いつか天魔の黒ウサギ1 900秒の放課後

微妙。
過度に期待しすぎてしまったためか、あまり楽しめませんでした。


ハイテンションな大兎には、この著者の作風だと分かっていながらも合わないなと思ったり。
その分シリアスな展開での盛り上がりが映えるというイメージもあったのですが、それが欠けていたようにも感じてしまいました。
そんなわけで、月光たちのほうが好みかな。
時折未雷にみせる月光の優しさとかがなんとも良い感じです。


大兎がヒメアのために必死になる姿や、日向に立ち向かう月光には熱いものがあったはずなのですが前述のように盛り上がりきらなかったという印象が。
2人だからということもあるのかなと思ったり。
2人とも重い背景を抱えているからこそ、分散しちゃってそのように感じたのかなと。
自分で書いていながら良くわからないや。


あと、大兎の最後の復活には釈然としないです。
普通の死者蘇生も可能なんだというのと、次巻で復活なのかなと思ったらあっさりと復活したなという思いを持ってしまいました。


続刊に期待してみようかと。
明かされていない部分が根深そうなので、どのように明かされていくかが楽しみかな。
特に遙がどうなるのかは非常に興味あり。
ヒメアの告白時に大兎の脳裏に遙が浮かんだ場面で予想以上に重要なキャラなのかなと喜んでいたところに、ラストの展開はずるいよ。