【スローライフ阿寒】

自然の中に置かれると人は何を、どう、考えるのか、ゆっくり対話しながら生きたい

寒っ!

▼いつの時代にも若者言葉はある。10年ほど前は「チョー」が一世を風靡した。「チョー面白れぇ」というわけである。
「チョー」が「超」であることは、若者言葉に詳しくないオジサンたちでも理解できた。そのせいか、短命な若者言葉の中で市民権を獲得、いまでも逞しく生きている。まさに「チョー、ロングライフ」なのである。

▼最近、このロングライフ系に入りそうな若者言葉が流行り始めた。「でかっ」「うまっ」「痛っ」「やばっ」などがそれである。文化庁が昨年実施した「国語に関する世論調査」によると、「寒っ」が気にならない人は85%に上った。他人が使っていると気になる人は、わずか10,4%だった。
▼この促音系、どうやら関西弁という説がある。関西のお笑い芸人がテレビで頻発したのが メディアに乗って全国区になったというのだ。また、マンガやゲームが発祥地という説もある。スピード感と感情を表現するためには、ピッタリらしいのだ。
▼阿寒国際ツルセンターにオジロワシとタンチョウのバトルの撮影に行った時、小学生の一団と出合った。小学生達はオジロワシを見上げては「すごっ!」。タンチョウの舞う姿を見ては「でかっ」、を連発していた。
気がついたら隣のオジサンが「寒っ」を連発している。促音系の言葉は、どうやらロングライフ言葉の仲間になりそうだ・・・。