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シリコンバレーは今日も晴れ

12-03-2008

細川綾子さんと共演

細川綾子さんが実は今シリコンバレーに住んでいると知ったのは1年ちょっと前くらいだったと思う。日本の誇るジャズボーカリスト、と言ったらご本人はまた「私のはジャズじゃない」とご謙遜されるかも知れないが、あのエラ・フィッツジェラルドばりのスウィング感は間違いなく本物のジャズだ。僕が日本で学生の頃に所属していたビッグバンドの定期リサイタルの際、ゲストにお迎えして何曲か一緒に演奏させていただいたことがあるが、大変光栄なことにこの間の日曜日、細川さんのコンサートでベースを弾かせていただいて再度共演させていただくことができた。


ピアノはサンフランシスコで長い間音楽活動を行われている長部正太さん。あの偉大なベーシスト、レイ・ブラウンとも共演されたことのある方なので当日はちょっと緊張した。しかしいつもニコニコして軽いジョークを飛ばす正太さんにうまく乗せられて、緊張感はすぐにどこかへ行ってしまった。ピアノタッチも軽快でスウィンギーで気持ち良かった。二度ほどライブを拝見したことがあるのだが、聞くのも楽しいがやっぱり一緒に演奏するのが一番だ。役得、役得。


普段僕も良く一緒に演奏するギターのフリスト・ヴィッチェフも参加。実はこないだ日本に演奏ツアーに行ってきたばかりで、すっかり日本ファンになって戻ってきた。「日本は最高だ!オレはいつか必ず日本に住む!」などと意気込んでいる。今回はドラムがいないフォーマットだったので、彼がフレディー・グリーン風のギター・カッティングを入れてくれたのはスウィング感を出すのに非常に助かった。普段はコンテンポラリーなハーモニーの複雑なプレイが多いのに、やっぱりこういうのをちゃんとできるところが憎い。


1曲目は長部正太さんのアイデアで、クリスマスシーズンに合わせて「Christmas Time Is Here」をインストで演奏。これはスヌーピーとチャーリー・ブラウンで有名なアニメ「ピーナッツ」の挿入歌で、とても美しい曲で僕も大好きだ。クリスマスソングの中でも一番好きな部類に入るので楽しかった。とは言っても僕もフリストもコード進行を覚えていなかったので正太さんに書いてもらった。スラスラっと書いてしまうあたり、さすがプロ。


2曲目からは細川綾子さんをステージに迎えて、ジャズのスタンダード曲やポップス曲などを演奏した。「I've Got You Under My Skin」「Mack The Knife」「The Lady Is A Tramp」「We've Only Just Begun」「Darling Je Vous Aime Beaucoup〜Lavie En Roseメドレー」「Tennessee Waltz」「Almost Like Being In Love」などなど。最後は「We'll Meet Again」で締めくくり、さらに盛大なアンコールに応えて「Our Love Is Here To Stay」でステージを終えた。途中で会場を提供してくださったスタジオピンクハウスの織田佳子さんも途中で1曲参加して、この間の日本ツアーでも演奏されたというオリジナルバージョンの「Corcovado」を披露。温かいオーディエンスに囲まれて最後までとても楽しい日曜コンサートとなった。ご来場いただいた方々、ありがとうございました。


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↑サラトガのダウンタウンを見下ろす最高のロケーションにあるスタジオで、晴れた日曜の午後にジャズコンサート。最高でした。

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↑ボーカルの歌い出しだけでスウィング感を出してバンドをテンポにうまく乗せてしまう細川さん。まるで超強力スウィングマシーン。

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↑この笑顔でバンドメンバーを瞬時にリラックスさせてしまう長部正太さん。しかし曲中で突然「はいベースソロ!」などと指示が飛んでくるので油断はできません。

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↑裏方の二人。楽しませていただいてしまいました。表情に出てませんか?

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↑スタジオを提供してくださった織田佳子さん。オリジナルヴァージョンの「Corcovado」すばらしかったです。

(Photos by Walter Wagner)