モテモテな僕は世界まで救っちゃうんだぜ(泣)


モテモテな僕は世界まで救っちゃうんだぜ(泣)

モテモテな僕は世界まで救っちゃうんだぜ(泣) (このライトノベルがすごい!文庫)

  • 作者: 谷 春慶
  • 出版社/メーカー: 宝島社
  • メディア: 文庫
  • Amazon
    bk1


献本でいただいた作品の感想です。
すごいタイトルをつけたものだなと思ったのですが、読んでみれば確かに内容を表しているのがさらにすごいところ。
タイトルの悪い印象もあり、予想以上に楽しめました。


ここまであからさまにハーレム願望を持っている主人公というのも珍しい。
主人公のトラウマからくるビョーキという説明がありながらも、良い印象は抱けないかな。
本心とは裏腹にとありますが、完全にハーレム願望が本心で理性が残っているだけとしか思えませんし。
主人公の優しさが随所が描写されるのですが、女の子を口説いている際の誠意がまったく見えてこないのもあって。
ハーレム願望はまだしも、誠実さを感じさせられないのが主人公の良さを完全に潰しているなと。


ただ、その良さが前面に出ていたヴァルキリーとの戦闘には熱いものがありました。
本当に女の子を悲しませるのが嫌だという思いが強く感じられ、格好良く思えました。


修羅場展開は個人的に好きな部類なので、もうちょっと主人公に誠実さが見られたらなと思います。