今週のテレビ

nostalji2018-06-03

日曜日は1週間のテレビ番組チェックの日。BSプレミアムの映画は西部劇特集で、『OK牧場の決斗』『勇気ある追跡』『ウイル・ペニー』『荒野のガンマン』『夕陽の群盗』が放映されます。
『OK牧場の決斗』(1957年/監督:ジョン・スタージェス)は、フランキー・レインの歌が流れて物語が展開していく講談調西部劇。スピード感のある決闘シーンなど本格西部劇として面白さ抜群です。50年代の娯楽西部劇を代表する1本です。
勇気ある追跡』(1969年/監督:ヘンリー・ハサウェイ)は、ジョン・ウェインアカデミー賞主演男優賞を受賞した作品。一列横隊で突進してくる敵に対して、手綱を口に咥えて、片手にライフル、片手に拳銃で単騎立ち向かう馬上姿は魅せますよ。音楽はエルマー・バーンスタイン。『OK牧場の決斗』のディミトリ・ティオムキンもそうですが、60年代までは記憶に残る西部劇主題歌が多くあります。
『荒野のガンマン』(1961年/監督:サム・ペキンパー)は、ペキンパーの劇場映画初監督作品。『ライフルマン』や『遥かなる西部』でキレのある演出をしていたペキンパーですが、次作の『昼下りの決斗』と比べると演出に甘さがあります。スタージェスやハサウェイの娯楽西部劇とは一味違うところが、ペキンパーらしさです。
『ウイル・ペニー』(1968年/監督:トム・グリース)と『夕陽の群盗』(1972年/監督:ロバート・ベントン)はニューシネマ時代の西部劇。初老の男を主人公にフロンティアの終わりをうたいあげる作品や、未熟な若者が家を出て旅することで西部の現実をリアルに見つめる作品が多くでてきました。ニューシネマ時代の西部劇の特色を理解できるのが両作品。
今回の特集は、西部劇の多様性がわかるラインナップで〜す。