政治学をつかむ (テキストブックス[つかむ])

政治学をつかむ (テキストブックス[つかむ])

  • 購入理由:26のUnitで描かれた「政治学の大体」(鄱頁)を学ぶためのテキスト.「三百年の政治学」(鄱頁)の方針に基づく語り方が魅力的.移動の際に読もう.

日本の介護システム――政策決定過程と現場ニーズの分析

日本の介護システム――政策決定過程と現場ニーズの分析

  • 購入理由:「経済学」と「政治学」,そして「現場ニーズ」(鄱頁)に基づく分析.なるほど.

瀬戸内市は4〜8日に「お片付けウィーク」と銘打った市役所庁舎の文書やファイルの整理に乗り出す。民間企業の取り組みに触発されたもので、文書の山をなくして業務を効率化するのが目的。「帰る時には机の上にはパソコンと電話以外はない」「机の下には地震時に隠れるくらいのスペースを」などの目標を掲げている。
 同市は昨年から、職員有志が業務の効率化策を練ってきた。「お片付け」のきっかけは5月に講演に招いた県内の民間企業の「帰るときに机の上には何も置かないくらいに整理することで、ものを探す2、3分の無駄時間がなくなる」という説明。市役所でも文書を探すのに30分かかることがあり、机の上などの整理整頓がクローズアップされた。同市はすでに市役所書庫に眠った文書約10トンを処分。「お片付けウィーク」では、各課ごとにファイルや文書の厚さをメーターで測り、写真も撮影。文書の厚さの減り具合などで整理整頓度を調べるという。
 民間企業出身の桑原真琴副市長の抜き打ちチェックもある徹底ぶり。職員からは「どこまでできるか」という不安も漏れるが、桑原副市長は「整理ができた部署には『きれいな部署』という証明書を出したい」と意気込んでいる。【井上元宏】

本記事では,瀬戸内市における「お片付け」の取組を紹介.同取組の内容を確認させて頂こうと同市HPを拝見するものの確認できず,残念(これもまた「お片付け」されたのかな).
本記事を拝読すると,本日7月4から「8日」までを「お片付けウィーク」として設定.この間で,「市役所庁舎の文書やファイルの整理」を進める.そして,達成度を把握されるためか,「各課ごとにファイルや文書の厚さをメーターで測」定.具体的には,「写真も撮影」され,「文書の厚さの減り具合などで整理整頓度を調べ」る,とのこと.なるほど,徹底されている.
一方,「同市はすでに市役所書庫に眠った文書約10トンを処分」とも報道.「行政文書は作成のみならず,その後の過程においても官僚制の下で運用がなされている」*1とはいえ,「約10トン」となるとかなりな量.その内容次第では,同市の行政情報の保管は大丈夫なのだろうかと,老婆心ながらも心配.文書量の管理は,「上司,上位者・先輩,同僚・同期,部下」という「職場における他者」*2との一致がなければ,難しそう.「お片付け」後の文書量の状況も分かると興味深い.

*1:魚住弘久「行政文書と文書管理のあいだ―官僚制の論理と行動に関する一考察」『都市問題』第99巻第10号,2008年10月,55頁

*2:中原淳『職場学習論―仕事の学びを科学する』(東京大学出版会,2010年)7頁

職場学習論―仕事の学びを科学する

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