空ろの箱と零のマリア 2


空ろの箱と零のマリア 2

空ろの箱と零のマリア〈2〉 (電撃文庫)

とても面白かったです。
緊迫した展開にハラハラしっぱなしでした。


案の定、一輝が悲惨な目に合うのだなと。
だんだんと体の支配権が侵食されていき、友人との関係も壊されていく恐怖が痛いくらい伝わってきて。
前巻とは異なり、やり直しがきかないということで諦めたくなる気持ちは良くわかります。
そんな状況であっても一輝に対してみせるマリアの信頼というのは、前巻で築いた関係を表していて良いですね。
マリアが一輝の反応に一喜一憂する姿も、印象的だったですし。
一輝の記憶がほとんど無いと言うのは残念な感じですが、それでもマリアの期待に応える姿にはカッコイイものがあります。
ここぞというところでは覚悟も決めるし、鋭いのだよな。


箱の所有者に関しては分かりやすかったのですが、所有者側との応酬にハラハラさせられて楽しめました。
刻一刻と近づくタイムリミットに向けて敵味方ともにどんな対策を打っていくのかと気になってどんどんと読み進められました。


茂木さんがちょっとではありますが、ちゃんとした登場があったので安心しました。
これからも物語に関わってきてくれるのかなと思うと楽しみです。


そして、ラストの台詞がインパクトありすぎです。
"0"という存在の核心に迫っていくのかな。
続きが気になって仕方ないです。
早く読みたいなぁ。