玖足手帖-アニメブログ-

富野由悠季監督、出崎統監督、ガンダム作品を中心に、アニメ感想を書くブログです。

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輪るピングドラム第24話最終回「愛してる」ネタバレ愚痴&感動感想

僕はぶっちゃけ、世界の乗り換えとかリセットって好きじゃないんだよ。で、富野監督に「エヴァとかシュタゲとかひぐらしとか流行ってるけど、イデオンのせいじゃん。どう思って?」ってイデオンナイトで質問したけど富野は「世界を革命する欲は古代神話から続く本能」「コスモは生贄」って言う。
だから世界を革命するために生贄をささげるから何とか世界を変えてくれって言う文化は人柱とか古代インカ文明とか原住民の間にもある文化で、輪るピングドラムもそういう神話的な話だったんだろうけど。でも、現実の世界は生贄をささげても何も変わらないので、諦めが肝心だし、眞悧から見たら
しかし、性格がこじれている僕としては、渡瀬眞悧の側から見た「乗り換えすら世界の一部としている、もっと大きな世界への反逆」が見たかったなあ。それは自分で書くしかないのか。
間違えている世界を永遠に暗い所から憎み続ける眞悧先生を僕は愛してる。マジで!



シスコン的に、輪るピングドラムの最終回はやっぱり納得がいかない。兄を辞めるなよ!いや、兄は概念になったのか?年下兄なのか?っていうか、今年のアニメのトレンドは概念なのか?シスコンじゃなくなった兄に興味はありません。

シスコン要素がなくなったので、ピングドラムで一番感情移入できるキャラが眞悧になってしまったので、僕はみんなが世界と言う明るいミラクルトレインのなかで楽しく運命の路線を乗り換えたりしているのを、地下鉄の暗がりから永遠に呪いたいと思います。
陽毬ちゃんはお兄ちゃんとダブルHを失って苹果ちゃんを得たけど、それはシスコン的にどうなん?陽毬ももっと概念としての兄へのブラコンを復活させて新しいドラマが!


いや、真砂子が概念の中の兄を探し求めてチビ冠葉をストーカーして僕の地球を守ってみたいな倒錯シスコンのピングドラム2期とか二次創作が出たら、それはそれでシスコン的に美味しい!

だから、最終回の少年二人は真砂子が創造妊娠で産んで里子に出された子なんだよ!妊娠の話なんだよ!!!妹さん、兄を妊娠して下さい。
生娘の真砂子が兄を処女懐胎で創造するか、通りがかりのちび冠葉をストーカーして「お兄様と呼ばせて下さらない?!!!!」と声かけ事案するか、どちらが正しい解釈だろうか。
ゆりがうしなった桃果を追い求めて発狂したので、真砂子はおそらく奪われた過去の記憶の中の兄を探し求めて、これから長い旅に出て見知らぬ街をさまようと思う。もちろん暗視スコープを付けてパチンコ玉を飛ばす。むせる。真砂子は最終回の後、劇場版AIRの国崎行人みたいになるね。間違いないね。愛の狩人だからね。そしていつか一緒に輝いて妊娠するんだよ。


いやしかし、ダブルHや冠葉晶馬は失われたけど、でも、失われるために、失われる直前には合いが極限まで高まっていたし、その事に意味があったし、ダブルHの愛があったから苹果も呪文を完成させられたし、やっぱり全ての事には意味があるし、だから、これで良いんだよ!
運命の乗り換えをする呪文も隠されていなくて、彼らは既に自然に実践していて、その愛しあう人生の軌跡そのものがすでに呪文に成っていたし、ピングドラムは常に傍らにあったし、意味はあるんだ!
愛の話なんだよ!!!
っていう妙な納得感もあって、もやもやするので、もうちょっと時間ができたらまた何回か見るけど、他の番組の録画も貯まってるし!


しかし、多蕗圭樹時籠ゆりの性的な愛じゃないけど夫婦としての人間愛の24歳の夫婦もなかなか成人男性としては感情移入できるしうらやましい。彼らは最終回の乗り換えの記憶も持ち続けるのかなあ。全ての事に意味はあるよね。
ロリコンとレズの仮面夫婦だけど、愛の大切さを知って愛し合ってるな!