ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

岡山

 何度も何度も家の電話にかけてもただただ鳴るだけで、誰も出ないので、やっぱり水が出て、避難しているのかなぁ、出かけていかなきゃダメかなぁと心配していた、岡山の親戚から、突然桃が届いて、ホッと一安心した。そこに書いてあった携帯番号に電話すると、外にいると家の電話に出られないといっている。やれやれ、無事で良かった。
 何しろ家のすぐ横を用水路が通っているので、あれが増水して浸水したのかなぁと思ったけれど、それにしては小さな流れだからそんなこともないだろうにと。今ではもう単なる排水の流れみたいになってしまっているけれど、昔はその小川からバケツで五右衛門風呂に水をくむのが子ども達の仕事になっていた。夏休みに遊びに行くと、喜んで汲んでいた。そして、稲藁と山から拾ってきた松の小枝で風呂を焚く。沸いた風呂に入ってみると、メダカがゆだって浮いていたこともあった。
 庭と裏の畑が水に浸かってしまったそうだ。大雨が降る岡山なんて聞いたことがない。

笑えない

 某街のツーリストインフォメーションで教えて貰ったところへハイキングに行ったんです。リフトで山の上まで上がって、そこからだらだらと降りてくるという実にイージーショットなルートをとったんですがね、そのリフトに乗っている間に、マウンテンバイクでどんどん細い山道を下る人たちがいるわけですよ。今青年達に限らず世界中で子ども達にも流行っているんですね、これ。スリル満点なんですが、これで大けがする人、スノボと同じくらい出ているという結構危険な趣味でもございます。で、この山はその人達向けの専用ルートが設定されていて有名なんです。頑張って漕いで上がってくる人もいますが、リフトに自転車をのっけられるようになっているくらいウェルカムなんでございます。
 私たちの前後には誰もリフトに乗っている人たちがいない状態だったのでございます。そこに自動的にタイムを計るゲートにおもむろにやってきたひとりの完全武装の青年。一息つくと「えいやっ!」とばかりにペダルを踏み込む・・と、その時、引っかかって、バタン!と倒れちゃったのです!
 笑えないよ。笑ったらすぐに誰が笑ったのかわかっちゃうよ、見てなかった振りをしなくちゃ!ふたりでこらえるのに大変だったよ。

閉店

 京橋の「LIXILブックギャラリー」が閉店した。多分売れなかったんだろう。何しろいつ店に入っても、せいぜいお客さんがいるときで4人ぐらいだった。しかし、建築、都市関連、絵画、芸術関連のありとあらゆる書籍が一堂に集めてあって、時として一時間くらい時間を費やして片っ端から見ていくだけでも楽しかった。そうやって買わないから閉店になっちゃうわけだけれど、欧州へアールヌーボーの建物を見に行こうとしたとき、あるいはバルセロナにガウディーの作品を見に行こうと思ったときなんかにはちゃんと買うべき書籍を買っていた。
 この種の書店が生き残れないというのはその地の文化程度の貧困さがうかがわれる。東京という地域は文化的に程度が高いと思われがちだけれど、ただ単に新しもの好きだ、というに過ぎないというのが私の感覚だ。そんなことはない、日本文化の伝統についてこんなに傾倒しているじゃないか、という声が聞こえてきそうだけれど、それだったらなんで向島や観音裏の花柳界は壊滅の危機を迎えているんだろうか。ま、こんなことをいってもせんない話なんだけれど、こんなユニークな書店を支えていられなかった東京都民として、申し訳ない気持ちである。

2018年07月20日のツイート