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NORLITE DESIGNS From Factry

2017-09-10

<死ぬまでにやっておきたい10の事柄>

リビングウィルについて書かれた本にそんなタイトルの一文があった。

自分が過ごしてきた人生のまとめを考え、やり残した気掛かりなことや、ずっと願い続けていることなどを思いきって実現させることは、満足して死を迎えるうえでとても大切だ。しかもまだ健康でからだも動くうちにでなければならないし、死を目の前にしてからでは全てが遅い。もしかしたらアクシデントが無いとも限らないのだから・・。

たしかそんな内容の提言だったと思う。だからという訳ではないし、10項目を考えてみたことも無いのだが、いま自分がやろうとしていることはその一つと言えなくもない気がしている。

40年前に世話になった人を探して会ってみたいと思い立った。
当時、カナダアルバータ州カルガリーに在住だった、Joe Tsukishimaがその人だ。
初めて逢ったのはお互いに旅行中だったバンクーバーモーテルでのこと。ノックにこたえてドアを開けたところにいたのがジョー・ファミリーだった。自身が日系3世のJoeはフロントで日本からクルマを持ってきたカップルが泊まっていると聞き、親近感を持ったのかもしれない。みんなでプールで遊びながら、なにか困ったことや役に立てることはないか聞かれ、これから走るアラスカハイウェイの情報をもらったりして楽しく過ごした想い出がある。
翌朝起きて外に出ると、クルマのワイパーに自宅住所と電話を書き込んだ地図を挟んで、すでに彼等は旅立った後だった。
次に逢ったのはほぼ1ヶ月後。アラスカから南下の途中、カルガリーの自宅を訪ね、お互いにおぼつかない日本語と英語ながら、2日ほど夜の更けるのも忘れるほど歓待してもらったことを想い出す。日本に行ったことのない彼等に、着物や食べ物や畳のことを教え、先の大戦では米国だけではなくカナダ日系人社会も内陸への強制移住があったことを学んだ。また、薦められてレスブリッジの日本庭園やウオータートン国立公園に行ったのも良い想い出だ。まるで日本人のように控えめな奥様の名前は失念したが、小学生の息子グレンと活発で可愛い娘のリエンのことも忘れられない。ずっと後に我が家で飼った牝のハスキー犬にもリエンと名付けさせてもらった。

帰国後に何度か手紙等のやりとりがあったのだが、数年後から郵便物が宛先不明で戻ってくるようになり、こちらも転居して音信が途絶えてしまった。その頃、北海道アルバータが姉妹州になったこともあり、道庁などに人探しを頼んだこともあったのだが、今のような情報社会ではなく、もう無理だと思い込むことで諦めていた。

たまたま、来週から40年ぶりにカナダを訪問することになり、もともと予定には無かった事だが、カルガリーでの時間を使ってもし会うことが出来たらと俄に思い立った。
ジョーも子供達も相応の年齢になっているはずだし、カルガリーにいるかどうかも判らないが、もしかしたら何か知っている人がいるかもしれない。インターネットを通じて、カルガリー日系人コミュニティーで作られているサイトの掲示板に要項を掲載してもらうことになった。何かのレスがあれば何処にいてもメールで情報を受け取れることになっている。

長い間ずっと記憶の奥でくすぶっていたことが、結果はどうあれ、ひとつの結論を得られることになればもう云うことはない。

2017-09-06

祈る

数日前の夕刻、戸締まりを済ませ、クルマに乗って道路に出たすぐのところにそいつらは居たんです。

高いところで木の枝葉がかぶさって少し早めに薄暗さに覆われた道路の上、黒いかたまりが2つ動き回っているのが見えました。じゃれあうような動きに、それが子グマだとすぐに判りましたが、3〜4M手前に停車したのに遊ぶのを止めようとしません。
一瞬おいた後、2頭は同時に立ち上がり、こちらを凝視したままフリーズ
見た感じの体重は20キロ台。30キロまではいっていないと思われますが、今年生まれて順調に育っている様子が見て取れます。

数秒後、道路右手のノリ面の下から、ヤブを踏みしだいて母熊が現れ、子グマ達をうながしてトロットで前に進み始めました。

こけつまろびつといった感じで一生懸命クルマの前を走る子グマの可愛いこと。適度な距離を保ってその後ろをゆっくり走る母グマはといえば、四肢や肩の筋肉の動きに合わせてしなやかに長い毛を波打たせ、振り返ることもありません。
「この子たちはわたしが守る」という誇りと自信に満ちた様子が、余計にその体格を大きく見せているようです。
そうはいっても目測200キロを少し下回る程度の、メスの羆としてはやや大きめくらいのサイズなのですが、首の後ろから両肩にかけて金毛が光っているところをみると、それほど若くない、成熟したベテランの母熊のようです。

