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NORLITE DESIGNS From Factry

2018-05-19

人造人間?

軽量で高強度なプラスチック製品を作る方法として、バキュームインフュージョンという真空成形法があります。
一方から樹脂を送り込みながら、余分な空気や樹脂を極限まで吸い出し、その状態で固化させるというものです。

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画像は、準備が終わってこれから注入を開始するという段階ですが、このようにチューブだらけの状況を見るたびに、子供のころに見たアニメの場面を想い出すのは私だけでしょうか?

悪い博士の秘密の研究室には、チューブや電線が何本もセットされた怪しい装置があり、スイッチが入れられると煙や閃光の中から人造人間が起き上がってくるという場面。
鉄腕アトムだったでしょうか、それとも違うマンガだったでしょうか、否、アニメではなく何かのドラマだったでしょうか?
とにかくこういうシチュエーションは一度や二度ではなく見てきたような気がします。
こういう作業をする度にそんな印象が蘇るのですから。

このところ寒暖の差が激しくて、一昨日は今年初めての夏日だったのに、今日は日勝峠や天馬街道が雪の為に通行止めとか。片付けたストーブをふと目で探す自分が居ます。

2018-04-28

赤い夕陽と紅い花

今日はそれほどでもないのですが、昨日の空はオレンジ色にもやって近くの山並みさえ見えなくなり、夕陽もいつになく真っ赤でいったい何事かと思いました。
ゴビ砂漠からの黄砂かなとも考えましたが、クルマのフロントガラスを拭いても土ぼこりはついていません。
ラジオが伝える気象台からの情報では煙霧だそうです。
PM2.5と聞こえてすぐに中国大気汚染を連想しましたが、今回のこの現象は東シベリアの森林火災が原因だと言います。
青空に薄い霞がかかって太陽光が直接伝わらないせいかもしれません。ロシアからの風が冷たく感じられます。

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今年も我が家の庭のエゾムラサキツツジが満開になりました。
春を告げる花として有名なコブシサクラに先駆けること一週間。北海道の家々の庭にいっせいに花開き、無彩色だった景色に濃い桃色の斑点をちりばめます。
北海道東部では山野に自生するこのツツジ
丈夫ではあるのですが、冬には葉を落とすので刈り込んで生け垣にするような植栽はされず、かといってメインになるほど大きくもなく、北海道の庭にはあって当たり前という感じで、この時期以外はわりとひっそりと過ごしているように見えます。

この紅い花の勢いや飾らない美しさだけでなく、雪の下に押さえ付けられても決して折れない丈夫な細い枝や、ちぎって鼻に近づけるといい匂いのする小さい葉のことなど、機会をみつけて孫たちに教えておきましょう。

2018-04-18

今年も逢えた

工房から100メートルほど下手の湿地に、今年も冬籠り明けの若いヒグマが姿を見せました。
年ごとに個体は違いますが、この時期は雪が消えたばかりの開けた葦原で草の根をほじくって過ごしているのを見掛けます。

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まずは遠くから気付かれないように動きを観察すると、確証はありませんが、大きさや動きから3才くらいのオスのような気がします。

ミズバショウを前景にしたベストショットを撮ろうと工房までカメラを取りに戻り、道路の反対側をジリジリと半ばほふく前進で近づこうとしているとき、悪い事に熊とのあいだの道路を軽自動車が通りかかりました。
ドライバーは雪山に隠れたこちらに気付きはしませんでしたが、ふとヒグマの姿が視界に入ったらしく、少し行き過ぎたところで急ブレーキ。おまけにハザードランプ点滅。

オバサンが左側の窓から顔を出し、震える声で「コラ〜〜ッ!コラ〜〜ッ!」
滅多にクルマの通らないこの道に、続けて停まった2台の後続車。
オバサン、興奮した声で後続車に、「熊いるよ〜っ!ほれそこにイ〜〜!」
よく聞こえないオジサンがクルマから降りると、「危ないから降りるんでな〜い!」

3台も並んでしまったクルマの赤いテールランプと騒がしい人間に、平和な時間を破られた若グマはガサガサと笹薮を漕いで見えなくなってしまいました。

せっかくのシャッターチャンスを台無しにされたことも腹立たしくはありますが、オバサン達が、妙な正義感を出して警察に云ったりしないでくれることを祈りましょう。

2018-04-12

閃き、もしくは閃光

このところ低い気温の日が続いていますが、まあ、そこそこ順調に雪解けは進んでいます。
カヤック製作もいちおう予定通り消化できていて、『まっ!こんなもんかな』っと、不純な天候にも勝手に納得しているところです。

オーダー分とは別に、2年前からいじり続けてきた新艇の型がやっとできました。

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自分自身も含めて、長距離用のツーリング艇としては永くシュマールを愛用してきましたが、数年前にハイボリュームなハルに変更してからは、やはり艇速がそのぶんスポイルされた感じがあるので、スピード重視のツーリング艇としてこの型を作り始めたのでした。
全長5,5M、幅52cm。
1艇目の試乗艇はカーボンを使い、バキュームインフュージョンという真空成形で極力軽く作ったので、艤装をしていない艇体のみの重量は16,5kg。これからラダーやシート等の装着が終われば20kg程度になる予定です。

艇名はアイヌ語の<閃きと>いう単語からMelue=メルウに決めました。

水の上に漕ぎ出して感触を確かめる日が楽しみです。

2018-03-25

マウントクックの風

アオラキ=マウントクックは今回も青空のもとで秀麗な姿を見せてくれた。

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マウントクックの風>という表題と、画像の澄み渡った景観からは、爽やかで気持ち良いそよ風を連想される方が多いだろう。いや、この画像が撮られた時はまさにそうだったのだが・・。

登山口にある200台ほどのキャンパーが泊まれるキャンプ場がこの日の宿泊予定地だった。夕食を済ませ、氷河の氷でオンザロックを楽しみ、みんなが寝静まった夜半にとつぜん状況が変わった。
4トンロングのトラックほどあるキャンパーが、まるでゴジラにでも蹴飛ばされたようなド〜ンという衝撃とともに大きく揺れた。屋根や窓に当たる石つぶてのバラバラバラという弾ける音で、それが強風の仕業だと判る。
高度差2千メートルほどの、氷河を戴く山々に囲まれたキャンプ指定地だ。はるか山上の氷や砂利を、吹き下ろす強風がここまで運んで叩きつけるというのか。

強風と石つぶては、朝になって周囲が明るくなるまで不規則なリズムで間断なく続いた。

モーターホームでさえこれだけの衝撃なのだから、テントで寝ているソロキャンパーがどれだけ怖い思いをしたのか想像に難くない。

朝を待ちきれずに薄明かりの中、テントから人が出てきた瞬間にそのテントが荷物ごと吹き飛ばされ、灌木や石原の上をどこまでも転がっていく様は今でもはっきり想い出せる。

マウントクックはそろそろ雪の季節を迎えるが、ここ北海道は寒さも緩んで雪解けが進み始めた。

さあ、今週いっぱいで雪割りを終わらせて、カヤック作りに本腰を入れるとするか。