玖足手帖-アニメブログ-

富野由悠季監督、出崎統監督、ガンダム作品を中心に、アニメ感想を書くブログです。

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新機動戦記ガンダムW25「カトルVSヒイロ」

http://www.gyao.jp/sityou/catedetail/contents_id/cnt0038798/

モビルドールの量産を決定した財団に対し、異議を唱えたトレーズは自ら失脚の道を選ぶ。


主役はだあれ投稿日:2007/08/1110点中7点
投稿者:トレーズとアン

21人中の10人が「この番組レビューは参考になる」と評価しています。

トレーズとレディアン、ヒーローとヒロイン、まさに主役級の存在感です。ストーリは結構おもしろい。ガンダムにもう少しリアルさがあってかっこいいデザインであったらもっとよかったのになあ。

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奥が、深い。投稿日:2007/08/1110点中10点
投稿者:ウイング

16人中の13人が「この番組レビューは参考になる」と評価しています。

絶対的権力による平和か、それとも【戦】の中の平和がいいのか・・・。戦いの中には、活力がある。【死】を身近に感じることによって、【生】の大切さ、尊さがわかるのではないのか。フィクションであるが、今の平和も、それに似ている。自分の中に「いくさ」というモノをいつも感じていたい。

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今回の脚本と絵コンテは池田成監督ですので、トレーズ・クシュリナーダやレディ・アンの電波演説は池田監督の本心なのだろうか?うーん。電波だなあ。
ここまで電波だと、失踪しちゃうのも無理はないかと。
トレーズ=池田監督なのかなあ?
んで、トレーズは部下の力を借りて(?)幽閉中にガンダムエピオンを作り、池田監督が失踪している間にスタッフがガンダムWガンダムXを作った。
シンクロニシティ
それにしても、やっぱりガンダムWの主張はキチガイっぽいなあ。トミーノもたいがいキチガイなのだが、富野由悠季の基地外ップリは現実の中に理想を主張しようとしたひとが潰れていくような気違いで、つまり現実に負ける人を描ける。つまり、現実要素も理想と同じくらい考えている。理想をつきつめていく熱意がありながら、どこか引いた視点を持とうと言う意識はある。(バランスが取れるときと破綻する時がある訳だが。)
ガンダムWは現実を理想で押しつぶすような強引な夢の気違いを感じるのだ。
つまり、ガンダムWにおいてメインキャラだけで生きていて、その他のキャラはメインキャラのための供物になっていて、それは酷いんじゃないか。
メインキャラがやっつけるにしても、やっつけ甲斐のある敵であって欲しい!
しかし、いつも間にかトレーズもレディ・アンもメインキャラだからというだけで主人公の味方っぽくなってしまった。敵なら敵のままでいて欲しいのだが!
そこは、女性向と言うものか?
男の美学というか、魅力的な敵と言うのはもっと、こう、最後の最後まで憎憎しい人で居て欲しい。そんで、最後の最後に分かり合って、師匠が暁に散るわけだが。
女性向と言うのは、むしろ、最初から分かり合っているのに戦うところが燃えー。みたいな感じです。
ガンダムSEEDもメインキャラは敵も味方も仲が良いと言うか知り合いどうしだよね。
もっと、断絶しろ。
つーか、使い捨ての悪役であってもキャラを立てて欲しいのだが、女性向(というかぬるいの)の場合は、キャラが立ったら使い捨てないですね。そんで、薄いキャラばっかりをやっつける事になる。もっと虐殺しろ。
あー、決断主義の主人公並列化というのは、そこら辺に対するアンサーで、メインキャラだけで構築して殺し合いをさせると重みが出ると言う事かなあ?
一瞬で死ぬ奴にもドラマを作れる力技を見せろ。
メインキャラなんて所詮カメラのフォーカスが偏ってるだけの人じゃないですか。
つーか、レディアンは人殺しの極悪人なんだから、悪いままで居て欲しかったです。
何が「愛させてください」だっ。シネッ!
レディ・アンの部下達もテロリストのガンダムパイロットを解放するのなんかにホイホイ従うな。
部下がそんなに付いてくると思ったら大間違いだ。
ブライトさんは投票したんだぞ。
なんで、ガンダムパイロットが必要なのか、部下に分かるようにレディ・アンは説明すべきだった。
トレーズ様やお前の望みなんか知らん。組織に尽くす部下が安心して死ねる理由じゃなかったら動きたくないんですよ。そして、トレーズやレディ・アンがそこまで部下が死んでもいいと思えるほど恩を与えてくれた上官だとは思えない。
設定的にはあるのかもしれないが、俺はわからんかった。
だから、部下と言うか、人を人として扱ってない感じなんだよな。
そして、彼等、と言うかこのアニメの雰囲気はメインキャラクターと言う強者だけを人間扱いしている。
そんな脚本が、弱者への愛を語るのだ。胡散くせえんだよ!

