ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

ポイント

 笑って、涙して、という種類の映画には共通するポイントがあります。それは何かというと・・・と思って言葉に固定したいと思っているのですが、端的にこれを定義することができずにいます。
 例えば、山田太一の寅さんがあります。渥美清主演ですね。「男は辛いよ」シリーズでございます。30何本も作られたという驚くべきヒット作です。日本人の琴線にガッチリと食い込んでおりましたし、未だに食い込みっぱなしですよ。大体、主人公の寅さんはうまくいくと自分で誤解しているし、そして自分は実際はそうでもないけれど、そうであるように思い込んだりしますね。で、マドンナからどう思われているのかは千差万別ですが、皆さんそれぞれ、良く思ってくれます。しかし、寅さんは肝心なところで大失敗をしますよ。そこで見ている人はあぁ、またやった!でも、最後は良かったねぇとなって終わるんだから、安心して「バカだねぇ、こいつは!」って思っていて良いンだ、と思って見ていますね。
 私は、ここのポイントに来ると、あ、また、この展開で、みんなを涙に引きずって行こうッてんだな!ッてんでもうイヤになっちゃうんです。で、テレビを消しちゃうんです。だからその映画の後半を知らないというのが何本もあります。
 実はこのポイントが洒落た笑いと涙の映画には確実にやってきますよね?ウディ・アレンも確実にこのポイントを作ってきます。彼の場合はこれが耐えるに辛くないマジックがかけてある場合がほとんどです。ミスター・ビーンもこれがあります。というより満載です。イギリス人もここで笑います。ビル・マーレーの映画「ヴィンセントが教えてくれたこと」も山場でやっぱりこのポイントでやってきちゃって、私は後半を見るのをやめてしまいました。だから、私の中でこの映画は完結していないんであります。
(写真 月齢14.8だそうです)

洗脳

 真面目に、日本という国が謀略に引っかかって衰退に向かっていて、それをプロテクトしているのが安倍晋三自公維内閣だと信じている働き盛りの人たちが、いくらもいるということを目の当たりにして、ひどく狼狽えている。
 クリーンなバカよりもダーティーでも良いからこの国を盛り上げるリーダーの方がなんぼか良いと、公言してはばからない。ものの見事に洗脳されちゃう。中国を放っておいたら侵略されてしまうと危機を煽ってきた自公維内閣に思惑に見事に乗っている思考形態が悲しい。私はもうすぐこの国から去る、つまり死んじゃう、んだからかまやしないけれど、利権まみれでも良いから国が盛れば良いという単純な考え方が心配だ。それがなにを意味するのかといったら、自分はやられる方に入るんだぞということなのに、それに気がつかない。この国はまさに謀略通りに昭和10年頃に突入する。みなさん、どうぞ後顧の憂いがありませぬよう。
 先の大戦直後に参謀のひとりが言いました。「国民のうち誰があの戦争に反対したというのか。われわれに責任はない!」
 しかし、日本人は簡単にその罠にはまります。慰安婦少女像の件だって、今は、「韓国は許せん」調子で語りさえすればほとんどの日本人の間では肝胆相照らすんだと思います。折角10億円を出して、慰謝料に使ってください、でも、もうこの話は蒸し返さないでくださいね、といったのに、全然いうことを聴かない、なんて奴らだ、という論調ですよね。
 しかし、この問題がどうしてここまで来てしまったのかといったら、戦争中に行ってきたことを「そんな証拠がどこにあるというのか」という論調で否定しまくってきた過去から始まっているということがその要因です。彼らは嘘をついて日本を貶めているんだと解釈してきました。
 自分たちがこんなことをしたということを認めるのは悔しい、そんなはずはない、戦争に負けたからって何でもかんでも悪く取るのはそう理解する奴らが悪いんだと、主張し続けてきたわけです。今でもそう思っているんでしょう。
 これはリットン調査団の報告に対する風潮から全く変わっていません。この罠は周りを見たら、特に大きな声で主張している人が見つかるから嵌まりやすい。
 どんどんその方向へ動いていっているのが、これまでは非常に微妙に見えていた程度だったのが、今や非常に明白にはっきりと見えるようになってきましたね。
 国交を断絶しろとまでいっている人たちが見えるようになってきましたね。それがなにを意味するのかわかっていっているのかといえば、あの時と同じように、勇ましい、格好良い、男らしいと思っているだけで、先を見ていない。この先は「戦争」ですよ!

2017年01月11日のツイート