国立国会図書館デジタルコレクションの公開範囲変動(2018年5月)

「月刊NDLデジコレメタデータWatch」第48号。2014年5月下旬に国立国会図書館デジタルコレクションのメタデータ刈り取りを開始してから丸4年、今月も国立国会図書館デジタルコレクション(以下、NDLデジコレ)の変動を追ってみた。

国立国会図書館デジタルコレクション書誌メタデータ 2018年5月の変動

NDLデジコレのメタデータについて、2018年5月1日から2018年5月31日までに変更のあったレコードは13,049件であった*1

4月末時点のデータにおいては、「資料種別」*2が「図書」であるもののうち、「著作権に関する情報」*3に「インターネット公開」を含むものは354,168件であったが、5月31日までの更新を適用したデータにおいては354,265件となっており、97件増加している。

資料種別が「図書」であるものについて、資料数内訳は以下の通りであった。

著作権に関する情報 (dcterms:rights) 4月末 5月末
インターネット公開(許諾) 10131 10131 0
インターネット公開(裁定)著作権法第67条第1項により文化庁長官裁定を受けて公開裁定年月日: 2015/02/09 17 17 0
インターネット公開(裁定)著作権法第67条第1項により文化庁長官裁定を受けて公開裁定年月日: 2015/02/09; 2015/11/10 2 2 0
インターネット公開(裁定)著作権法第67条第1項により文化庁長官裁定を受けて公開裁定年月日: 2015/11/10 37257 37257 0
インターネット公開(裁定)著作権法第67条第1項により文化庁長官裁定を受けて公開裁定年月日: 2015/11/10; 2017/02/06 19 19 0
インターネット公開(裁定)著作権法第67条第1項により文化庁長官裁定を受けて公開裁定年月日: 2017/02/06 32020 32019 -1
インターネット公開(裁定) 著作権法第67条第1項により文化庁長官裁定を受けて公開裁定年月日: 2017/02/06 0 1 +1
インターネット公開(保護期間満了) 274722 274819 +97
国立国会図書館/図書館送信参加館内公開 561114 560924 -190
国立国会図書館内公開 78198 78294 +96
(総計) 993480 993483 +3
(内、インターネット公開分合計) 354168 354265 +97

文化庁長官裁定を受けて公開している資料について、表記揺れが発生している*4

さらに「著作権に関する情報」変動の内訳を見てみる(表示スペースの都合により、「著作権に関する情報」の設定値を略記した)。

5月末 総計
保護期間満了 館内公開 (書誌情報削除)
4月末 保護期間満了 100*5 3*6 103
図書館送信 190*7 190
館内公開 10*8 10
(新規追加) 6*9 6
総計 200 106 3 309

この表は、例えば、4月末時点では図書館送信であった図書で、5月末にはインターネット公開(保護期間満了)に変更されているものが190件あると読んでほしい。

裁定に関する表記揺れにより全体の傾向が掴みにくくなるため、実質的に同内容のもの(裁定年月日の同じもの)同士の変動は省いている*10

この表で「(新規追加)」と示した資料は、4月末のメタデータには存在せず、5月に登録された図書を表している。

ただし、新規追加された『実際統計学』は、書誌情報が削除された『実際統計学』の代替であり、同様に『奥平源八郎浄瑠璃坂仇討』は、書誌情報が削除された『奥平源八郎浄瑠璃坂仇討』の代替、『国学者伝記集成』は、書誌情報が削除された『国学者伝記集成』の代替と思われ、純粋に新しい資料が追加されたケースとは異なるように思われる。これら3件は共通して「電子化時の注記」に「マイクロフィルムに重複箇所あり」とある*11。残りの3件については、特に電子化時の注記はない*12

