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npalの日記

2012-08-31

研究紹介[Revel]

研究の一環としてAR(拡張現実=Augmented Reality)関連の既存研究について調査を行っているのですが、その過程で面白い研究を見つけたので、この場をお借りして紹介したいと思います

紹介するのは、先頃SIEGGRAPH2012で発表された、Revelというシステムです。
D
http://www.disneyresearch.com/research/projects/hci_revel_drp.htm
ARを活用するあたり、力覚フィードバックの再現手法が度々話題になります。
現実空間に投影した仮想物体にユーザが「触った」時、「本来生じるはずの触覚=力覚フィードバック」をどう再現するのか、ということです。当然、相手は仮想物体ですので、そのままなら(画面上で)触れたところで何の感覚も生じません。文字情報等の表示のみならまだいいとしても、現実空間に映し出した仮想物体を手や道具でいじくるとなると、この問題がネックになるケースが出てきます。

これまでの研究だと、アクチュエータ付きのグローブや、有名どころではPHANTOMといった特殊なハプティック(触知再現)デバイスを用いてきました。が、このREVELではそうした装着型・ツール型デバイスは用いません。electrovibrationの原理を応用することで、力覚フィードバック再現を行います。

electrovibrationというのは、指先と触知対象との電位差を操作することで皮膚の神経が触感があると誤認させ、擬似的に触知フィードバックを再現する原理のことです。具体的に言うと、最近某社のスマートフォンに搭載され、昔ながらのボタンのクリック感をタッチパネル上で再現すると謳われているアレですね。

電気信号発生用の小型デバイスをユーザの椅子の裏や靴底などに仕込んでおき、ユーザの指と対象物体がアースで接地していて、かつそれらの動きをトラッキング出来る環境であれば、基本的には何にでも使えるっぽいです。動画などでは、実在物体にARで触知テクスチャをかぶせて触覚を変更したり、スクリーンに映した映像に触覚を付加したり、といった利用法が紹介されています。
物理的なアクチュエータを持った特殊なデバイスを用いることなく、より日常的な物体やシチュエーションに使えるようにと開発されているようで、今後様々な活用が期待できそうです。

(青木)

オンラインストレージサービス[SugarSync]の紹介

人は何かを失ってからその大切さに気付くものです。
パソコンのHDDはいつか必ず壊れるものです。それは寿命であったり、不慮の事故による物理的な破損だったりします。
ただ、所詮は物です。今の時代5000円もあればすぐに新しい物に換装できるでしょう。しかし今まで自身が作り上げたソースコードや研究データの価値はプライスレスです。そのため普通の人はバックアップを用意するでしょう。
もしも大切な研究データのバックアップを取っていない人がいたらそれは愚かとしか言いようがありません。
また、バックアップを取っていたとしてもそのバックアップデータを自身のコンピュータのすぐ近くに置いている人はいませんか?もしその場で火事等の不慮の事故が起きた場合何十、何百時間とかけた物が一瞬で無に帰してしまいます。

前置きがかなり長くなってしまいましたが、同期型オンラインストレージサービス[SugarSync]の紹介です。
クラウドファイルを共有、複数のマシンとオンラインバックアップ| SugarSync®

登録したデバイス間(PC、スマートフォン)で任意のフォルダをインターネット経由で自動的に同期してくれます。
無料版では5GBと容量に制限がありますが、自身のワークスペースを自宅のパソコンと同期させておくことで自宅での作業もできますし、手動でのバックアップの手間も省けます。
これをやっておくことで、研究室のPC、SugarSyncサーバ、自宅のPCと三ヵ所にバックアップを用意することができます。
詳しい使い方などは下のページに書いてあります。
http://www.sugarsync.jp/howto/lesson04.html

かつての自分のように作業しているPCに刺さりっぱなしのUSBフラッシュメモリにだけバックアップを行っているような人に特にお勧めします。

(今井)

『トランジスタ技術 2012年08月号』はKinect特集

トランジスタ技術の8月号に、Kinectの特集記事があったので紹介します。
http://toragi.cqpub.co.jp/tabid/630/Default.aspx

トラ技電子工学の専門雑誌なので、CG/CV分野の人にはあまり馴染み深くないかもしれませんが、名前くらいは聞いたことのある人が多いのではないでしょうか。

Kinectは優れた奥行き計測機能を備え、かつ価格が1万円強と非常に安価なので研究目的に使っている人は多いです。
ですが皆さんは

Kinectがどうやって奥行き情報を取得しているか」知ってますか?

今回のトラ技の特集は、こうした疑問に応える内容です。安直に流行に乗ってKinectを取り上げるのではなく、Kinectの原理を分析したり、レーザポインタプロジェクタを使って同様の装置(あるいはそれ以上のもの)を作ったりと「トラ技」ならではの切り口で書かれています。

いままでKinectブラックボックスとして使っていたという人は、是非読んでみてはどうでしょうか。
何か良いヒントが得られると思います。

ということで、たまには専門分野以外の雑誌にも目を通してみると新しい発見があるかもしれませんね。

(伊藤)

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