棚田百選

日本の棚田百選に選ばれた棚田が大阪には2つあります。
1つは赤坂千早村、もう一つは能勢長谷地区。
能勢は意外と近いので出かけることにしました。
「能勢妙見・里山ぐるっとパス」(利用当日限り、阪急、能勢電全線・妙見ケーブル妙見リフト乗り降り自由)1500円を利用。
最寄り駅から能勢電山下駅まで乗り継ぎ時間を入れて1時間ほど、その後棚田のある地区までのバスも20分ほどで着く。
お薦めのコースが地図付きでパスについている。
「話を聞かない男、地図の読めない女」のタイトルを逆に行く夫婦(話を聞かない女と地図を読まない男)が初めての土地を地図を頼りに歩き始めた。
つれあいにナビは任せて私は周りの景色を好き勝手に楽しんでいく。
バスを降りて目に飛び込んできた眺め。
(キバナコスモスかな?)金鶏菊だと教わりました。
人の通らない里山の道を、私の目はあっちへ行ったりこっちへ行ったり。
案山子だって見るだけで楽しい。

ゆきのしたも咲き乱れていた。
「うちの庭にもあったのに、誰かが草引きしてひっこ抜いちゃったね」
「なんのことかな??」
香嵐渓で人目を気にしながら持ち帰ったゆきのしたは、数年後には引き抜かれてしまいました。
まむし草かな?
図鑑の中の花を見た!ってひとり喜んでいました。

こんな木立の間の細い道をだらだら上りつづけました。
舗装がされて滑り止めが施されているのは農作業のためのようです。
「お寺、お寺」とつれあいは地図を見ながらつぶやいています。
地図で見るとすぐにお寺があるように思えたのですが、このお寺までかなり歩きました。
お寺は里山を歩くときのランドマークです。

才の神峠
寛文11年の銘文がある石碑、かなり稀有なものらしい。
交通の要衝として古来より多くの人の行き来があったらしい。
神功皇后の韓国遠征、源平一の谷の合戦「三草の勢揃い」の文字もある。

長谷の棚田
子供の頃、夏休みにおばあちゃんの所へ行った。SLにのって大分に向かう。日豊本線は棚田の横を列車は走る。段々畑は子供の頃の田舎に結びつく風景だった。
つれあいも田舎へ行った。東海道本線を電車で琵琶湖畔、草津へ向かう。彼の田舎は山ななんてない、広々した田んぼが広がっているという。
二人の田舎の景色は違うのです。
およそ17キロ、帰りはバスの時間に合わせて道の駅にもよりました。
お天気は今にも振りそうな曇天、かえって歩きやすかったのかも知れません。
あまりに立派なご門だったので記念に一枚。