闇金ウシジマくん 第1話

原作未読。ウシジマ率いるヤミ金会社に木訥な女性主人公が入社。彼女の視点からヤミ金融の世界を描く。今回はその入社イベントと借金漬けになったダメフリーターの顛末。

演出は変わったカメラアングルの多い多少オサレ系。あからさまなギャグ演出はないが、全体的にゆるい雰囲気が漂い、扱う内容にも関わらず重苦しく感じることは一切なかった。オサレ系といっても無駄に演出に凝ってるという印象はなく、オサレ系は単なる枠組みで、飽くまで内容の必要に応じて見せ方を決定しているように思えた。

全体の物語はヤミ金ものなら誰もが期待するようなもので、可もなく不可もなく。きちんと見せ場もある。

構成は、闇金融とはどういう仕事なのか? 今回のターゲットはどうして借金をするはめになったのか? といった当然わき上がってくる疑問に対する理由付けをしっかり行っていて、見ていてとても納得できるものだった。

その構成の要求を受ける演出も十分に納得できるものになっており、普通のヤミ金物語として存分に楽しめたと思う。

金と命とどっちが大事か? といった疑問が今後の物語の中での解決を期待させるような仕方で作品内で提示されており、それがどのように解決されていくかが今後に期待できる。

文句なしに満足できる第1話だった。