 古き良き伝統とは人間の奥深い感情が築き上げたいたわりの歴史。私は戦う事が時に美しい事と考えると共に、命が尊いことを訴えて、失われる魂に哀悼の意を表したい。
 私は人間に必要な物は絶対的な勝利ではなく、戦う姿、その姿勢と考えます。しかし、モビルドールという心なき戦闘兵器の使用を行うロームフェラ財団の築く時代は、後の世に恥ずべき文化となりはしないでしょうか? また、戦わずに入られない人間性を無視する完全平和を讃える宇宙コロニーの思想はその伝統を知らぬ哀れな世迷い言と感じておりました。しかし、その境遇の中から私の理想を越えた新しい兵士が現れました。それがガンダムのパイロット達なのです。彼らの純粋性に満ちあふれた感情の前に伝統はかすんで見える事でしょう。守るべきものを持ち、さらに守っていたものに裏切られた彼らは歴史上の敗者なのです。しかし、彼らにその認識はない。それどころか、彼ら自身はまだ戦う意志に満ちあふれています。美しく思われた人々の感情は常に悲しく、重んじた伝統は弱者としての叫びの中に消え失せる。戦いにおける勝者は歴史の中に衰退という終止符を打たねばならず、若い息吹は敗者の中より培われてゆく……。
 私は……敗者になりたい。

チュイーン!
それは歯医者。
ガンダムXガンダムシリーズではなく一つの作品としてのアイデンティティーを主張したように、ガンダムW

純粋性に満ちあふれた感情の前に伝統はかすんで見える事でしょう。守るべきものを持ち、さらに守っていたものに裏切られた彼らは歴史上の敗者なのです。しかし、彼らにその認識はない。それどころか、彼ら自身はまだ戦う意志に満ちあふれています。

という風に、無理やりガンダムっぽいものを作らされることを否定して、主張するのだろうか?
しかし、その結果として敗者になりたいと言っても、平成ガンダム3部作で最高の売上。皮肉だねえ。
別に、主張しなくってもガンダムとは関係ないガンダムガンダムと言い張ってGガンダムを作ってもいいのだが。今川泰宏ほどの無茶は出来ないので、スポンサーに対する鬱憤を作中人物に織り込むのかねえ?
まあ、新しい世代に期待するのはいい考えではある。
ただ、問題は作り手の立ち位置が新しいガンダムパイロットなのか、トレーズなのかということで、そこで池田監督は引き裂かれたのだろーか?高松信二監督はガロードジャミルにいい感じに役割分担させていたと思う。


しかし、この演説で困ったところは、やっぱり、ガンダムパイロットのテロを美化しすぎと言う事だ。ガンダムパイロットは決して弱者じゃないと思う・・・。
戦場で死ぬ兵士やその家族や、誤爆で死んでいく一般人にとって、武器を持つものはみんな強者だと思う。そういう強者達の戦いによって迷惑をする人にとっては戦いが美しい物だとは口が裂けても言えない。銃を使わない戦争ならまだしも、モビルスーツを持ち出すような巨大戦争においては美学も糞も無い。富野ガンダムでは、「戦場は荒野」などで示されるように、有限の地球で戦争をしている場合ではないのに戦争をしている終末観が示されていて、本当に恐ろしかったのだが、ガンダムWではそのような戦争の生理的な恐怖感はなく、アニメーションの戦争でしかない。のだが、フィルムの雰囲気としてはシリアス真面目リアル路線化と見せているところが罪作りだ。まあ、腐女子的な感性で見ると、舞台などと言うのは美少年を輝かせる物でしかないので、それっぽければ何でもいいのだが。