パブリックドメイン図書の増加

インターネット公開(保護期間満了)へと変更された図書には、著作者が1967年に没し、2018年からパブリックドメインとなったものが多数含まれている*13

ここでは、図書館送信から保護期間満了に変更された図書(新たにインターネットで閲覧できるようになった資料)を中心として、いくつか著名な著作者のものについて取り上げる。なお、1967年に没した人物による序文などを含むため、これまで保護期間満了として公開されていなかった図書の列挙は、煩雑となるため省略している。

小説家・詩人・翻訳家など

美術家

歌川広重 5世『江戸の今昔』(昭和7年)は、市中旧跡や日常に用いる品物などを撮影した写真集。今月は、このような江戸の面影を懐かしむ写真集と対照的に、関東大震災後の新たな東京を撮影した写真集『大東京寫眞帖』(昭和5年*14)も保護期間満了に変更されている。

大東京寫眞帖
大東京寫眞帖
(Source: 国立国会図書館デジタルコレクション)

他に、1966年に没した岸田日出刀(建築家)*15、蔵田周忠(建築家)などの著作物にも保護期間満了への変更が見られた。

住宅月華荘
住宅月華荘(蔵田周忠、昭和2年
(Source: 国立国会図書館デジタルコレクション)

楽家舞台芸術

学者・宗教家など

他に、1966年に没した板垣鷹穂(美術評論家・美術史家)などの著作物にも保護期間満了への変更が見られた。

政治家・官僚・軍人・実業家など

古典籍資料の公開範囲変更

資料種別が「和古書」であるものについて、今月も公開範囲に変動があったか調べてみた。

著作権に関する情報 (dcterms:rights) 4月末 5月末
インターネット公開(許諾) 8 8 0
インターネット公開(保護期間満了) 73304 73304 0
国立国会図書館/図書館送信参加館内公開 17010 17010 0
国立国会図書館内公開 9 9 0
(総計) 90331 90331 0
(内、インターネット公開分合計) 73312 73312 0

著作権に関する情報」に変動は見られなかった。

今月の蔵書印

今月は、蔵書印ではないが、図書館送信から保護期間満了に変更された『国有鉄道陸運統計 昭和20年度 第1編』より、「国立国会図書館分館 23.10.29」の受入印。「分館」と入っているものはあまり目にしない気がする。

国有鉄道陸運統計 昭和20年度 第1編
国有鉄道陸運統計 昭和20年度 第1編
(Source: 国立国会図書館デジタルコレクション)

また、同じく蔵書印ではないが、図書館送信から保護期間満了に変更された『』では、国立国会図書館のブックポケットに帯出者カードが入った状態でデジタル化されている。国立国会図書館のブックポケットのみであれば、これまでも目にしていたが*16、帯出者カードが入った状態のものはあまり目にしない気がする。

税

(Source: 国立国会図書館デジタルコレクション)

この他、最高裁判所事務総局『図書整理の手びき』では、最高裁判所図書館の蔵書印、受入日付印、巻頭印、隠し印、受贈印の図示と解説を見ることができる。

2018年5月のNDLデジコレ追加資料

6月1日現在、国立国会図書館からのアナウンスはないが、5月には以下の資料が追加されている。

  • 図書6件(館内公開)

今後のデジタル化予定

国立国会図書館ウェブサイトの「デジタル化作業に伴う原資料の利用休止について」は、「平成30年3月30日現在」(デジタル化作業対象資料なし)のまま更新はなかった。

一般競争入札公告にみる電子化予定

国立国会図書館一般競争入札公告のうち、資料のデジタル化に関わるものを見ると、5月には次の3件が新たに掲載されている


一般競争入札の公告
通番 区分 件名 公告日 入札日
2 東京本館 米国国立公文書館における同館所蔵原資料からの電子化 1式 約50,000コマ(予定) 2018年5月1日 2018年7月3日
(開札日 2018年7月4日)
5 関西館 雑誌のマイクロフィルムからの電子化 約50万コマ(予定) 2018年5月16日 2018年7月25日
11 関西館 国内刊行図書及び国内刊行雑誌の原資料からの電子化 約39万コマ等(予定) 2018年5月29日 2018年8月6日
http://www.ndl.go.jp/jp/supply/nyuusatsu/ippan/index.htmlより抜粋

