SHI-NO-シノ- 過去からの招待状


SHI-NO-シノ- 過去からの招待状

SHI-NO-シノ- 過去からの招待状 (富士見ミステリー文庫)

面白かったです。
とうとう明かされ始めた主人公である「僕」と志乃ちゃんの再会の物語、それに端を発する新たな事件にとても楽しめました。


過去の事件に関して徐々に語られていくという形なので、先が気になって仕方ないです。
核心部分がまだまだ明かされていないのでもどかしすぎます。
各々の視点から振り返られるというのも、じわじわと明かされていくという点で際立たせられていたようにも感じました。
これが最後の物語だと知ってからは、確かに最終巻ぽいなとも思ったり。


新たに起きた事件に関しても興味が尽きないというか。
過去の事件との関連性は、これからどうなってしまうのかと続きが楽しみな内容でした。
ただ、ラストの展開はかなり衝撃的。
この物語って残酷な場面は珍しくないはずなのですけど、気が緩んでしまうというか。
「僕」と志乃ちゃんのやりとりに心和まされることが多いからかな。


上述のとおり、「僕」と志乃ちゃんのやりとりは、ほのぼのとしたものがあって良いですよね。
出合ったころとの対比もあったりと、今巻も楽しめました。


次の下巻で最終巻とのことで、寂しく思う気持ちも。
それでも、こんなにも気になる終わり方をされたら早く続きが読みたいなと思ってしまいます。
楽しみ。