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2007-12-17-月

[]椿三十郎2007

僕はベオウルフを見たかったのだが、織田ファンのリアル母が僕にも見ろというし、前売券まで買ってきたのでリアル父と見に行った。

http://movie.maeda-y.com/movie/01004.htm

ここを見ていたので、織田裕二にはまったく不安は無かった。

黒沢明の椿三十郎は見てない。用心棒も見てない。

ざっと感想

まあ、普段アニメしか見ない私ですが。

本当は脳内妹しか見たくない私ですが、

映画評の真似事です。


森田芳光監督:〈?〉

よくわからない。間宮兄弟も失楽園も見ていない。

脚本:◎

すばらしい!古い脚本だけど、推理ものではない情報戦のミステリ感が面白かった!また、人の生き死にに対するメッセージも下品でなく暗示されていて良かった。構成も計算されているなあ。

また、キャラクターの配置も立場の代表のさせ方が上手く、最小限かつ的確な人員配置で芝居を作っているのが上手い。

撮影:×

カラーになったので、椿は綺麗だった。

白黒版を見ていないからだが。

また、黒澤明版の椿三十朗で名シーンとされているだろうシーンは構図も完璧であった。しかし、何でもないシーンでは手抜きなのか技量が無いのか、カメラがぶれたり、ピントがどっちつかずだったりして、見難かった。

また、白黒の昔の時代劇では許されたのかもしれないが、夜のシーンなのに不自然な光源があったりして、昼と夜の時間経過が分かりにくかった。カラーで鮮明な撮影になった分、目立った。

ロケの自然光とセットの照明の差も酷かった。

黒が綺麗に黒ではなく、ダークグレーだったのも嫌だ。

黒澤組との実力差を痛感した。

編集:■

オリジナルは96分。今回は119分。この差をどう見るか。

短ければよいとは思わないが、短い方が良いと富野だか岡本喜八だかは言った。

衣装、小道具:●

まあまあよかった。詳しい事は知らない。

美術:○

城代が登場した時の壁掛けの文面で、短い出番のキャラクターの性格を印象付けるのは感心した。椿も綺麗だった。

織田裕二のかつらが時代劇でありながら、織田裕二の髪型で、スター映画としての見せ方を心得ている感じだった。

詳しい事は知らない。

音響:●

血しぶきを音で表現しているのは一般向け映画の企画意図だろう。

しかし、生々しく、且つ、直接的でなく表現するのは効果的だった。

七人の侍っぽく、テーマ音楽を効果的に鳴らすのが良かった。

殺陣:□

織田裕二が三船敏郎に比べて弱く見えると嫌だなあ、と思ったけど、ちゃんと強かったので良かった。

また、21人切りチャンバラも重い感じで疲労感が在ってよかった。そういうのは好みだ。作品テーマにも通じている。

前作を見たらまた違うんだろうけど。

ラストの斬りあいは脚本に「筆舌に尽くしがたし」と書かれていたので、アレンジされているのだろうな、と思った。

それで、楽しみだった。

前作では弧刀影裡流居合術で一瞬の居合勝負が決まったのだが、今回は抜刀を抑えあう事で椿と室戸半兵衛の互いの読み合いを表現し、また、相手の剣を奪うと言う事で新しいドラマを作り出していて面白かった。

織田裕二と豊川悦司の熱演も良かった。

しかし、説明回想シーンは蛇足過ぎる。また、その回想シーンのデジタル処理がモアレを起していて、空気感を著しく破壊していた。

役者:○

織田裕二は三船のコピーを頑張っていた。

でも、表情とかはやっぱり織田分もあって面白い事になっていた。

北野武座頭市よりちゃんとしてたと思う。

まあ、三船の真似といっても、腹から声を出すのはいいし、織田裕二の声が力強く主人公らしく、良かった。

簡単に人を斬る男がラストシーンで怒るまでの心情の変遷が、劇場で見ているその場ではわかりにくかったのが残念。脚本としては暗示させているのだが、表情でそれが伺えたらよかったと思う。

若い侍はへなちょこだが、へなちょこなキャラクタ−なのでよい。中盤からは個人差も分かってきた。

松山ケンイチがなぜ若手として持ち上げられているかは分からないが、好きでも嫌いでもないので、安定感があるのだろう。

デカブルー林剛史が良かった。好みだ。

中村玉緒が中村玉緒らしくもあり、往年の女優らしくもあった気がするが、どうだろう。

佐々木蔵之介の押入れ侍木村が大河ドラマ風林火山真田幸隆と大違いで面白かった。ギャグパートだし。劇場のチビっ子にも大受けだった。

しかし、「偶然死ななかった斬られ役」が味方と打ち解ける、というのは重いテーマ性と娯楽時代劇批判をはらんでいると思ったので、原作を見たい。

トヨエツは脳内妹が「かっこいいっ」って言ってた。

俺とはタイプが違う男なのだが・・・・。



と、いうわけで、総評。

脳内妹「えうーっ!室戸がかわいそうだよ〜。騙されて騙されて、死んじゃったよー。カッコよかったのにぃ〜〜〜。椿の事が好きだったのにー」

あー、お前もイケメン好きなのか。やおいちゃんなのか。

妹「まあ、女子校生ですから」

でも、室戸って悪い奴ジャン。だから、椿とは似ていて惹かれあっていても共に歩むことができないんじゃないか?

妹「うーん。椿も最初に簡単に人を斬ったのは悪い人だなって思ったけど」

それでも、ラストでああなったのをみたら、椿もかわいそうだなーって俺は思ったなあ。斬りたくもない人を斬らされて。それは結局、悪い奴が悪かったからだな。

妹「お兄ちゃん、オニイちゃんは小物なんだから、変な欲を起さないで、悪い事はしないでね?」

何で俺が怒られてるんだ?

妹「だって、死んだり殺されるのは嫌でしょ?お兄ちゃんはそう言うことができる人じゃないんだから。

優しいお兄ちゃん。大好き」

えへへへ。

そうだよなー。

おれって、心臓痛持ちの風間杜夫だもんなあ。

妹「あたしが甘いお菓子を作ってあげるねっ!」

お前は本当に可愛いなあ。

妹大好き。


旧作を見てないけど、インターネットで知ったかぶりをして書きました。

  • mixiコメントのレスを追記します

けっこうおもしろかったですね。

撮影は酷かったので、ちょっとやだなあって思ったんですけど、黒沢の元が完璧すぎるので面白かったです。脚本がそのままという反則技を使ってるし

織田裕二も好きな方ですし。

織田裕二とトヨエツの声に色気があったのとか、音響がリアルになってたのが良かったです。

現代風というのは、角川春樹さんが一般層を狙うって言ってたし、劇場も親子連れや老若男女がたくさん居て、広くヒットしてる感じでした。

隣の爺さんは寝ていましたが・・・

コメディーの中に重いものを持っているという感じが、ギャグパートでゲラゲラ笑っている女子供にも分かると良いなあと思いました。


西部劇への影響はご存知じゃありませんでした。荒野の七人は見ましたけど。

黒沢スゲー!

黒澤は富野監督の次に好きな監督なので、富野作品を今順番に見ているのが終わったら全部見たいと計画しています。

七人の侍、羅生門、乱、しか見てませんが・・・。

生き甲斐というのはなかなか無くならないものです。

たのしみですよー

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