B級観るなら西部劇

nostalji2017-07-05

友人から届いた西部劇『イエローストン砦』(1959年/監督:ゴードン・ダグラス)を観る。スー族と騎兵隊の戦闘を中止させようとするマウンテンマンの物語です。
毛皮を売りに町に来たイエローストン・ケリー(クリント・ウォーカー)は、砦の指揮官タウンズ少佐(ローデス・リーズン)からスー族討伐の偵察員になることを要請されます。スー族の土地で猟をしているケリーは協定を破った白人に非があると考えており、申し出を断って猟師志願の若者アンス(エド・バーンズ)を伴って帰宅。途中でスー族の酋長ガル(ジョン・ラッセル)に捕まり、銃傷を負ったワーリーア(アンドラ・マーティン)の手術をします。山小屋に帰り着いたケリーとアンスのところへ、ワーリーアがガルの甥であるサヤピ(レイ・ダントン)の妻になるのが嫌で逃げてくるのね。猟の帰りにスー族を討伐するタウンズ少佐の一隊に会ったケリーは、スー族が待ち構えているので少佐に追撃するのをやめるように進言しますが……
イエローストン・ケリーは実在の人物で、現在イエローストン公園となっている地方の探検・発見をしました。クリント・ウォーカーはマウンテンマンの雰囲気ではありませんが、朴訥な感じが出ていて良かったです。ケリーとガルの友情や、ワーリーアをめぐる関係など色々ひねっているところもグッド。退却中の騎兵隊をケリーが助け、襲ってきたスー族と戦うラストは型通りの展開。好戦的な少佐が死に、ケリーと反目していた騎兵隊員たち(クロード・エイキンズとウォーレン・オーツ)がケリーの指示に従うのね。痛快な西部劇ではありませんが、ちょっと心に残る作品で〜す。