エスキモーに氷を売る −魅力のない商品を、いかにセールスするか−(ジョン・スポールストラ きこ書房2000年)【3】

タイトルに惹かれて。
同著者の「エスキモーが氷を買うとき」という本も隣にありましたが、
この本が右側にあって手に取りやすかったので。。。

エスキモーに氷を売る―魅力のない商品を、いかにセールスするか

エスキモーに氷を売る―魅力のない商品を、いかにセールスするか

キャッチーなタイトルと、平和そうなイラストの表紙です。

【内容】
成績不振、不人気でNBA最下位の観客動員数である「ニュージャージー・ネッツ」という
チームのマネージャーに就任した著者が、独自の「ジャンプ・スタート・マーケティング」という考えに基づく行動によって、
NBA27チーム中最高のチケット収入伸び率、そして何倍ものスポンサー獲得を実現。
その考え、行動を、様々なビジネスシーンで役立つような親しみやすい文章で紹介しています。

【感想】
面白かったー!!
はらはらどきどき、探検モノを読むようにどんどん引き込まれました。
マーケティング理論のような専門用語や体系的な話はでてきません。
著者が"救いようの無い不人気チーム"をお金の集まる人気チームにしていくために
取った色々な施策が具体的に紹介されているので、とても分かりやすいです。
その根底にあるには、
「常識や習慣にとらわれることなく、人が欲しいと思うものをとことん考えて形にしよう」
という事だと言っているのだと思います。
僕の場合、プロ自転車チームと自転車ショップを運営する立場なので、
この本で取り上げられているNBAチームと世界が似ているためか、
思わずハッとする事がとてもとてもありました。
ただもちろん、セールスやマーケティングに関わる多くの人が読んで面白いと感じるのではないでしょうか。
著者はアメリカではもっとも有能なプロ・スポーツのマーケターの一人と言われているらしいです。
この本の中では、
「何が問題かを見きわめて、その解決を助けよ」
という言葉が一番好きです。
忘れないようにしよっと。