほどの忙しさですしね。
>無自覚な大人たちの「子供のために」の
>ワイルドサイドを遊ぶのが「こども」ではないでしょうか。
 というのは、AUさんも「そうあってほしい」とおっしゃるとおり、とてもロマンティックな願望だと思います。
 よく昔語りで「オレが小さいときは学校なんて抜け出して○○ばかりやってた」とか言う人がいますが、たいていは「オレも昔は悪くてさぁ」という伝の話で、カッコつけの方が多いんじゃないでしょうかね(笑)。ちゃんとしたインパクトを与えた大人というのはいるものですよ。僕も学校以外の友人の方が楽しかったクチですが、学校にも面白い先生はいましたし、今もいると思います。

 あと今回の問題は、現場の教師の声が色々あったのに、「上」からの一言が押し潰してしまう、ということも大きいと思っています。
 いま「全国学力テストの拒否」で世間の注目を集めている犬山市の名物教育委員長の問題などにもつながっていくのですが、これもまた話が大きくなりすぎてしまうので、まあこのへんで。