【スローライフ阿寒】

自然の中に置かれると人は何を、どう、考えるのか、ゆっくり対話しながら生きたい

蚊を喰った男!

※「何てこったッ!」。喉に違和感がある。シャワーを浴びる前、唾を吐いてみた。すると…吐き出した唾に黒い木の枝みたいなものが混じってた。よく見ると、じぇ、じぇ、じぇ!蚊の死体だ!「エェッ、一体どこで口の中に…?」
※思い当たったことがあった。実は、先刻まで台風一過の後片付けをしたたところだった。モ〜レツな藪蚊の来襲に耐えて、ようやく一段落し、シャワーを浴びようとしたところだった。

(蜘蛛の巣は、いたるところに張ってる。だが、蚊はなかなか捕まらない)
※「確か途中で、何かが口の中に入ったような気はしたなぁ。綿毛と思ったが、実はアレが憎っつくきコイツだったんだ!」しかし、蚊も叩き潰されることはあっても、よもやヒトの口の中で絶命するとは思わなかっただろう。
※それにしても唾液の殺菌力は大したものだ。蚊を殺してしまうんだから…。改めて、人間の免疫機能のスゴサに舌を巻きながら、蚊の死体を流してあげた。一件落着だ!

(コンな蜘蛛もいる。子ども時代は結構平気だったが、どうしてだろう、歳がいく毎に嫌いになってきた)
※が、そうはいかなかった。「蚊を喰った男」というフレーズが、SF的なイメージを次から次へと湧かせる。果たしてカフカの「変身」のようにならないだろうか…。明日、蚊に「変身」してはいないだろうか…?
※北海道開拓の先人たちも同じような体験をしたに違いない!湿原の画家「佐々木栄松」の釣りエッセイにも、モ〜レツな薮蚊に責められるシーンが書かれてた。自然と共生するということは、生半可じゃない!