トレーズがモビルドールに反対するのはよく分かったのだが、それをカッコよく補強するためにいらない論理を展開しすぎて、支離滅裂になっていると感じた。
もっと、「モビルドールはこういうデメリットがあるのでダメです」と普通に説得する方が良いと思う。
デスティニープランもそうなのだが、視聴者から見てあからさまに正しくないと分かりきった事に対してキャラクターがカッコいい理屈で悩んだり戦ったりするのはバカっぽいし、バカにしてるのかと思う。視聴者が見て、20年以上論争してもワカラナイし、作り手も分からない理論で戦うのがガンダムだろ。っていうか、トミノはやっぱり気違いの王様!
きちがいぶって言葉遣いの雰囲気だけカッコつける偽富野では敵わない!


それから、もっと問題なのは、トレーズが直接知りもしないガンダムパイロットたちの戦いを回想するという構造の歪みは、バンクの多様にしても酷すぎる。
やはり、これはキャラクターを人間として扱っていなくて、視聴者の感情を揺さぶる道具として使ってるんだねえ。キャラクターは知ってないが視聴者は知ってるので、そこに対してサービス。
ガンダムSEEDもこのやり方を踏襲したわけか。


なのだが、
ガンダムデスサイズヘルとアルトロンガンダムが完成度70%で今回初登場で威力を見せた新型のモビルドールをボッコボコにするところはロボットアニメの伝統と格式らしく、面白かったです。
男の子なんでね…!


ウィングガンダムゼロのカトルがヒイロと戦うところはハラハラしたのだが、ウィキで「ヒイロは殺すと宣言した人は一人も殺せてない」と読んだので安心できた。まあ、カトルが死ぬわけねー!
しかし、ゼロにボコボコにされたヴァイエイトの通信装置でゼロのカトルに長ったらしい説得をするトロワの体力と通信機能はすごいな。
つーか、死ねよ。
ヒイロもボコられたら死のうよ。
なんで、腐女子向けのガンダムの人は理不尽に死なないのか。(逆に、見せ場を作るために意味もなく死ぬことも。ハイネとか)
死ぬのには厳然たる死因と言う条件があり、それを満たしたら死のうよ!その条件にどれだけ近づけるか、どうやって死因を回避するか、と言うのがバトル物の見せ方だろうが!
まあ、バトル物ではないのだが・・・。じゃあ、バトルすんなヨ!
いや、女の子には出来ない暴力を通じて女の子にも分かる愛憎劇を見たいと言う女の子の願いもわからんではない。
でもなあ。やっぱりなあ。
ガンダムはザクマシンガンは耐えられる、ガンダムシールドはザクバズーカ2発で割れる、という条件の中で戦うのがハラハラして面白いんだけどなあ。そういう、プロレス的な順位付けは女性にはわからない面白さなのか?女には教えたくない快感だな!


カトルがトロワ>>>>>>>>>>>>>>>>>>>ヒイロというのは萌え萌えでした。
そんで、大好きなトロワを傷つけて、仕方なくヒイロを助けてしまう所も萌え萌えでした。


萌え萌えしてたらいいのかなあ?
その割にはすさまじく破綻してるなあ。いや、ここまで意味不明なシナリオを作るほうが難しいだろ。
Vガンダムはすごく整頓されていたなあ。(皮肉)
なんで、Vガンダムは総スカンでガンダムWは大人気だったんだろう?
やっぱり、動物的な萌えなのか?
マヘリアさんは萌え萌えだったじゃないか!即死!




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囚人サンもおっしゃってるが、やっぱり波長は合わないなあ。そもそも、俺はキャラ萌するオタクじゃないし。
俺が萌えるのは自分の脳内妹くらいだし。
(あと、妹にそっくりの観鈴チンとか(*^^*)/ )
でも、おれがガンダムWを見るのは∀ガンダムを面白く見るためなので、ガンダムWを見ることでガンダムを本気で埋めたいと思った富野の気持ちを分かりたい。


いや、富野がガンダムWを見たかと言う問題ではない。見てなくても、評判は分かる物だし、そういうのを生み出した原作者の気持ちは、俺がガンダムWをいくらみても計り知れない物である。