ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

「天皇の公務の負担軽減等に関する有識者会議」

 なんでこんなメンバーで良いンですかね?

ポケモンGO効果

 おかげで東尋坊にやってくる自殺志願者の姿がぱったりと見えなくなったのだそうだ。現地としては汚名返上ッてんで良かったのかもしれないけれど、まだ年間3万人を大きく下回ってはいない日本の自殺者は他へ回ったということに過ぎない。
 それでも電車への飛び込みはあとを絶たない。先日の事件なんぞは高齢の女性だったという。ポケモンのおかげで東尋坊は変わったかもしれないが、日本の状況は全然変わっていない。

一番ヶ瀬康子

 私の手元に大量な「思想の科学」のバックナンバーがある。
 なんでそんなものを持っているのかというと、今を去ること10数年前のこと。当時在籍していた大学の図書館で廃棄本が出た。出たといっても不定期的に学校が各所に散らばっていた図書館の蔵書の中から重複するものを廃棄するらしくて、気がつくととんでもないものが混ざっていたりするので、油断がならない。それでブラブラとみていたら、比較的古い、60年代の「思想の科学」を半年分まとめて合本にしたものがいくつもでていて、ガバッと自分のものにした。若い学生さんが興味を示すとはとても思えなかったので、そこにあったものは全部がめた。
 それに味をしめて、何年か経ってからまた廃棄本の棚に行ったらもはやそんなに美味しいものにはありつけなかった。その上、現役の学生を優先しろと(誰かが見ていたのかも知れないなぁ)と書かれていて、卒業生のためにやってんじゃないといわれた。それはまたずいぶんな意見だ。学生が興味を持たないかもしれないじゃないか・・卒業生だって在籍当時の学費の中から図書館の費用を負担したはずだ・・・なんぞとぶつぶついってそれっきりだ。
 久しぶりにとりだしてみると、当時の紙だから非常に弱くなっていて、もはやこれの頁をめくっていたらボロボロとなりそうな予感がしたので、丁寧に一枚一枚はがしてデジタル化することにした。
 そうすると、大掃除の畳の下から出てきた新聞を懐かしく読んだ昔のように、読んでしまう。1967年7月号に博士号をとったばかりの一番ヶ瀬康子先生の書いたものが掲載されていた。「現代日本の婦人の地位」というタイトル。昭和35(1960)年の神戸地裁で妻がへそくりで買ったピアノは夫の給料の一部だからそのピアノは夫のものだという判決が出ていたそうだ。今となったら笑止千万だけれど、当時の生活科学調査会の調査で女性に「あなたは今の仕事をどう考えていますか」という質問に対してなんと92.7%が「結婚までの腰掛け的なものである」と答えている。半世紀を超えて世の中はこんなに変わったのだ。
 しかし、日本の首相の女性に対する考え方は労働力が不足するから社会に出てきて日本の経済を支えて頂戴という発想でしかない。
 

原稿を書いたのは誰か?

 首相官邸のサイトに「HeForSheレセプション 安倍総理スピーチ」として全文がアップされています。
 このレセプションは何かというと、国連が進めている「女性や少女に対する暴力、差別をなくし、ジェンダー平等を達成することは、すべての人に恵みをもたらします。しかし、そのためには男性の積極的な参加が不可欠です。」と呼びかけているキャンペーンのためのレセプションみたいですねぇ。それにしてもこれは「He For She」なんであって、首相官邸ともあろうものが、英語のアルファベットを全角で書くなんて、なんちゅうすっとぼけたことをやっているんでしょうね。これでも小学校から英語を教科に取り入れている国の機関ですかね。
 で、下の引用が安倍晋三君のスピーチの一部分です。全文は官邸のサイトで読んでください。→こちら
 国連の「He For She」のサイトはこちら

 日本の経済界に、上場企業には少なくとも重役に1人の女性を入れるように要請しております。私はその際良くこう申し上げるのです。もし、リーマン・ブラザーズが、リーマン・ブラザーズ&シスターズだったら、破綻しなかっただろう、と。女性が参加していくことによって、企業はもっとその魅力を生かしていくことにつながっていきます。それは企業だけではなくて、社会もそうですし、国もそうです。そして、世界もそうであろうと思います。

 これ、ジョークのつもりでしょうか?全然受けない、ましてや「この人、大丈夫?」と受け取られかねない挨拶です。上場企業にこんな要請を出しているだななんて知らなかったこともありますが、アファーマティブ・アクションじゃないんだから、女性役員を必ず一人、といういい方それ自体がフィットしていませんねぇ。

追記

 最後はこうだったらしい。

「日本はいわゆる侍の国として、非常に保守的な国でもあります。しかし、日本が変われば世界が変わっていくと聞いています。みなさん、ともに世界を変えていこうではありませんか」

 これ、どこでいってんだ?日本国内でいってんのか?そうじゃないぞ。ここで「侍」が出てきちゃうのか。かれの感覚は今でも「冨士山、芸者」なのか?

2016年09月22日のツイート