お笑いの個人研究

2007-02-22 松本人志の生い立ちぁ欅謀

[]松本人志の生い立ちぁ欅謀

 伊東氏は、松本人志の元相方、小学校時代の相方だった。

 松本自身が「伊東はね、たしかに俺の、学生時代を語るときに、やっぱり避けて通られへん…奴やなぁ」(002)と語るように、伊東氏は松本の人生に大きく関わっている一人だといえる。伊東氏に関して、そして伊東氏と浜田雅功とのケンカのエピソードに関しては、ラジオの第2回で詳細に述べられている。

松「だからね、多分伊東と…、伊東とそういう世界に入って、」

高「うん」

松「それこそ吉本入って、」

高「うん」

松「吉本って、やっぱり大阪の子供にはものすごい近いところにあるから、一番近い芸能界やから。そんなこともちょっと意識は、」

高「あったやろ?」

松「どっかでしてたんやろうけどなぁ。それがあんた、これ、」

高「何がどうなって、これ」

松「何がどうなって…、別に俺、伊東とケンカしたわけでも無いのに」

高「無いのになぁ」


人生の分岐点。一年で仲良くなった浜田と、小学校からずっと一緒だった伊東。

松「そんで浜田と知り合って、」

高「それ中一や、」

松「そうそう。そうやねん。んで俺は中学までずっと伊東とも友達で、ずっと一緒に居ったから。んで浜田とも友達になって。一時期三人でよう遊んでた」

高「これ難しいなぁ、このトライアングルはなぁ。いや、面白い三人やで。こらしゃべっとったらもうあきひんわ。面白いこと言いよるわ、違うパターンで。こいつがボケたら、こいつまた違うボケ探してきよるわ」

松「そうやねんけど。そうやねんけども。なんやろう。気持ち悪い話、ちょっとした三角関係、」

高「わかる。自分を取り合う、やろ」

松「に、あったわけよ。そんなこと俺、感覚的にはなんとなくわかってたんかもわからへんねんけど」

高「いや、わかってたと思うで。やっぱり」

松「うん。ほんで、あの、あるときに、伊東と浜田は、ものすっごい些細なことでけんかしたのよ。どんなことやったか…。途中までなんかはしゃいでただけやと思うねん。それがちょっとほんまに痛かったみたいなことなんかなぁ。わからへんねんけど。今考えたらもしかしたら浜田の計画的な犯行やったんかな、と思たりもするねんけど」

高「いやー、それもあいつしよるからな、そんなことも」

松・高「ははは」

松「ほいで、何かほんま掴み合いのケンカなって。ほいで、忘れもせんわ。あの尼崎の、キリンビールのものすごいでかいのがあんねや、駅前に。もうずーっと塀がもう…」

高「ずーっと。あったあった」

松「何百メーター?あれ」

高「二百メーターくらいある」

松「その塀のとこに頭ガンガンやったりとかしてたわけよ。やったりやられたりみたいな。俺、どっちも、なぁ、友達やし、「もう、やめえなやめえな」っていう感じで。どっちをどう止めるわけでもないねんけど。そんならまあ、なぁ。どっちも疲れたんか知らんけど、まあふわぁーっと離れて。んで浜田が、その、向こうに、左の方に。俺から向かって左の方に、」

高「左の方に。まあ家の方や、あいつの。商店街の方入っていって…」

松「そんで、伊東は右のほうに、」

高「アメリカン、また伊東の家の方や」

松「これ俺、あれはほんまに俺、人生の分岐点やったと思うで」

高「いや、そうやで。それでダウンタウンがどっちになって出来るかってことやったからな」

松「ほんなら、あの、伊東は何も言わへんかったけど、浜田が「まっつん行こうや」ていうたのよ、あいつが。「んんー?」と思いながら、浜田の方ついていったのよ」

高「行ったんや」

松「行ったんや」

高「伊東は一人で帰らなあかん。大失恋や」

 たかが一年で仲良くなった浜田と、小学校からずっと一緒だった伊東氏。結婚するものと思ってたのに裏切られたようなもの、と高須は言う。そのケンカをきっかけに、伊東氏はグループから(松本から)距離を置くようになる。

松「でもあのときの心境は、何故俺は浜田の方にいったのか。正直今だにわかれへんねやんか。なーんか、引っ張られるようなかんじで」

高「そうやな。あそこは運命…」

松「たしかにそっから伊藤とちょっと疎遠になった」

高「全然なってたよ。だって伊東は遊ぶ人間変わったもん」

松「変わったな」

高「全然変わったもん。クラスの奴と遊ぶようになったもん」(002)


もしも伊東と吉本に入ってたら…

 ケンカをきっかけに松本人志から疎遠になった伊東氏と、そこからダウンタウンというコンビを結成するにまで至った浜田雅功松本人志はこのケンカを分岐点だと捉えているものの、浜田と伊東氏を比べたときに、やはり浜田でなければここまでの成功は無かったのでは、とも考えている。

松「俺あのままもし伊東と、伊東の方行ってたら、吉本伊東と入ってたのかな。もし伊東と吉本入ってたら今どんな感じなんかなぁって、思うねんけど。でも最近すごく感じるのは、やっぱりお笑いって繊細な人間と図太い人間じゃないとあかんのよ」

