SIGGRAPH 2012 レポート#2
Studio Workshop
- Material is Expensive But Complexity is Free
Technical Papers
- Shape Analysis
SIGGRAPHのセッションは教室によって入る人数が全然違います。このセッションは朝一のセッションで、少し遅れて行ったら満員で入れなかった。仕方がないので、GeekBarへ移動してサテライトで聴講した。Twitterを見たら「どこどこが満員」とかいう情報も流れたりするのでチェックすると良い。
- Sketch-Based Shape Retrieval
ユーザの入力した2Dスケッチ画にマッチする3Dモデルを検索する手法。スケッチ入力は言葉で表しにくい形状(例えば人体ポーズ)に有効。比較も2Dで行う。Gabor Filterを使って大量の局所特徴パッチを生成し、類似したパッチをまとめた1本のベクトルにする。これを比較することで対話的な検索を実現する。
GeekBar
ヘッドフォンと無線を貸してくれて、好きなチャンネルを視聴できる。大型スクリーンは4分割されて各セッションの映像が流れており、音声はそれぞれchが設定されている。椅子もあるがこちらも混むことがあって立ち見や地べたに座っている人もいる(自分も座って見たし、バッグを枕に寝っ転がってる人もいます)。あと飲み物もある。自分のイヤフォンを持ってればそれを使うこともできます。つい拍手しそうになるので注意!
Keynote Speaker
Keynoteの前にいくつかの表彰式がありました。そしてゲームデザイナーJane McGonigalさんのトーク。こちら(TED)の女性です。いろいろ書きたいので後で追加します。トーク後サイン会もやってました。印象的な話とかキーワードを書き並べます。
- Top five regrets of the dying
死ぬ間際に公開することトップ5。内容は次のURLを確認してください。死ぬ間際に「もっとゲームやっておけば……」と後悔するような、させるようなゲームを作るということ。カッコいい!
http://www.guardian.co.uk/lifeandstyle/2012/feb/01/top-five-regrets-of-the-dying
- Resilience
意味:(元気を取り戻す精神的な)回復力, リジリエンス, レジリアンス, 復元力, 弾性力, 弾性エネルギー, etc...
Physical、Mental、Emonotional、SocialなResilienceを刺激することが大切。会場では指を50回鳴らしたり隣の人と握手したりしました。でもその刺激は24時間で効果がなくなるらしい。毎日刺激を受けること、与えてくれるものと仕事や生活することが大切のようです。
- Virtual ←→ Actualized
virtualの反対はrealではない。仮想的なものの逆にあるのは現実化、実現されたものである。
- Play ←→ Depression
playの反対はworkではない。遊ぶことと働くことは相反するものではなく、遊ぶことと憂鬱になることが反する事柄。
- Gamers sped 80% of the time failing
言われてみると確かにゲームは失敗を繰り返してクリアをするもの。ゲームクリアに対して失敗時間の方が圧倒的に長いのは納得。ゲームは「挑戦し続ける力」を養うのか? ゲームだけの話なのか?
総じて非常に楽しいトークでした。上でリンクしたTEDとか他にもあれば見てみようと思います。
Technical Papers
- Cloth
- Specular Reflection from Woven Cloth
シンプルなパラメータで編み込みのレンダリングを実現。Mitsubaに実装されている。
- DRAPE : DRessing Any PErson
体型に合わせた服を高速に生成。衣類のAutomationが重要だと主張。ClothにもFabricationの要素が入ってきている。
- Design Preserving Garment Transfer
衣服のデザインを維持しながら様々な体型に適用する。こちらも実際に作る際の型紙の作成に有効。
- Stitch Meshes for Modeling Knitted Clothing with Yarn-Level Detail
網み目のパッチで衣類のモデリング行なっておき、その後RelaxationによってリアルなYarn-levelのモデリングを行う。Cable(編んだ束を一つの束としてさらに編んだもの)のデザインも出来る。実験環境に 3.46Ghz, 48GB RAM(!)とか書いてあった。それでもかなり時間がかかるようだ。
Emerging Technology
日本人多い。これだけ日本人がいるのになんでTechPaperは少ないんだろう……。