ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

TPOC

 あの二人組が地元のライブハウスのちょっと変わったアート・セッションとでもいうような集まりに出演した。絵を描いてきた人、ストーリーを書いてきた人、写真を撮ってきた人、琴でオリジナルを弾く人、というような非常にアーティスティックな若者達が集まっている、そんなイベント。ちょっとこの歳のおっさんは浮いてしまうぞ、というような若者の広場、という感じ。若さって多少独りよがりがあるところが良いし、閉じこもっていないようなエネルギーの発散がいい。しかし、ここでもそうなんだけれど、みんな優しいんだよなぁ。みんなgraceだ。
 ひとりの男性が2001.09.11のあの現場に行った話をした。あそこで命を失った人たちのためを思う、という話をした。どうしてもあの現場で死んだ人、というのが対象になりがちなんだけれど、あのポイントにいたるまでに犠牲になった多くの人、そしてあのポイントから発生した事態の中で犠牲になったまた多くの人たちを考える必要があるんだなぁと、彼の話を聞きながら思った。

初めて入った

 出先からそのままライブに向かうが予想よりも時間があったので、今日はちゃんと夕飯を喰っていきたいと思い、会場近くの蕎麦屋に入ろうと思って歩いていると、その蕎麦屋の先に明るい看板が見えて、そこに入っていく人が見えたものだからそっちを見に行った。すると、それは「やよい軒」というチェーン定食屋だった。中に入ってみるとさすが週の初めらしく残業めしを食べに来ているサラリーマン御用達という雰囲気。家族連れも入ってくるがちょっとそぐわしい気がしない。つまり大戸屋と同じだ。ハンバーグ+海老フライ定食という文字が目に入ってもうがまんができない。親子丼くらいにしておけばいいのに。

訃報

 京橋の友人のところに最後にお邪魔したのは8月の初旬のまだ暑い頃で、その間、こっちが出かけていたり、あちらが出かけていたりでご無沙汰をしていた。そろそろ顔を出してみようかと思っているところに珍しく電話がかかってきた。「何だよ、なにしているんだ」と。
 「ところでさぁ、うちの親父が2週間前に逝っちゃってさぁ、眠るようにねぇ」と仰るのである。えっ!?絶句である。そりゃわれわれの歳になると、両親がそろっているという家はとても珍しくて、数えるほどだけれども、急な話でびっくりした。そういえば最近はずいぶんと足腰が弱っておいでだったような記憶である。ご冥福をお祈りする。

第七戦

NHK BS-1にて中継。WHBO-AMでラジオ。MLBサイトでGamedayで愉しむ。

  • BOSTONが一回の表、2番Dustin Luis Pedroiaの一振り、ソロホームランでリード。5' 9"のこの男は力もある。
  • Tampa Bayが4回の裏、岩村のヒットを足がかりに同点に。5回にはまた一点を加えて逆転。Tampa Bayのピッチャー、Matt Garzaは一点に抑えて好調。
  • 7回の裏、Tampa BayのWilly Aybarが本塁打。3-1でリードを拡げる。こっちに傾いてきたかもなぁ。
  • 8回の表にBOSTONは2outながら満塁のチャンスを迎え、TAMPA BAYは三年目のピッチャーを投入。迎えるバッターはDrewだけれども当たっていない。大チャンスなのに。案の定、2strike 1ballから空振り三振。チャンスを逃がす。
  • 8回裏からBOSTONのピッチャーは岡嶋だ。
  • 9回表にBOSTONは0outでランナーを出したのに後続続かず、最後は二塁ゴロを岩村が捕ってそのままベースに入り、試合終了。ついにTAMPA BAYがWorld Seriesに進出。

テレビのCMで

 そういえばCANON EPSON(とらねこさん、ありがとう!)のプリンター、COLORIOの新しいテレビのCMで緒方 緒形拳(りっちゃんさん、ありがとう!)が出てくるものがあった。その直後に緒形拳が死んで、それから見ていないような気がするのだけれど、こんな時は放映を中止するんだろうか。ただ私がたまたまそのCMに遭遇しないだけだろうか。

レクチャー

 月曜日のレクチャーがあった。この集まりに出席しているのは一体どれほどの人たちなのか、どの程度に研究している人たちなのかが今ひとつはっきりしないものだから、どの辺のレベルで質問をして良いのかが分からない。多少時間があって「誰でも良いから質問してください」といわれてはたと困った。二つ質問をしたのだけれど、レクチャラーにしても質問している私のバックグラウンドをご存じないのだから、どこから答えを初めて良いのか分からないだろうから答えにくいに違いない。こういう場での質問は難しい。

帰りの大型書店で新書を見ているとこんなものを発見。

東京裁判からみ

東京裁判を正しく読む (文春新書)

東京裁判を正しく読む (文春新書)

 この著者は二人とも「東京裁判」に関する書籍を書いている。対談の形を取っているが、実際に対談をしたように牛村の後書きに書かれている。保阪にしても、この二人にしても感情的にならず、冷静に、客観的に史実を検証するところから解釈が出てくるという信念の上に語ろうとしているところは共通しているのだけれど、どうも出版社によって読者が持つ出版社のイメージが付着してしまうという傾向はあると思う。感情的に、扇情的な記事に溢れる、といったら文藝春秋系や、諸君、正論などの産経系にはその類が溢れているように思うのだ。
東京裁判 (講談社現代新書)

東京裁判 (講談社現代新書)

「勝者の裁き」に向き合って (ちくま新書)

「勝者の裁き」に向き合って (ちくま新書)

 ただし、牛村の新書は今はすでに版元在庫ゼロ。

集英社新書

在日一世の記憶 (集英社新書)

在日一世の記憶 (集英社新書)

 小熊英二姜尚中の共著新書が集英社新書から出る。これは781頁にも及ぶもので、新書界では破格の¥1,680.-だというのだ。これまで千円を超える新書はあってはならないとされていたんだけれど、とっくにそんなものは反古にされているんだろう。それにしても小熊といえばとにかく彼の本は分厚い。

岩波新書

空爆の歴史―終わらない大量虐殺 (岩波新書)

空爆の歴史―終わらない大量虐殺 (岩波新書)

 8月に発刊されたものだそうだけれど、知らなかった。「空爆」という理不尽な、非人間的な許されざる行為についての責任ある人物の特定に触れているのかどうか、という点に興味がある。有り体に言えば「カーティス・ルメイ」に触れているのかどうか。