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NORLITE DESIGNS From Factry

2017-02-19

線から面

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この薄ぼんやりした曲線が何なのか。分っかんないでしょうねえ。

実はいま作ってる新しいカヤックの、まあ、断面図といったところでしょうか。
この線を眺めてフネのかたちが判る人とは吞み明かせるかもしれません。
ハルデザインにグリーンランドタイプのエッセンスを持たせました。出来上がったら、艇長5,5M、幅52Cmの細くて長いツーリング艇になるはずです。

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で、この線をもとに切り出した板を、実際の寸法で骨組みのように並べてみたのがこの写真。
それでもまだよく判らないでしょうが、じっと全体を眺めているとだんだん仕上がった姿が見えてくるんです。音もなく水を切り裂いて滑っていくその様子まで。

いやいや、完成はいつのことやらさっぱり見当が付きませんけどね。

2017-02-05

試練

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        おお〜い!  神さんよオ!
        いったいオレたちが何したっていうんだ!
        もうこのへんにゃ喰えるもんなんてねえ!
        背中がかゆい訳じゃねえぞ、ばかやろう!
        はやくからドカ雪何回も落としやがって!
        春まで生き延びられないかもしれないぞ!
        なんでこんなにひどいめに遭わすんだよ!

       水量の減った川の向こうに佇んでいた牡鹿が
       天に向かってピーーーッ!と高い声で哭いた。

2017-01-31

これが胆石だ!

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画像は手術で摘出された、さる知人の胆石。めずらしいと思ってのせてみた。

グリーンオニキスのような色合いで角まる。ぐい呑みに山盛りくらいの量で大小37個。

肝臓から分泌される胆汁の成分が固まったもので、このタイプはコレステロール結石というヤツらしい。他にピリルピンカルシウム結石と黒結石の2タイプがあるそうで、一つに固まって子供のこぶしくらいに大きくなるものや砂粒のように小さいものまで様々だ。

現代人にはこの石を持った人が多くいるが、胆石症などの症状を発症する人は8%と少なく、人間ドックや他の病気などでCTMRIによって発見される場合がほとんどだそう。

あなたの胆のうにもこんなの入ってるかもよ!

2017-01-17

バンカラって?

酒と肴を囲んでN氏の若かった頃のことを話していた。
今から40年以上も昔のことを・・。

大学入学のために上京し、とりあえず同居予定の兄貴のアパートを訪ねると、中がよく見えないほどのタバコの煙が漂う部屋で、兄貴と知らない同居人達がコタツで麻雀を打っていたそうな。
「いいところに来た。持ってる金を出せ」と言われて親から持たされた大事な金を巻き上げられ、そこにいた皆で出かけてメシを食い、呑み屋で飲んで一晩でスッカラカンになってしまったという。

そんな話の合いの手に「バンカラだったんだな」と入れると、すかさず20代の若者たちが「バンカラってナンすか?それって犯罪でしょ。」と反応した。

「え?バンカラが分かんないってか? う〜ん、そんならハイカラは分かるか?それもだめか。<ハイカラさんが通る>ってマンガがあったろ・・。あのなあ、ハイカラはハイカラー、つまり上品でセンスがいいってことだ。モボ・モガの後、戦前戦後に流行ったんだけどな、それに対してえ、粗野で野蛮なやからをバンカラって云ったんだな。だいたい男なんて精神が一本通ってさえいれば多少不潔なくらいがかっこいいと思われてた時代だ。キレイ好きな男なんてサイテーとみられてた。」
「大学の応援団長の袴姿が分かるか?はやい話が浮浪者みたいな・・。おうホームレスな。ちかいちかい。学帽なんか新しいのは恥ずかしいから蝋を塗ってワザとボロボロにしたり、どこ行くにも下駄だったりな。そうそう。かまやつの<我が良き友よ>の歌詞にあるだろバンカラって。たいしたこと無いくせに悪ぶったりして。ほんとはウブだったんだけどな。まあそんなところがバンカラのイメージかな。」

「昭和60年代後半のビートルズが出てきた頃から、アイビールックが流行ったりピーコック革命なんてもんが起こって、男も清潔でないとアカンくなってきたんだけど、Nさんのその頃はまだ虚勢いのちの残党とその美学が生き残ってたんだな。」

「そうそう。バンカラっていえば、俺の中学校の社会科の先生。このセンセーの若い頃が絵に描いたようなバンカラで、よく授業中に武勇伝を聞かせてくれたもんだ。進駐軍の兵隊と喧嘩したりしてな。おっと、この話は長くなるからまた今度な。」

2017-01-12

寒中食事会

一昨日の朝のこと。いつも通りの通勤途中にふと目に留まった。
道路から畑を挟んだ50Mほど先の灌木の斜面に大量の血痕。その中心には倒れて腹部をあばかれた立派な角のエゾシカ。周辺の木の枝には夥しいハシブトガラスが止まってやかましく鳴き交わし、地面では30羽ほどが雪上の屍骸から真っ赤な肉を喰いちぎっている。

こうした光景には以前にも会った。この場所から200Mほど先の道端で、餓死したエゾシカの遺体にカラスキツネが群がって盛大な鹿肉パーティーがもようされたのだ。
そして翌日には、あたり一面すり鉢状に雪を沈めるほどの足跡と僅かな骨のかけらだけを残してその一幕を終えた。

いつもなら後部座席にカメラバッグが転がっているのだが、この日に限って運悪く自宅に置いてきた。
この光景は明日にはきっと消えてしまう。暗くなるまではこのカラスどもが、そして朝までの闇の中ではキツネたちが、氷点下20度近い冷え込みのなか、凍れて歯が立たなくなる前に喰らい尽くすだろう。朝になれば、引きずれない大きな骨だけを残して、肉や内蔵はきれいに他者の命に移り変わる。

そして昨日の朝、カメラを用意してクルマを停めた。降りしきる雪のせいもあったが、やはりもう何も見えない。

マイナス10度を下回るの雪の上で、盛大な食事会がもようされた。やかましくそして密かに。

ということで、残念ながらその画像はありません。