滋賀県草津市は17日、自転車の施錠を義務付ける条例案をまとめた。罰則規定はないが、市によると、利用者に盗難防止措置を義務付けるのは全国で初めて。24日に開会する市議会に提出する。
 市によると、2012年の市内での自転車盗難台数は801台に上り、人口1万人当たり66・1件で県内最悪だった。条例案はこうした状況の改善につなげるのが狙い。条例案には、利用者の責務として「適切な施錠などの盗難防止措置を講じなければならない」と明記。さらに「自転車の安全な利用に必要な技能や知識の習得」を努力義務として利用者に課す。

本記事では,草津市における自転車の安全利用に関する条例案を紹介.現在のところ,同市HPでは確認できず.
同市に設置された「草津市自転車安全利用検討委員会」では,2013年9月2日に市長に提出された「自転車の安全安心な利用の促進に関する提言」のなかで,自転車利用者の責務として「自転車利用者は,適切な施錠等自転車の盗難を防止するための措置を講じるものとします」*1と提言されている.本記事で紹介されている条例案は,同提言を踏まえた内容と窺えそう.個々人への盗難防止措置を講じるよう責務を規定することで,施錠行動が徹底される「きっかけ」*2となるか,条例制定後の乗物盗の推移は要観察.

*1:草津市HP(市政情報会議・審議会会議・審議会報告産業・都市・水道草津市自転車安全利用検討委員会)「草津市における自転車の安全安心な利用の促進に関する提言」(草津市自転車安全利用検討委員会,平成25年9月)19頁

*2:チャールズ・デュヒッグ『習慣の力』(講談社,2013年)361頁

習慣の力 The Power of Habit

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