Hatena::ブログ(Diary)

nozomimatsuiのみたもの・きくもの・よんだもの このページをアンテナに追加 RSSフィード

2010-08-01

[]

ビジネスの話は図書館で――。佐賀市の佐賀県立図書館は中小企業を応援するため、県商工会連合会、日本政策金融公庫佐賀支店と全国初の「協力協定」を結び、館内で融資や経営の相談を行っている。内容に合わせ、参考になる本もすぐに借りられるのがメリット。融資も成立し、今のところ成果は上々のようだ。

 佐賀県立図書館は、これまでも同連合会が開く経営セミナーに会場を提供してきた。そのなかで、「蔵書を生かせば、図書館も経営者が抱える問題の解決に役立てるのではないか」と考え、3者による相談業務を発案。2009年8月に「業務連携協力に関する覚書」を締結し、翌月から月2回の相談会を始めた。

 経営者らの悩みを聞き、事業計画の作成や融資計画といった専門的な相談には、同連合会の経営指導員と同公庫佐賀支店の職員が対応する。図書館は、ビジネス関連の書籍や雑誌約650冊を集めた支援コーナーを設置。司書が相談に訪れる経営者らに事前アンケートを取り、役に立ちそうな本を準備し、相談の当日に貸し出している。

 開始後、これまでに19件の相談があり、事業の拡大を目指す運送業者や、「事業を見直し、借り入れも整理したい」と考えていた飲食店経営者らへの融資が4件まとまった。利用者からは「借りた本も参考になった。相談をきっかけに、図書館も利用するようになった」との声が寄せられているという。

本記事では,佐賀県において同県立図書館による中小企業への経営相談の取組状況を紹介.同館の同取組については,同県HPを参照*1

同取組は,本記事にも紹介されているように,「県立図書館」,「県商工会連合会」,「日本政策金融公庫佐賀支店」の間で「地域経済の活性化と中小企業支援の促進を図ることを目的」として,2009年8月21日に締結された「業務連携協力に関する覚書」*2に基づき実施.具体的には,同「県で起業・開業を考えている方又は佐賀県で事業を営んでいる方」が「対象者」として,「毎月第1,3木曜日」の「17時〜20時」の間に,「起業.経営全般.事業資金等に関すること」に関する相談を,「定員」を「(原則)1日2名(組)」として,「1回目の相談」が「17時〜18時30分」の「90分」,「2回目の相談」が「18時30分〜20時」の「90分」で,「佐賀県商工会連合会の経営指導員」「日本政策金融公庫佐賀支店国民生活事業の職員」が相談員として実施.「相談料」は「無料」.

「「無料貸本屋」と批判される現状」との認識が示されることがある一方で,「図書の貸出しに止まらない様々なサービスを提供できる体制」*3として,2010年5月から開始された東京都立中央図書館*4のように,他の公立図書館においてもその実施を観察できそうな相談取組.興味深い.他の公立図書館における実施状況については,要確認.

一方で,同取組の目的とされる「地域経済の活性化と中小企業支援の促進」に関しては,「地域産業振興は単に地域の中小企業を支援することではないし,中小企業支援は特定の産業振興を図るためでもない」として「両者が縦横に絡み合うことは当然必要だが,両者はそれぞれに目的をもって検討されなければならない」*5とも解されることもある.「地域経済の活性化」と「中小企業支援の促進」の両々相俟った取組の効果に関しては,要観察.

はてなユーザーのみコメントできます。はてなへログインもしくは新規登録をおこなってください。