日日鵺的(新)

演劇ユニット鵺的と動物自殺倶楽部主宰、脚本家の高木登が年に二、三回綴る日々

THE SHAMPOO HAT『沼袋十人斬り』を堪能す

・傑作であった。公演中止の期間、どれだけの方が本作を見損なったのかわからないが、最良の時間を失ったみなさんに心から同情する。
・以前自分はこんな文章を書いたことがあるのだが、おそろしいのは彼らがまだまだ進化していることである。演出はより様式的になり、内容はより明確になり、物語はより劇的で、狙いがすべてみごとに決まっている。観終わってしばし「すげえなあ」とただ呆然。明日マチネまで。時間のある方は、ぜひスズナリへ。
・ひさしぶりに劇評を書きました。ほんとうは五月の短編二本立てのときに執筆するはずだったのですが、なにせ間にふたつも公演をはさんでしまったもので、この時期に。ご迷惑をおかけした関係者の皆様にお詫びいたします。しかしMUはその間に長編二本同時上演を企んだわけだから言い訳はきかんよな。つまりはハセガワさんのバイタリティに対するエールのつもりです。自分も頑張りますわ。すいません。