玖足手帖-アニメブログ-

富野由悠季監督、出崎統監督、ガンダム作品を中心に、アニメ感想を書くブログです。

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新世紀エヴァンゲリオン嘘と沈黙 死に至る病、そして

  • 拾五話。

敵のいないキャラ萌え話。
でもおもしろかった。予告もカウボーイビバップぽく楽しい。
綾波レイ謎の彼女Xな感じでかわいい。惣流・アスカ・ラングレーは美形とデートをしたのだが、どうやらその美形は退屈な男だったようだ。アスカ様にデートを申し込むとは、自信過剰なようだ。しかもコダマルート。やな男。チャラい感じが目に浮かぶわ!アスカ様がそんなペラッペラな男を相手にするわけが無いのだ。
で、シンジ君に会いたくて帰ってきた。シンジ君は優雅にチェロを弾き、アスカ様を感心させる。明日香様のよそ行き服可愛いなあ。
で、チュウしたりするんだけども、シンジ君は微妙にしょぼい。
「5歳から初めてこれだから大したこと無いよ」「誰も止めろって言わなかったから」「ブハァッ!はあはあはあ」
もっとカッコつけろ。
正直なのは良いんだが。チャラい男は嫌なのだが、正直すぎるのもときめかない。
アスカはなんだかんだ言って14歳の女の子なのよねえ。そーいう、恋愛っぽいイベントっぽい流れを味わいたいのさ。
加持君は、そこら辺の演技と様式の流れの使い方がこなれているから、アスカは惹かれるのかも。ミサトさんも本当の事を喋っちゃうし。流れに乗って。
本当の事を喋ったら、そこで初めて本気っぽい感じを見せてチュウですよ。
本気ばかりじゃなくて会話でじゃれあうのもやっぱり大事かなあと最近思うのさ。

  • 第拾六話

謎話をすると長くなるから、つらっとキャラ萌えで。
碇シンジ君にシンクロ率を抜かれたアスカが綾波に更衣室トーク。怒涛の愚痴。
アスカは綾波に「友達っぽい感じの流れの行動」を期待してるんだけど、綾波はどうでもいいというか、そこら辺の愛着行動が理解できんので、演技などしてくれないで、話を聞いてやる不利もしてくれないで、挨拶だけはちゃんとする。「じゃ、お先に」
友達になろうとしてたアスカだが、決定的にむかついたか?
シンジ君もそこら辺が正直すぎるからアスカがむかつく。第拾弐話とか。
芝居がかった感じの「戦いは男の仕事」とかいうあたりは表面上なかよさげだしな。
やっぱ、エヴァは1話のミサトさんとシンジ君の探りあいみたいな、「演技で楽しそうにしている方が上手くいく」という思想に貫かれてるんかなあ。
ただ、綾波は正直すぎるし、その綾波が大人気だと言う事を見ると、おたくは僕も含めて「演技を超えた本当の愛が欲しい」的な部分もたくさん在るんだわなあ。
帰還したシンジ君に泣きつく葛城ミサトさんとか。
でもー。演技も出来ないで本当がどうとか言うのもナあ。型にはまる力と言うのも野村萬斎が。
理屈っぽい俺。
で、アスカは、消えたシンジ君に対して悪口を言う演技をして正直な綾波と論点のづれたケンカ*1になったり、泣いてるミサトさんに「叱るんじゃなかったの?」とつっこんだり。
アスカはアスカで、照れがあるんだわなあ。
「模試だけ満点とっても仕方ないじゃない!」とかお見舞いに行ったりして、ちゃんと「本心」ではそれなりにシンジ君のことを考えてやってる。でも恋人の演技をするほどじゃないから、つっけんどんな女の子の演技をするという選択肢しかない。
細かい調整が聞かないお年頃なんだよな。
14歳の女の子らしい。
とかいって、俺がそう言う心理操作が特異かというと、そんなワケは無くて、いつまで立っても甘えん坊で非モテなんだけどねっ!リアル恋愛怖いし。
あと、こういう心象吐露の話になると、堅苦しい喋り方になるアニメが最近多い気がするんだけども。
エヴァンゲリオンは、そう言う部分がわりと大和言葉と言うか、正直な話し言葉にこなれてて上手いなあと思った。
硬いところは、もう一つのシンジに「自己欺瞞だね」とか言わせてシンジ君は「呼び方なんて関係ないよ」あと、硬さはテロップとか映像の応用で処理してるんかなあ。
そんで、暴走するエヴァンゲリオンはカッコ良いんだけども、この後、弐拾四話までシンジ君の意思で使徒に勝つ事は無い。全部、おかんがやる。
そういう親の態度は結構子供の自立心を疎外すると思う。で、自分で決定するのはいきなり渚カヲル君の殺しだろ。
それは、クル。

*1:誉められるとかそう言う話じゃない