大物出演者はいないが

nostalji2017-05-29

西部劇DVDの『向う見ずの男』(1958年/監督:ヘンリー・ハサウェイ)を観る。誤解による復讐からひたすら逃げまわる若者の物語です。
父を捜す旅をしているトッド・ローマン(ドン・マーレー)は、ボイド3兄弟の長兄とケンカした時、彼が自分のナイフの上に倒れて死んだのに、故意にしたことと思い込んで追ってきた弟とその仲間から野生馬を暴走させて逃れます。次兄が暴走馬に巻き込まれて死亡。大牧場主のハンター・ボイド(R・G・アームストロング)は末弟のトム(デニス・ホッパー)と手下たちを連れてローマンを追います。ブラッドリー(チル・ウィルス)と娘のファニータ(ダイアン・ヴァーシ)と知りあったローマンは、ファニータと互いに惹かれあうものを感じますが、ボイド一味に追いつかれ……
ボイドはブラッドリーの前でローマンを殺すようなことをせず、ローマンを出発させ、時間をおいて追跡開始するという人間狩り的復讐法(原題は「Man Hunt from to Texas」) をとるのね。ローマンは拳銃を持っておらず、終始一貫してライフルだけというのは面白い趣向です。冒頭の野生馬に紛れて近づいてくる敵に対してライフルの連射で馬を暴走させたり、待ち伏せしていた手下(ジョン・ラーチ)と対決の時には相手の頭上にある大きな岩を見て、その岩の根っこを撃って落下させて飛び出したところを仕留める等、新手が色々でてきます。インディアンとの追撃戦もあり、アクションには工夫が凝らしてありますね。ラストも爽やかで、気持ちよく楽しめる作品で〜す。