【スローライフ阿寒】

自然の中に置かれると人は何を、どう、考えるのか、ゆっくり対話しながら生きたい

タスキをつなぐ!

駅伝という競技が好きだ。
「ただ走るだけのあんな競技を何で好きなのか?」と聞かれても困るのだが、ともかく好きだ。高校時代、選手だったせいかもしれない。もしくは、長距離を苦しげに走ることに人生を見てるせいかもしれない。
昨日、第62回男子高校駅伝があった。優勝はブッチギリで広島の世羅高校が果たした。メンバー7人がきっちり走っての優勝だった。何はともあれ、オメデトウ!
ところで、駅伝選手は走ってる間何を考えてるのか?
勿論、第一は他の選手よりも早く走ることだ。だが、殆どは持てる能力のギリギリで走る。だから途中からは、脳を「苦しい!」ということだけが占拠する。脳の中には、「さまざまなイメージが去来する。不肖ワタクシはそうだった。

(呼吸がラクな時は、楽しくてエネルギーに満ちている)

(ランニング・ハイの時は脳内は空白、気持ちのいい限り・・・)

(苦しい!苦しい!限界が近づくと脳も恐竜のように固まってくる)
駅伝はかなり特異な競技だ。責任の大半が個人に委ねられる。だが、最終的には「襷という絆」をつなぐチーム力を問われる。そこには「One for all,All for one!」というチームスポーツの理念がある。
これは競技に止まらず、あらゆる社会に欠かせない理念じゃないか。駅伝を観ながらふと、そんな思いが湧いてきた。次の世代に襷をつなぐ。地域の絆をつなぐ。隣人に思いをつなぐ・・・。
もしかしたら「Ekiden」が国際語になったのは、日本発のこの競技のそういう理念が世界で理解されたからかもしれない。
震災で打ちひしがれた日本という国は、もっと自信を持つべきなのかもしれない。
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