興味本位で

nostalji2016-02-01

録画していた『D坂の殺人事件』(2015年/監督:窪田将治)を観る。明智小五郎が初めて登場する江戸川乱歩の短編を映画化したものです。
D坂の河原でソバ屋の主人の死体が発見され、警察(近藤芳正)は自殺と判断しますが、名探偵・明智小五郎(草野康太)は他殺と考え、助手の文代(大谷英子)と独自の捜査を開始します。ソバ屋の主人が花崎古書店(木下ほうか)の常連客だったことがわかり、妻の悦子(祥子)とは不倫関係。近所のアパートに住む郷田(河合龍之介)も悦子に惹かれており……
原作から大きく離れ、古書店の妻を巡るおぞましい人間愛憎図を描いたエロティック・ミステリーになっています。耽美的な映像とは程遠く、即物的で褒められたものではありません。考証(セットや小道具)にしても、映像にしても、適当に妥協して作った感じですね。緊縛女体を見るなら、日活ロマンポルノ(谷ナオミは良かったなァ)の方が格段に上で〜す。
画像は、祥子。週刊誌のグラビアで話題になったそうですが、あまり魅力を感じませんでした。