玖足手帖-アニメブログ-

富野由悠季監督、出崎統監督、ガンダム作品を中心に、アニメ感想を書くブログです。

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Gのレコンギスタ第7話「マスク部隊の強襲」落ちるか?飛べるか?不安!

脚本=富野由悠季
絵コンテ=斧谷稔/演出=久藤瞬
キャラ作画監督=豊田暁子
メカ作画監督=阿部邦博
戦艦作監=仲盛文


長文ブログを書く癖がある私ですが、ガンダム Gのレコンギスタは非常に密度が濃いアニメなので、1話に付き、1テーマのお題で感想を書くことで何かを感じていきたいと思います。
で、今回のテーマは「不安」「不安定」です。

ウィルミット・ゼナム長官が第一ナット(アンダーナット?)からスペースグライダーで大気圏突入しながら、「飛んでいるの?落ちているの?」と、叫びますが、まさに今回はこれに象徴されるような不安定さが全体を支配しています。まあ、前回は教官殺しの地獄だったし、4話とか5話もディスコミュニケーションがテーマだったりしたので、安定感はどんどんなくなって行っています。
最初はスコード教の永遠なる恩寵で生命を全うできるリギルドセンチュリーの千年王国の安定があったのに、アイーダさんが「世界は四角くないんだから!」

と叫んでから一気に世界が混乱し始めた(ように見えるけど、ゴンドワンとアメリアは20年間大陸間戦争をしている)。「世界は四角くないんだから!」と叫ぶ宇宙海賊のアイーダとベルリの運命の二人が出会う所から世界の関節が外れて物語が動き出す、わけで劇が開幕する合図のようなセリフだったのかな。「世界は四角くないんだから!」「世界を革命する力を!」
安定したキャピタルガードに就職して真っ当な職に就こうとしていたベルリの人生が急展開していく話ですからね。


逆に言えば、今回は飛び出して宙ぶらりんなイメージだし、デレンセン大尉殺害から次の事件のドラマが始まるまでの「繋ぎ」という要素の回とも言える。なので、今回はそんなにでかい事件や人死には出て無い。
(カットシーは毎回のように惨殺される)

  • 不安定!オープニングテーマ!

初っ端からおかしい。まず、前回までオープニングテーマのテロップは明朝体だったのに、全部ゴシック体に変わっていて、しかもテロップが出るタイミングが微妙に変わってずれている。
そして、「星の名前知って〜〜〜」でGARNiDELiAの「BLAZING」ってテロップが出るところの絵がキャピタルタワーの第一ナットから、

1話冒頭のデレンセン大尉がカットシーでラライヤ・マンディを掴む所の絵に差し替えられている。

えっ。なんで?何でそう言う小手先のことをするの?
デレンセン大尉の思い出をサビの部分で増強したいという気持ちなのかなあ…。
エルフ・ブルをぶん殴り止め絵は


そのままなので、毎週冒頭からデレンセン大尉を追悼する気分からスタートすることができます。


うーん。次回からも新メカの登場とか人の退場に合わせて絵が変わるかもしれない。
でもフォントがゴシック体に成った意味は本当に分からない。絵を一個差し替えたらテロップも画像データだったから無くなって、ゴシック体フォントで急遽載せなおしたんだろうか?内容は変化してないように見えるけど、まだ精査はしてない?
ま、まあ、ガンダムでは新機動戦記ガンダムWの後期OPのオーガニック的にリアルタイムで変化する感じと言う実績もあることだし…。
富野監督は10月28日のロボットアニメナイトで小形プロデューサーが言った事によると

OPはあれが完成形。御禿がこれだ、とサイバーフォーミュラのOPを持ってきた。小形P的には全新作するつもりだった。
https://twitter.com/Char_Tweet/status/527082693872599041


GレコのOPで、ところどころ本編映像を使ってるのは未完成では無く、富野監督は「あれで完成だ」と言っている。サイバーフォーミュラだ、と言っている。 昔の事を思い出しながら作ってる富野監督の集大成…とは、小形プロデューサーのコメント。 #gレコ

https://twitter.com/yoshi115t/status/527082904656941057

だそうだが、その1週間後にいきなりワンカット修正とか言う技を繰り出してくる。完成してないじゃん。
常に変化し続ける!!!飛ばせないオープニング!視聴者に最初から緊張感を要求する作品!
まあ、ガンダムWよりはマシですよ。大丈夫大丈夫。
いやー、本当に富野監督は嘘つきですね。いや、まあ、アニメ自体が錯覚なので仕方ないね。富野監督の言うことを額面通りに受け取ってはいけない!

