Lesson 4: 動詞と補足語

動詞はまずは大きく「補足語の必要な動詞」と「補足語が必要でない動詞」の2つに分類できます。

「補足語」は学校でならう文法用語にはありませんが、ここでは「補わなければならない語」という意味で使います。

例えば、do(<〜を>する)という動詞ですが、「何を」するのかを補ってあげないと「する」だけでは意味をなしません。「私はしました」といきなり言っても「何を?」と聞かれるにちがいありません。この<〜を>の部分が「補足語」になります。do という動詞は1つの補足語(<〜を>)が必要な動詞になります。(<〜を>という補足語を「直接目的語」といいます。)

give(<人に><ものを>あげる)という動詞を見てみましょう。この動詞も「あげる」だけでは意味をなしません。「あげる」の場合は<ものを>の他にも<人に>を足してあげないと、「私はプレゼントをあげた」といきなり言ったら「誰に?」と聞き返されてしまいますね。ですので、「あげる」という動詞は2つの補足語(<ものを>と<人に>)が必要な動詞ということになります。(<〜を>は「直接目的語」、<〜に>という補足語は「間接目的語」といいます。)

be(<〜>です)という動詞は、「私はです」だけではなにを言っているのかまったくわかりません。「何である」「どのようである」かを補ってあげないといけません。「<先生>です」「<トム>です」「<元気>です」「<きれい>です」など。 be は1つの補足語が必要な動詞ということになります。(この種類の「補足語」を「補語」といいます。)

補足語が必要でない動詞もあります。例えば、sleep(寝る)という動詞の場合、「私は寝ます」と言っても別段おかしくありません。もちろん「いつ」「どこで」などの情報が足されることはありますが、これらは「ないと意味をなさない」とレベルの情報ではありません。「いつ」「どこで」などは「補足語」(「補わなくてはならない語」)ではなく「修飾語」(より詳しい情報を足す語)の分類に入ります。 sleep の他には、walk(歩く)、run(走る)、work(働く)、laugh(笑う)などが「補足語が必要でない動詞」の分類に入ります。


1)他に補足語が必要でない動詞を5つあげてください。

2)enjoy, feel, have, keep, make, let, play, show, smell, tell の動詞の意味を辞書で調べてください。意味が1つ以上ある場合は全部書く必要はありませんが、上から2つ3つくらいは書いてください。意味のところのカッコで書かれている部分が「補足語」になりますので、そこを省略しないでください。例えば「する」だけではなく「<〜を>する」とカッコの中も忘れずに書いてください。そして、それぞれの補足語がどの種類の補足語(「直接目的語」「間接目的語」もしくは「補語」)かを書いてください。
例)give: <人に><ものを>あげる(<人に>=間接目的語、<ものを>=直接目的語)

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