数十メートル走ったあたりで、前を行く子グマ達に母親が何か合図でもしたのでしょうか?
2頭がそろって方向を変え、左手のコクワとマタタビのヤブの中を駆け上り、その後ろを母熊がゆっくり追って姿を消してしまいました。

次の朝、そのすぐ近くで羆の目撃があって猟友会が出動したとのTVニュースが目に入り、一瞬ギクッとしたのですが、単独の若グマだったようで安堵しました。
意味のない余計な心配だとは思いつつ、この時期に母熊が撃たれたら残された子グマはと考えてしまいます。

わずかな時間ではありましたが、子ッコたちの愛らしい動きや母熊の毛並みの美しさは、今でもしっかり網膜に残っています。

キツネやタヌキ、ウサギにリス、それに鹿から羆まで息づく高い自然度の中に身を置ける幸運をあらためて感じるとともに、幸せな時間をくれたあの親子のヒグマたちが、人間との間に不要な軋轢をもたらすことなく、良い一生を過ごしてくれるように祈りたいとおもいます。

2017-09-02

軽バージョン3分割

f:id:norlite_designs:20170831103017j:image:w360:left一瞬、「はあっ?」っと思ったが、よく話を聞くと「なるほど!」に変わった。

シーカヤック軽自動車の中に入れて運べるようなサイズに分割加工して欲しい。』という要望をもらった。
そのためには1つのパートを170cm以下にする必要があるのだとか。

分割型を使用して決まったサイズで作る方法ではなく、1本で作った艇を任意の位置で切断加工することにする。いちばん長くなるスターン側の通常のジョイント位置は、通常はコクピットのすぐ後ろになるが、このジョイントを後端から170cmの位置に移すことにした。

今回加工した艇はラサで、バウ=1480、センター=1670、スターン=1700cm。正確にはそれぞれ2cm程度の接続用ボルトの突起が加わることになる。

これらを軽自動車に積む時にはそれなりの要領が必要になるだろうが、うまくいって欲しいと願いつつ梱包して発送することにする。

2017-08-23

夏の後ろ姿

7月の初めにいきなり暑くなって1週間余り真夏日が続いたときには、先を思いやって気落ちしたものですが、なんのことはない、それ以降暑い日でも27〜8度と真夏日になることもなく、いつのまにかそこここに秋の気配を感じるようになりました。
凌ぎやすい夏だったと云えなくもないでしょうが、覇気の無い後ろ姿で遠ざかろうとしている夏を、追いかけて呼び止めたい思いになるのは私だけでしょうか。
それでも、幼い孫たちをつれてホタルも見せたし海にも行った。まあ、それだけでも良しとしますか。

毎年のことではありますが、夏が終わろうとするこの時期には、いろんな虫たちの営みにホトホト困らせられます。

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そのひとつがこのフキバッタ。
春先に生まれたちっちゃいヤツが、フキの葉っぱを食いつくしたあと、これまで何処で脱皮を繰り返してていたのか、この時期になるといきなりでっかいカラダで姿を見せ始めます。
この画像は下半身を板の隙間に潜り込ませて産卵に入ったところなので、カメラを近づけても全く動じることはありません。この姿はそれでいいのですが、この体勢になるまでが大迷惑なんです。
背中を見れば判るように、このバッタには羽根がついていないのでパタパタと飛び回ることはできません。その代わりに体得したのが驚くほどのジャンプ力。まあ、蚤ほどでは無いにしろ、ひと飛びで2〜3メートルの高さ、4〜5メートルの距離を軽く超えてみせるのです。

気に入った場所が見つかるまでその跳躍力で繰り返し跳ね飛ぶのですが、作業の最中の顔にぶつかる、樹脂の中にダイブする・・と、怒りを抑えるのに苦労することも度々です。

いやいや、これも考えてみればこっちが悪い。ヤツらの生息域の中で仕事をしてるんですから。

2017-08-12

ホイスト完成

歳を重ねるにつれ、体力の衰えをヒシと感じるようになってきました。
若い頃は当たり前のように出来ていたことにも、今の自分の限界を思い知らされること度々です。
自家用のカヤックなどは、積み降ろしで多少キズがついてもどうってことはありませんが、製品を運ぶ際には細心の注意が必要です。

自分の体力低下を補う為にホイストを使うことにしました。これは200kg程度の重量を引っ張り上げる電動ウインチを取付けた、簡易な可動式クレーンのようなものと云えば伝わるでしょうか?

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エイヤッと何でも力任せで済ませていた頃と較べると、吊り上げの準備に多少の時間と手間が掛かるのは仕方ないとしましょう。それにしても電気のチカラはありがたい、なんとも楽チン、余裕のよっちゃん(古っ!)。

こんなことならもっと早く作ればよかったと、負け惜しみ半分の満足感でした。