FORTUNE ARTERIAL 赤い約束 第7話

プール開き。

ようやくシリーズ全体の前準備が終わってメインのストーリーが始まったという感じで、これまでの急ぎ足な展開から比べると理解が十分に追いつく速度でキャラクターの感情の変化が描かれていて、また、ほどよくコメディー成分も含まれていて重くなることも全然なく、少なくともこれまでで一番面白く、そして十分に面白かった。てんとう虫を使った演出などの気の利いた演出等も効果的で、ようやくこのシリーズの本領が発揮されて来たように思う。

闇金ウシジマくん 第7話

ストーカー編と顧客名簿編解決、冴えないサラリーマン二人組編(?)が佳境に。

相変わらず面白かった。複数の物語を並行させる構成もうまくいってると思う。偽装開業して金を作る方法があるとか闇金融世界の豆知識的なものが披露されると特に面白く感じる。

しかし芳則の正体がバレた決定的な理由はよくわからなかった。ウシジマに「相手を思いやる想像力」があったからわかった、ということなのか。

FORTUNE ARTERIAL 赤い約束 第8話

謎の吸血鬼捜索。

今回も無理のない速度の展開で問題なく楽しめた。こんな感じで続いていって欲しいと思う。

ただし瑛里華が陽菜の記憶を消さなかった理由については納得できなかった。その前に恐いと言っていて、その思いが否定されたようにも、その思いを超える記憶を残したい理由があったようにも見えなかった。

これについて原作を見てみると(あまりプレイ時の記憶はないので読み返した)、瑛里華はなぜ記憶を消さなかったのかという問いに対して「なんとなくかしら」と答えていて、一応理由に対する言及があり、受け手が理由についてわけもわからず取り残されるということはないようになっている。さらにその後に孝平からの記憶を残すように説得する電話がなかったら記憶を消していただろうと瑛里華は言っていて(原作では陽菜に対する正体バレから記憶消去をしようとするまで間があり、その間の電話)、記憶を残した理由が部分的には説明されている。

というわけで原作は納得できるけど、アニメ版は今回までの話を見た限り納得できないと思う。次回説明があるのかもしれないけどこの話をグダグダ続けるのもアニメのペースとしては冗長すぎるようにも思う。

そして、瑛里華が記憶を残した理由がわからないため、この陽菜のエピソードのシリーズにおける主要な役割であろう瑛里華の心境の変化についてもいまいち納得できないものになってしまっている。