NDLデジコレのIIIF対応

5月15日付け「ニュース」にて、国立国会図書館デジタルコレクションがIIIFに対応した旨、アナウンスがあった。Twitter上でも、この機能について紹介するツイート*17に多くのリツイートやいいねが見られた。

これまで講演会等でIIIF対応の対象として言及されていた古典籍資料(インターネット公開分)のみならず、「国立国会図書館が所蔵する古典籍資料及び図書をデジタル化したもののうち、著作権保護期間満了によりインターネット公開しているもの(約34万点)」が対象となったことは、嬉しい驚きであった*18

嵯峨本『伊勢物語』第一種本の比較
嵯峨本『伊勢物語』第一種本の部分異植字
(左:近畿大学貴重資料デジタルアーカイブ、右:国立国会図書館デジタルコレクション)

手前味噌だが、筆者が公開しているFirefox/Chrome拡張機能Open in IIIF Viewer」を紹介しておこう。このブラウザ拡張機能を用いると、IIIF対応資料のページを開いた際、ワンクリックで外部のIIIFビューワを用いて開き直すことができる。IIIFビューワには、「Mirador」、「Universal Viewer」といった二大ビューワの他、筆者が開発に携わっている「IIIF Curation Viewer」などのビューワも存在し、それぞれが特色を有している。このブラウザ拡張機能は、自らの用途に適したIIIFビューワでの閲覧を容易にするツールである*19

Open in IIIF Viewer
Firefox/Chrome拡張機能「Open in IIIF Viewer」のボタン

3月の全コマPDFダウンロード機能追加に続き、5月のIIIF対応には、新しい時代の幕開けを感じる。IIIF対応については、一般利用者にどのようなメリットがあるのか、まだあまり伝わっておらず、その活用は曙光段階にあるように思えるが、これから徐々に活用が進むことだろう。

俺たちの旅はまだ始まったばかりだ!