高「SとMやからな、ある種」

松「そう考えたときに、伊東やったらここまで来てないかも知れへんな」(002)

 松本は「浜田の図太さに助けられてきたことが多かった」と語る。伊東氏も系統としては、浜田と同じく『森岡のおっさん』をいじめるタイプで、物怖じのしない、社交性のあるタイプだったようだが、吉川晃司を呼び捨てにし、クイズ特番で大物芸能人たちの前で台に飛び乗ることの出来る浜田ほどの飛びぬけた図太さは、伊東氏には無いものだった。

 ケンカの後に「まっつん、行こうや」と松本に声をかけたのが浜田で、伊東氏は声をかけなかったというのも、この図太さの差によってすでに決まっていた結果だったのかもしれない。


言語感覚と伊東氏との関係は?

 松本人志の特殊な言語感覚は、小・中学校の頃にはある程度完成していたように思える。「うそよねーん」というごっつのコントにも使われたフレーズは中学校の頃から使っていたとラジオで語っているし(26)、「鼻くそがそよいでる」という表現も昔から使っていたようだ(33)。また「ごって損」「若手」「靴下アメリカン」といった『放送室』でよく使われる言葉は、小学校の頃に松本の周囲で使われていた仲間内の言葉だったらしい。

 伊東氏は中学校で疎遠になるまで、「ホモ的な」関係かと教師に疑われるほど(125)、松本と一緒に行動していた。自分が「気持ちいい」と感じる音やテンポ、表現を言葉にして使う、松本のスタイルと言語感覚は、才能や天性だと言ってしまえばそれまでだが、伊東氏との間で作り上げられたものではないか、と推測ではあるが、考えられる部分がある。

 

 次のエピソードは、伊東氏が音で、小学校教師に村上トウコウというあだ名をつけた話である。

松「なーんか知らんけど、伊東が、何か意味の無い、音であだ名みたいなつけてまうやんか」

高「うんうん」

松「なんや知らんけど、「村上トウコウ、村上トウコウ」いうてたんよ。あいつがな」

高「いうてたいうてた」

松「そんな、どんな字かもようわからんねんけど」

高「「村上トウコウや」言うて」

松「ほんまは違うやろ?村上…なんか普通の名前やろ?」

高「そうそう」

松「「村上トウコウ来た。村上トウコウ来た」ってよう言うてたのよ」

高「ははは」

松「で、なんや校庭走ってたら「村上トウコウ走ってる。村上トウコウ走ってる」ってみんな言うて、あー笑っててんや

高「言うてた言うてた」

松「「村上トウコウ息上がってる。村上トウコウ息上がってる」とか言って(笑)」(30)

 このひとつのエピソードで、伊東氏の感性を評価するのは強引だと思うが、少なくとも松本と感性を共有できる人間として伊東氏が居り、松本は互いのやりとりの中でそのセンスを磨いていったのは間違いないだろう。

松「俺、伊藤の家の、裏に、ごっつ怖い人住んでて。いうっつあん言うて」

高「あ、いうっつあんは、怖かったー」

松「いうっつあんごっつ怖かってんな」

高「うん」

松「で、伊藤の家の裏から、こうやって、伊東の(笑)」

高「うん。いうっつあんとこ見てて」

松「窓を5センチぐらい開けて、いうっつあん見ててん」

高「うん」

松「いうっつあんの、」

高「うん」

松「いうっつあんの妹とか、弟がおんねん。これが、きったないねん。なんや、おかゆみたいなん食うててん。「うわ、井内の弟、おかゆ食うてる」(笑)」

高「ははは。最悪や(笑)」

松「「全然栄養つけへん。」(笑)」

高「ははは」

松「「あんなもん、あんなもん、若手やのに、全然、」(笑)」

高「(笑)」

松「「若手があんなんで、絶対この夏乗り切られへん」言うて(笑)」

高「言うとったら、(笑)」

松「俺と伊東で笑いながら(笑)、ほんなら、いうっつあん帰ってきて。「うわ井内帰ってきた、井内帰ってきた。おかゆとった!おかゆ…」」

松・高「ははは(笑)」

松「「あんなもん、あんーなもん取り合いしてる。井内あほや、井内あほや。」言うてたら、」

高「うん(笑)」

松「目、ガーッ!合うて」

高「きた」

松「その、俺らが見てんのを」

高「うん」

松「で、ガーッ!隠れて」

高「うん」

松「「うわ、今、絶対目合うたわー」」

高「うわー、もう、井内さん怖いでー」


松「ほいで、あの、「ごっつ痛かった。」言うて。」

高「ははは」

松「「もー、あの俊足の足で蹴られて、ごって痛かった。俺だけごって損やん」言うて。いやいや(笑)」

高「お前はもうええやんけ(笑)」

松「だからと言うて、(笑)」

高「お前、」

松「お前、井内といえばこの辺じゃ有名な若手やぞ、と(笑)」

高「(笑)」

松「脂、のりきっとんねん(笑)」

高「その若手にお前、しばかれる言う、俺の身になってみ?と(笑)」(210)

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