05-15-2008
社員を雇う順番
スタートアップで悩ましいのは社員を雇う順番だ。
会社を設立した直後などはバリバリ手を動かせる人が必要だから、いわゆる大会社のVPみたいな人を連れてきても、何となく手に余るし給料も高いし、結局手を動かせるスタッフが必要になるから人件費がものすごくかさむ。
シニアレベルで経験も程よく積んでいて手も動かせて、大会社的なマネージメント志向でない人が一番いいのだが、そういう人は案外すぐに見つからない。探してるうちに「経験はもう少し足りないけど元気もいいし人柄もいいし、チームにちょっと欲しい感じがする」という人が先に見つかることのほうが多い。こういう人ならいきなり6桁の給料を要求してきたりということもないから、採用にあたっての抵抗感も比較的低い。
それで採用するというところまでは良いのだけど、その後の採用のことを考えておいたほうがいいかも知れない。自分が過去に何度か失敗したのは、仕事のバリバリできるそこそこの経験者を採用した後、チームを拡大する時になって「彼を昇進させて部下を補充するか、彼の上にVPレベルをつけて彼には引き続き現場で頑張ってもらうか」という場面に遭遇した時だ。
自分は得てして後者を採ってきてしまった。それがほとんど失敗。考えてみれば当然で、バリバリ頑張ってきた当人から見れば、上司を連れてくるということは基本的に彼の仕事を100%評価しなかったという意味ににも取れる。また、VPなりの上司が後から来たところで、当面の仕事の内容は現場に近い人間のほうが分かるから、「この上司、質問ばかりしてきて全然使えん」とすぐに感じてしまう。しかも上司のほうが給料がいいことは当然感づくから不信感は倍増だ。
将来VPくらいまで任せられるような、信頼できる人を最初から採れるのが一番いいのだが、どうしてもそういう人が最初からいない場合は、後から面倒なことにならないよう、Xヶ月後のチーム編成はどうなっているべきか、それを見据えて社員にはどういうメッセージを伝えておくかを考えながらスタッフの採用を進める必要がある。ノリだけで「スタートアップベンチャーで一緒に頑張ろうよ!」と引き込んでしまうと、後から上下のreporting structureを考える時に一苦労することになる(←かなり自戒)。
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