*1:国立国会図書館サーチが提供するOAI-PMHを利用した。

*2:dcndl:materialType

*3:dcterms:rights

*4:「(裁定)」と「著作権法」の間に、半角スペースを含めるか否か。

*5:報告集等の集合著作物など。

*6:実際統計学』、『奥平源八郎浄瑠璃坂仇討』、『国学者伝記集成

*7:青朽葉』、『赤穂義士と女性』、『伊太利亜美術史』、『一茶と芭蕉 : 一茶の文学史的位置決定の為に』、『伊都内親王願文』、『移動演劇十講』、『うたかた : 歌集』、『越後獅子』、『江戸の今昔』、『汪洋新詩集』、『恩賜十周年記念展覧会目録』、『会計監査』、『概説心理学』、『解剖学粋 上巻』、『化學工業大意』、『化学総論』、『鏡葉 : 歌集』、『官令沿革表』、『紀州万華鏡』、『技術の本質』、『北の鳥南の鳥』、『北の鳥南の鳥』、『急性発疹症』、『教育委員会法解説』、『京都圖書館和漢圖書分類目録 昭和5年10月末現在 美術工藝之部』、『魚雷』、『近世解剖学』(前編 (附圖)後編(本文)後編 (附図))、『近代経済学の解明 : その系譜と現代的評価』、『軍需資源読本』、『経済民主化再建に関する法令集』、『芸術観想』、『ゲーテの生涯』、『ゲーテの生涯』、『現代女子の手紙作り方と文範 : ペン書実例』、『現代の英雄』、『工業と人材教育 : 附・欧米の状況』、『航空ヂーゼル機関』、『高層建築』、『高速ヂーゼル機関』、『高等有機化学』、『光波子句集』、『公文用語の手びき』、『国画の形成』、『国語の規準』、『国語の研究』、『国語問題正義』、『国有鉄道陸運統計 昭和20年度 第1編』、『国立公園十和田湖』、『古典精神と造形文化』、『欣求のこゝろ : 信仰感話』、『西行景樹守部』、『最近の支那と満鮮』、『在米神奈川県人』、『材料より見たる建築の火害』、『嵯峨天皇宸翰唐李嶠詩集』、『佐久間象山』、『佐久間象山』、『殺人の法醫学』(グロ写真注意)、『産業組合による産繭処理』、『自己発展の学習を目指す手工科指導実論』、『志士の妻』、『実際本位蔬菜栽培精義』、『西伯利亜日記』(巻之1巻之2)、『西伯利亜日記 : 2巻』(卷之壹巻之貳)、『西伯利亜日記』(巻之壹巻之貮)、『指鬘外道 : 戯曲』、『写実』、『宗教改革者殉教者ウイリヤム・チンデル伝』、『終結式幾何学新解き方』、『住宅月華荘』、『住宅の造り方』、『集約英和辭典』、『主動性東亜』、『趣味を求めて』、『詳解楽典』、『小学新釈 : 白文訓点厳密対照』、『将棋必勝法』(上編下編)、『商業統計の常識』、『正倉院御物棚別目録』、『正倉院御物棚別目録』、『正倉院御物目録 巻1-3』、『小児結核と小児急性伝染病』、『昭和十一年度一般概算の閣議決定と予算不成立の経緯 上』、『ショートアンサー式問題集』、『書目書志展観目録』、『新行政法』、『新経済読本』、『神宮文庫増加圖書目録 第9號(自昭和9年4月至同年6月)』、『新語辞典 : 百萬人の常識』、『新制日本史』、『水田裏作蔬菜栽培』、『菘翁臨蘭亭序』、『数学綱要 上巻Ⅰ』、『すまひの伝統』、『』、『』、『成功百%胡瓜及トマトーの温室栽培』、『精密機械設計学』、『世界対照日本文学の展望』、『全国主要労働組合規約及諸規則』、『戦争と精密工業』、『造形文化と現代』、『早熟栽培蔬菜の下種から定植まで』、『大衆いちご栽培』、『大東京寫眞帖』、『台湾文化史説』、『高野長英』、『民のこころ』、『畜産総論 : 合本版』、『茶の湯作法』、『中小商工業・庶民金融論』、『中年期の医学』、『聴音・新曲自習の要訣』、『土を眺めて : 歌集』、『定本懸崖・荒地 : 菱山修三詩集』、『天気と天気予報』、『天才詩人バイロン』、『籐・蔓・藁細工』、『統計学』、『統計学』、『統計学』、『東寺名宝展覧会目録』、『図書整理の手びき』、『土地区劃整理施行地価格の統制』、『等々力住宅区の一部』、『トヨタBM型トラック修理書 中巻』、『内科医に必要なる肺結核外科的療法の知識』、『奈良と平泉』、『南蛮美術集』、『濁れる川』、『日露協會學校一覽』、『日本アルプスへ』、『日本建築の特性』、『日本建築の特性』、『日本に挑戦する赤魔 : ソヴエートの対日開戦準備』、『日本文法』、『日本和声の基礎』、『人間學断片 : 物の見方・考へ方』、『農業協同組合調査報告書』、『農業調整委員会事務参考』、『肺結核の人工気胸療法 : 操作の実際と其図解』、『白秋民謡集 : 作曲』、『非教育者の教育論』、『ピアノ演奏法講義』、『ヒットラーと青年』、『評釈伊勢物語』、『婦人の冷感症』、『二ツ巴御国の花』、『文化生活と趣味』、『ヘブル書の研究』(其の1其の2)、『部屋の使ひ方』、『望郷 : 菱山修三詩集』、『防共と国防問題』、『豊麗な花 : 詩集』、『北満の日章旗』、『菩提樹 : 歌集』、『堀貞一先生』、『舞鶴 : 海軍機関学校物語』、『万葉・古今・新古今選』、『万葉集選』、『民事訴訟読本』、『メツガー法律哲学』、『山へよする』、『山形県郷土史料大展覧会出品目録』、『大和魂義士の華』、『憂愁の哲理』、『雪の曙義士の誉』、『夜明けの辻 : 名作小説』、『吉田松陰大陸南進論』、『読物日本史 藤橘源平の巻』、『来年の春』、『臨床家に必要なるレントゲン手技』、『ルネッサンス文化と建築 下』、『レオナルド・ダ・ヴィンチ』、『列強少年の社会教育』、『浪界三傑講演集』、『労働基準法,労働者災害補償保険法並関係法令集』、『老柏 : 歌集』、『ローマ人盛衰原因論』、『和歌入門』、『和歌入門の知識』、『和漢書分類目録 : 2巻,索引 上巻』、『和漢書目録

