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ヤサぐれ者の魔窟vs発掘亭日乗越

2010-06-26

右が黒糖入れてみたもの

ダンス】ホフェッシュ、 MOKK、山崎朋、酒井幸菜、おのでらん、森山開次

 ホフェッシュ・シェクター、オレのお奨めを見て行ってくださった方々の反応がイイ感じなので、よかったよかった。冒頭にはちょいと驚くが(笑)。

 ワールドカップの結果を知った英国ロイヤルバレエ団の残りの日程を心配しつつ……

 ここ二週間くらいに見たものについて。

 

■MOKK project03『LAURA』

場所は「東京キリストの教会」。だだっ広いなかで、左右に客席を作る。20人以上を使ったものだが、群舞は今までの中でも屈指の出来。創意に溢れていてドライブ感がある。本体の活動は一段落だそうだが、再開を待ちたい。

■山崎朋『窓の外』

 これが初公演ということだが、冒頭の、手が後に引っ張られるが歩くところはとても良いと思った。身体の中で様々なベクトルの力がせめぎ合っていることが伝わってくる。しかし大きく動き出すと迷いがみえ、上半身の可動範囲の狭さが浮き彫りに。ただ音響や照明にもセンスの良さを非常に感じる。作り続けてほしい。

 

酒井幸菜「難聴のパール/Night in June

 なによりタイトルに「難聴」という言葉を使うのがスゴイね。ヨコハマ創造都市センター、旧バンカートだが、洋風の柱のある空間を効果的に生かし、演劇的だが、世界観がしっかりしているので飽きさせない。こういうタイプのは、最近なかったような気がする。世界を構築するねっとりとした厚み、酒井自身の欲望や悪意などが盛り込まれると、深みが増すと思うのだが。

cobaプロデュース おのでらん『音波少年

 アコーディオニスト cobaコンサートがメインなのだが、おのでらんと7人のダンサー(てかパフォーマー)が、がっぷり四つに組んでの舞台。付け合わせて出来ではなく、むしろ cobaが一歩引いた形で(いや音楽はメインなのだから引いてはいないのだが、個体としては引いて)、おのでらんが存分に腕を振るっていた。 coba以外のバンドメンバーは、舞台奧の、娼婦が待つような毒々しい照明の小部屋で演奏している。

 シーンごとに関連はあるのだが、具体的にストーリーを追うという形ではなく、音楽との距離の取り方が絶妙だ。ダンス音楽のコラボレーションとしては、新しい可能性を感じた。

■森山開次「鷹の井戸」

 かつて伊藤道郎が舞踊化したことでも有名な作品。メンツは豪華、すぎてどうなる物かと思ったが、ポアントを履いた ヤンヤン・タンと、能に則った梅若玄祥の間を、森山開次が絶妙の間合いでつなぎ、成り立たせていた。森山開次は謳いでこそないが抑えつつ通るように語り、これまたやり過ぎない程度に見栄を切るようにしながら場の空気をまとめ上げていく。全体が噛み合う。たいしたものだ。

原作:イエーツ 脚本:村上 湛 演出:梅若六郎 芸術監督:野村萬斎

出演:梅若玄祥 ヤンヤン・タン(譚 元元) 、森山開次 ほか

 あとね、梅酒も漬けましたよね。ウィスキー&黒砂糖で。「ヤサぐれ者のくせに梅酒!?」とか言われたこともあるが、きょうびはホームレスも漬けてるわい。