浜田市は、医師不足などの地域医療問題に対応するため、市と医療機関、市民の責務を定める「地域医療体制の促進条例」(仮称)を制定する方針を固めた。10月から条例案の策定をスタート。来年3月の市議会定例会に提案し、4月の施行を目指す。
 市によると、条例では、市と医療機関、市民がそれぞれの立場で地域医療を守る責務と役割を規定する。行政の責務として、医師確保の努力や医療施設整備を支援する取り組みを明記。市民にも健康づくりで疾病予防を求め、医療機関と医療費の負担軽減を図る。市や地域の医療機関、市民団体など38団体でつくる「浜田の地域医療を守る会」などと連携して、条例案の素案をまとめる。パブリックコメント(意見募集)も実施し、条例案を策定する。市地域医療対策課は「市と市民が一体となって地域医療を支え、守っていく環境づくりにつなげたい」としている。

本記事では,浜田市において「地域医療体制の促進条例(仮称)」を制定される方針であることを紹介.同方針を確認しようと,同市地域医療対策課HP*1を拝見させて頂くものの,現在のところ把握できず,残念.公表後,要確認.
2009年には延岡市で,「市町村では全国初」 *2とされる,「地域医療を守り」「良好な地域医療体制のもとで市民の健康長寿を推進する」ことを「基本理念」と置き「市,市民及び医療機関が果たすべき責務,施策等について定め」た,「延岡市の地域医療を守る条例」 *3が制定されている.本記事を拝読させて頂くと,「地域医療体制の促進条例(仮称)」でも,「市と医療機関,市民がそれぞれの立場で地域医療を守る責務と役割を規定」される方針ともあり,規定される事項の相似性も窺え,「相互参照」*4の事例としても観察できそうか.
延岡市の地域医療を守る条例」内の各規定は努力規定が基本とされており,実施段階での「健康づくり」への実効性は,個別事業に委ねられている模様.健康づくりでは,その「選択」を「自分自身の判断で選択するようにしむける」*5部分もあると考えられなくもなく,条例の具体化そして実効性確保のための方策の相互参照も行われることになるのか,要経過観察.