*8:青森県青年学校教科書 巻1』、『或る女』、『王羲之真蹟帖』、『王羲之蘭亭序 : 張金界奴本』、『落葉日記』、『看護学教科書』、『虚栄の市』、『桐一葉・沓手鳥孤城落月』、『世界歴史』、『百万人の法律学

*9:絵本八犬伝』、『絵本八犬伝』、『奥平源八郎浄瑠璃坂仇討』、『国学者伝記集成』、『実際統計学』、『明治廿年十一月駿河甲斐地方参謀旅行記事 東軍之部 附図

*10:変動を省いたのは、『各種菘類栽培法』の1件。「インターネット公開(裁定)著作権法第67条第1項により文化庁長官裁定を受けて公開裁定年月日: 2017/02/06」から「インターネット公開(裁定) 著作権法第67条第1項により文化庁長官裁定を受けて公開裁定年月日: 2017/02/06」(「(裁定)」と「著作権法」の間に半角スペースあり)に変更されている。

*11:「デジタル化日」は「2018-5-14」、「提供者」は「国立国会図書館電子図書館課_204」となっている。

*12:「デジタル化日」は「2018-05-25」(『絵本八犬伝』、『絵本八犬伝』)、「2018-05-22」(『明治廿年十一月駿河甲斐地方参謀旅行記事 東軍之部 附図』)、「提供者」は「国立国会図書館電子図書館課_201」となっている。

*13:太田黒克彦『志士の妻』、『高野長英』も保護期間満了へと変更されているが、太田黒克彦の没年については、昭和42(1967)年12月28日という情報と、昭和43(1968)年10月28日という情報があるようだ(日外アソシエーツ編『昭和物故人名録 昭和元年〜54年』p.95も後者を採る)。もし後者が正しいのであれば、保護期間満了への変更はフライングとなるが(そしておそらく向こう20年は満了しないことになるが)、正しい没年はどちらなのだろうか。

*14:出版年月日は「[19--]」となっているが、1930年3月26日に行われた帝都復興祭に関する写真や、「昭和五年三月から開会された上野不忍池畔の『海と空』の博覧会会場」に関する写真があるので、1930年3月以降、さほど時を経ない時期のものであろう。

*15:岸田日出刀(建築家):『高層建築』、『すまひの伝統』、『日本建築の特性』、『日本建築の特性

*16:例えば、ツイートなど。

*17:例えば、ツイートツイートツイートなど。

*18:2018年5月31日までの更新を適用したデータにおいては、インターネット公開(保護期間満了)であるものは、資料種別「図書」274,819件、「和古書」73,304件、両者には2,246件の重複があることから、合わせて約34万件(345,877件)となる。

*19:ただし、既存のIIIFビューワは、研究用の観察や解析向けといった性格が強く、必ずしも読書向けには最適化されていないため、快適に読書したいという目的では微妙であったりもする(ツイートツイート)。