行列のできる審議会~中医協の真実 (ロハスメディカル叢書)

行列のできる審議会~中医協の真実 (ロハスメディカル叢書)

  • 購入理由:twitterでフォローさせて頂いてる方のツイートでのご紹介を通じて.

東京都教育委員会は22日、2011年度教員採用試験の結果を発表した。初めて、秋田、高知、大分3県と共同選考を行った結果、3県で不合格となった27人を独自に合格とし、来年4月に採用することにした。
 今回対象としたのは小学校と特別支援学校の教員。共同選考は、3県の1次試験で不合格となっても、受験者が希望すれば、成績次第で都の2次試験を受けることができる仕組み。少子化で採用数が減って競争率が高い各県と、団塊の世代の大量退職で優秀な人材確保が急務の都の意向が合致して実施に至った。

少し古い記事となりましたが,本記事では,東京都において実施された教員採用試験の結果発表に関して紹介.2010年2月10日付の本備忘録にて紹介した,東京都と他「県教育委員会と連携した協調特別選考」の取組における選考結果.同結果に関しては,同都教育委員会HPを参照*1
「連携する県教育委員会が実施する採用選考の申込み時」に同「都教育委員会の採用選考の希望の有無を確認」のうえ,「希望ありの受験者」については,同「都教育委員会としての第一次選考の合否判定」が行われ,その判定後に,同「都教育委員会の第二次選考を受験できる」*2取組.同取組は,秋田県大分県高知県との間で実施され,秋田県では小学校教員の「東京都採用見込者数」が「定員5名数」のところ「30名」が受験(同「県全体応募者数」は「201名」,「採用見込者数」は「15名」),大分県もまた小学校教員の「定員10名程度」のところ「96名」が受験(同「県全体応募者数」は「479名」,「採用見込者数」は「66名」),高知県では,小学校教員の「定員5名程度」のところ「66名」が受験(同「県全体応募者数」は「313名」,「採用見込者数」は「50名」),加えて「特別支援学校」を「若干名」が予定とされるなか「5名」が受験(同「県全体応募者数」は「27名」,「採用見込者数」もまた「若干名」)*3されている.その結果,秋田県が「6名」,大分県が「12名」*4,そして,高知県では小学校が「7名」,特別支援学校が「2名」*5の計27名が「東京都名簿登載者」として選考されている.
各県と同都との併願された皆さんが,同都教員として採用された場合,東京都の教員という,「組織人」*6として「組織指向型」*7を指向されることになるか,または,その場を問わず教員としての「専門志向型」*8を指向されることになるか,採用後の動向また,興味深そう.

*1:東京都HP(教育委員会東京都教職員採用選考の案内)「平成23年度 東京都公立学校教員採用候補者選考 最終結果発表(合格者受験番号一覧)

*2:東京都HP(教育委員会報道発表資料平成22年報道発表資料)「平成23年度東京都公立学校教員採用候補者選考(平成22年度実施)について

*3:東京都HP(これまでの報道発表2010年10月)「平成23年度東京都公立学校教員採用候補者選考結果について

*4:前掲注1・東京都(平成23年度 東京都公立学校教員採用候補者選考 最終結果発表(合格者受験番号一覧))20頁

*5:前掲注1・東京都(平成23年度 東京都公立学校教員採用候補者選考 最終結果発表(合格者受験番号一覧))21頁

*6:桑田耕太郎・田尾雅夫『組織論 補訂版』(有斐閣,2010年)208頁

組織論 補訂版 (有斐閣アルマ)

組織論 補訂版 (有斐閣アルマ)

*7:真渕勝『官僚』(東京大学出版会,2010年)51頁

官僚 (社会科学の理論とモデル)

官僚 (社会科学の理論とモデル)

*8:前掲注7・真渕勝2010年:52頁