ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

原発

 原子力発電所の仕事は仕様がとても厳しくて、溶接も有資格の溶接工が施工することが義務づけられていて検査もX線で厳重に品質管理していると聴いていた。なにしろ扱っているものが放射線を伴うものであるから、直接そこに関係しないような配管でも、そこから何かが起きたら影響が出ることが考えられるからでもある。しかし、システムとしてはフェイル・セイフ設計になっているから直ちに影響が出るとは思えないけれど、何を行うにしてもゼロからだからすべての仕様で高いレベルを保っていかなくてはならないと聴かされていた。
 それでも、しょっちゅうといって良いくらい、現場作業中、あるいはメンテ中に作業者が溶接棒の燃えさしを残してしまった、あるいはウェスが出てきたという話があった。そんなことを聴く度に、いやいや、こんな事は氷山の一角で、もっと他にもこんな事は起きているはずで、「完璧」「最上級仕様」と云っているのも眉唾の筈だと思っていた。
 多分その通りだろうけれど、もっと問題なのはそう思い込んでいたというだけだということだ。尤もどんなに「完璧さ」を追求したってこのシステムは最後の廃棄物処理が全く解決できていないわけで、こんな不完全なシステムに「完全さ」を求めていたことがどうも腑に落ちないのだ。

生活保護

 神奈川7区(横浜市都筑区)に自民党から立候補している元職の若者が自身の選挙公報に「一生懸命働くのがバカらしくなる戸別所得保障、生活保護など、モラルハザードを生み出す制度を原則廃止し抜本改革。」と書いていて、これがネット上で論議を呼んでいる。開成→東大・法→大蔵省というエリートとしては片山さつき先輩に続けと云うことか。
 私はこれまで選挙公報が各都道府県の選管のサイトにpdfでアップされているのを知らなかった。これでみると、みんな美味しいことばかりいっている。日頃云っていること、日頃表に出している態度と大きく異なる。あんなえらそうな態度をとっているくせに選挙公報になると途端に理想的な政治家を装っている。そんな中で彼のようなつい本音を書いてしまうような候補者はちょっと珍しいかも知れない。常に表街道を肩で風を切って歩いてきた若者には怖いものはないのだろう。
 そこへ行くとうちの選挙区なんぞは先々代の功績をあたかも自分の功績のように喧伝するお調子者なんぞが出ていて、そのレベルのわかりやすさにひどくガッカリする。

NFL

 14週のAtlanta FalconsはNew Carolina Panthersと対戦した。PanthersのQB・キャム・ニュートンに走られてさんざんやられてついに2敗目を喫してしまった。11勝2敗だ。まさかPanthersにやられちゃうとはね。もう地区優勝が決まったから若手を起用していくのだろうか。
 いよいよレギュラー・シーズンも残り3週。煮詰まってくるよ。
 NFC西はSan FranciscoがMiamiに勝って9勝3敗1引き分けとするもSeattleも8勝5敗と追っている。

人工衛星

 北の国は「人工衛星の打ち上げ」だと云い、日本政府や日本のマスコミは「人工衛星と称する弾道ミサイル」とずっと表現してきた。
 北朝鮮は、衛星発射場からロケットを打ち上げ、人工衛星光明星3号」を軌道に乗せることに成功したと発表し、今回は物体が軌道に乗ったことを米当局自身も確認したけれどこの物体が本当に衛星として機能しているかどうかを確認している最中だと云っている。
 つまり、北の国は「人工衛星を打ち上げるからね!」と云って人工衛星の打ち上げに成功した。しかし、周りの国は「あいつらはあんな国だから人工衛星だと云ってミサイルの発射実験をするのに決まっている。大体あんな方角に打ち上げて人工衛星が軌道に乗るわけがない」といってきた。しかし、いずれにしろなんかが打ち上げられて地球の周りをぐるぐる廻ることになった。
 007の映画じゃないが、邪悪団がレザービームの殺人光線を発射できるものを地球上に打ち上げたのかも知れないってことに懸念が高まるわけだ。他の先進国が打ち上げたものの中にはその種のものはないのだろうか。
 これに対して国連は安全保障理事会議長が声明を発表して「ミサイル発射は(2006年と2009年の)対北朝鮮決議に明確に違反すると」指摘したってんだけれど、これであくまでもミサイルだと認識していると云うことになる。
 北の国が何をする国家わからんし、イランに対してこの技術を売るかも知れないので、彼ら「何をするかわからん」国が益々危ない国になっちまうと恐れると云うことだ。はっきりいって○○○に刃物だというわけだ。
 それよりももっと辛いのは食糧もなくて、燃料もないと想像される国がそんな環境に暮らす洗脳されてしまっている国民はそのままにこんなところに金を遣っていることがどうか、という側面も語られる。
 しかし、それは他岸の火事ではあり得ない。これから先、この国だって徴兵制を敷き、軍事費に歳出が高まり、国内の産業は廃れ、農業は他国に侵出されて自給率がより下がってしまい、気がついたら洗脳されていて北の国が手本にしたと云われている戦前と同じ状況におちいらないとも限らない。そんな選択がここでなされようとしている。(この写真は記事と何ら関係がありませぬ。)

