【スローライフ阿寒】

自然の中に置かれると人は何を、どう、考えるのか、ゆっくり対話しながら生きたい

 確定した未来!

※今年の流行語大賞候補が顔を揃えた。「今でしょ!」「じぇ じぇ じぇ」「倍がえしだ!」「お・も・て・な・し」など、いずれも時代の風を掴んだ言葉だ。が、これらが流行語大賞に確定した訳じゃない。「未来は不確定」という訳だ。

(どうやらノルウェーカエデ・クリムソンキングという園芸樹木らしい。紫の葉の色がスバラシイ!)
※これに対して確定していた未来がある。「超高齢社会」は35年前から確定していた未来だった。我が日本においては、2005年から「人口減少に転ずる」のも確定していた未来だった。が、何の対策も打たれなかった。
※「時間」という概念は、人間だけが持つものとされる。詩人の長田弘は「ねこに未来はない」という秀作を書いた。猫と飼い主の心温まるエッセイだが、作者は最終的に猫に現在はあっても「未来はない」と結論づけた。

(ナナカマドの朱の色は、確定した未来を表している)
※道東ではいよいよ、秋が深まり始めた。濃い緑に褐色のベールがかかり、もうすぐ裸木となる。ナナカマドも日に日に朱の色を濃くし、やがて茶に変色して落果する。秋から冬へ。「確定する未来の季節」がやってくる。
※政治秋の陣、「消費税増税の未来」どうやら確定しそうだ。そして、“安部信長”がめざす企業立国も…。ま、これまでとは違って未来確定のための対策は打ってるようだ。が、果たして「暮らしやすい未来」は確定できるか。
※大多数の人にとって明るい未来を確定できるか?企業だけが大笑する未来にならないか?一般人の我々は、「ねこ」にならないよう気をつけなければならない!