マルアークの種 片翼の記憶


マルアークの種 片翼の記憶

マルアークの種~片翼の記憶~ (GA文庫)


幻想的な物語かと思っていたのだけど、ちょっと違ったみたい。
だいぶ現実的なものが入ってました。


あとがきで触れられているように、少年のちょっとした成長と、成長のための経験を描いているのだけど、僕としてはちょっと物足りない。
成長の部分があまり感じられないかな。
まぁ、成長の糧となる経験を描いたとのことなので本題としてはあっているのですが。
それでも、どう成長に繋がるのかよくわからない。
エピローグを読んでも、う〜むといった感じ。
この物語の後の成長を示唆しているのかもしれないけど。
まぁ、即成長に繋がる経験なんてものはそう簡単にないものだし、色々な経験の積み重ねなのでしょうけど。
もっとわかりやすいほうが好き。


内容としては、驚くような展開とかは無かったです。
それと現実的な感じなので、翼を持った少女という幻想的な部分が浮いているというか。
イラスト先行の原案があっての物語らしいので必要だったのでしょうけど。
あと、状況説明とか主人公の心情とかの部分で単調な感じがしてしまいました。