風邪

 昨日の夕方までは全くそんな兆候なんてなかったのに、夕飯を終えるあたりから久しぶりに扁桃腺が腫れてきたいようで、うがいをすると詰まる。これはまずいと「パブロン」を呑んで寝てしまう。すると夜中に目が醒めて眠れなくなる。午前3時頃にようやく寝られたけれど7時には目が醒めてしまう。食欲は落ちていないからまだ大丈夫なようだけれど、扁桃腺は痛い。
 今日は一日家にいることにしよう。

産地

 魚介類の産地で難しいのは水揚げされたところが産地となる、という点にある。どこで漁獲されようと実際のところはわからないのが現状だ。
 この点を政府はどうする気もない。これは国民を食品の観点から守ろうとする気がなくて、とにかく既存の産業界の秩序を壊さない、という観点でしかない。これはチェルノブイリを上回る事件が福島第一原発で起きていながら放置しているという点で、誠に罪深いことだ。これでは「政府」としての機能を果たしているとはとても言い難い。
 しかし、それはたまたま民主党が政権を握っているというだけの話で、自民党公明党が政権を担当していたとしても同じことしかできないだろう。
 既存の秩序を壊す、そして主権者たる国民にとって実際に重要なものを優先させていくという本来あるべき政権掌握している政治家がとるべき施策を実行していくというのはとても大きな軋轢を生むのは当然のことだ。
 この国のとても残念なのはそうした真の政治家を産む土壌を国民が作り得なかったということだ。というよりもすべてのシステムが自ら作り出したものでないという点にあるのかも知れない。その点では植民地国家とほぼ同じだ。
 ところがこの国の不思議なところはこの議論をすると、だから憲法をすっ飛ばすという発想に即座に繋がるところだろう。それが高邁な思想に基づいているのかいないのか、それは正義という観点から見て、正しいか正しくないのかという判断に繋がるわけではなくて、自分が発想したかしないかで判断しようとしている。
 自分たちでは発想ができなかったにも拘わらず手に入れることができた僥倖は一体誰に感謝するべきなのかといったら、それはあの戦争で無駄死にする羽目になった350万人の人たちだろう。あんなに多くの人々を死に至らしめなくてはわからなかったことを、今ここで捨ててしまおうというのだろうか。
 食の安全すら確保することができない政府を選び続けるのか。

売国奴

 ま、これを「非国民」と言い換えても良いという人たちがいるんだろう。この言葉は今は概ねいわゆる右翼的立場を標榜する人たちが時の権力者、あるいは時の利権獲得者に反対するものに対して使う場合が顕著だったりする。
 簡単に言うと「反原発」を主張するデモに対して浴びせられる場合が良くあることは現場にいったらすぐにわかる。しかし、彼らが使っているこの言葉は全く逆であることが多い。今原発の再稼働を促進し、あるいは建設工事を続行し、これを「推進」だとまで主張するのはこの未完成なシステムを押しつけるということであって、今後のこの地球の環境を保つという観点からいったら誠に理にかなっていないことで、これを無視するということは、この国の利益だけに限って考えたとしたって間違っていることは明々白々。それを正に「非国民」という。今更いうまでもないけれど。

2012年12月12日のツイート