ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

カラヴァッジョ

 上野のお山の国立西洋美術館でイタリアの乱暴者、カラバッジョ展をやっております。
 西洋美術館がなんで「世界遺産!」と大声を上げているのかがわからないんでございますが、どういう意味なんでございましょう?ル・コルビュジエの設計だからでございますか?ちょっと納得がいかないんでございますよ。
 でカラバッジョなんですが、本名をミケランジェロ・メリージ・ダ・カラヴァッジオってんだそうですねぇ。なんだぁ、きみもミケランジェロだったのかい!?とびっくりでございますよ。1571年生まれ、1610年没。なんと39年間しきゃ生きちゃいないですな。それにしちゃかなりいろいろ影響を残しております。
 この展覧会にはカラバッジョばかりじゃないんでございます。カラバッジョの影響を受けた連中の絵がほとんどで、中にはかのロウソクを描かしたら天才じゃないかという、ジョルジュ・ド・ラ・トゥールにまでその影響が至っているんだそうでござますよ。これはこれは!とびっくりでございましたねぇ。ラ・トゥールといえば「いかさま師 (ダイヤのAを持った)」でありますが、これとてカラヴァッジョが描いた「女占い師」がその始まりだってんですから、おやおや、でございました。
 乱暴者といいましたが、あちこちに展示してある古い記録にはカラヴァッジョが持ち歩いてはいけない刀剣をぶら下げて歩いて、とっ捕まったとか、誰それをぶん殴ったとかいう記述があるんだそうで、あぶなさそうでございますぞ。
 ここの常設展は、わたくしどもなんぞはもう既に入場無料の範疇に入っておりますので、いつだって入れるっつう訳で本日はパス。それにしても、日本の美術館は本当にどこへいっても写真不可でございますねぇ。それだったら所蔵品、あるいは展示品の絵はがきをみんな用意して頂戴よといいたい。そういえば、ここのミュージアムショップの絵はがきはお高うございます。驚いた。
 そうそう、美術館から外へ出て参りますと、いやぁ、上野のお山の桜はまさに満開でございまして、桜の木の本数よりも遥かに多い人々がびっしりとブルーシートを敷き詰めて宴会でございますよ。なにしろ今シーズンの桜は寒い、雨が降るという状態で、長持ちは致しましたが、ようやくの晴れ間でございます。しかも明日は風が吹いて雨だってんですから、今日しかないんですよねぇ。明日の風で染井吉野の花はほとんど飛んでしまうことでしょうねぇ。そのあとは八重桜の本番でございます。
 次の日曜日は浅草観音の裏では「花魁道中」もあるんだそうです。それにしてもあの淫靡な雰囲気にふさわしい侘び寂び通りなんでございますよ。

2016年04月05日のツイート