  • マスク部隊とは何だ?っていう不安定さ


いきなりドゴス・ギアなみに4つくらい飛行甲板を持つ巨大戦艦のガランデンに乗ってマスク部隊が出撃!
でかい。
そこの作戦前ミーティングで謎の男のマスク大尉(公称)が「私の真実を話そう…」「実は私はクンタラの出身だ!」
いったい何先輩なのかどうかは真実よりも秘密なのね…。謎の高校生主席失踪事件の真実は語られるのだろうか?
「選ばれた諸君たちも全員クンタラ出身と分かった」「クンタラとは何だ!?」

「今世紀以前に人に食われるような劣った人々と言う意味だと聞きます……」
富野監督、「クンタラって作中では”差別されてる人”くらいで、実際に過去に食料用の人間だったという設定は劇中では描きません。ですが〜」ってインタビューで言っていたけど、普通に解説されている…。富野監督の言ってることはちゃんと聞くべきだけど信じてはいけないな!
大阪ガンダム展の図録のインタビューではクンタラを通じて、人種差別の恐ろしさ、人の業の深さを描くつもりがあると書いてあった。カムイ外伝…。
で、マスクは「このガランデンのマスク部隊が海賊を叩くことでクンタラの地位を向上させる!」「そしてキャピタルタワーを支配する側になるんだ!」と階級闘争の気炎を上げる。

階級を同じくする男たちの戦いに出る前の威勢!前々回まではチアガールに応援されながらの出撃だったが、今回は自分たちで鼓舞するスタンス。敵が出撃してくる前に「今回のメカ部隊はこれだ!」ってミーティングをするの、勇者ライディーンのプリンス・シャーキン劇場みたいな感じでGレコってかなりクラシックスタンダードな構成を使ってるな。必ずBパートは戦闘だし。パターンが分かりやすい!パターンが分かりやすいけど、チアガール部からクンタラ青年団に変えて来たり、パターンの中で変化の幅を見せる。匠の技ですねえ。


で、軍艦からマスク部隊が発進するんですが。
前進部隊の足場に軍艦とは、ジュガン司令もはしっこいな・・・」ってマスクは独りごちるが、そのジュガン司令は「クンパ大佐が調達したって言うガランデンは…」って言って見た目も知らないようなので、ジュガン司令もクンパ大佐の暗躍の中にいるようだ。マスクもクンパ大佐に入れ知恵をされているって5話で言ってた。うーん。
マスク部隊も不安定だな。そもそも指揮官がマスクで精神を強化した高校生で、構成員が被差別部落民でコンプレックスを戦意に利用されている若者たちだし。

新型のMSの変形やビームサーベルのテスト実験も兼ねているし。

使い捨てっぽさが・・・。リアルは地獄!
アメリアのエリートへの反発心を上に利用されてやられる。(アメリア本国の描写が無いので、アメリアのエリートとキャピタルのクンタラのどっちが裕福なんかはわからんが)

マスク部隊、被差別階級で調査部の大人たちには使い捨て扱いされてる若者なので、不安感と悲しさがバハリMAX。
レアカードのアーマーザガンにはボコられるし。所詮N+くらいのレア度のモブですよ。G-セルフはSR、パックを付けるとSR+。



あと、エルフ・ブルックのカタパルトのパーツとか増槽ブースターとかガンガン海に使い捨てしまくってるけど、海洋汚染とかそう言う概念はこいつらにはないんだろうか?宇宙世紀の大量消費の間違いをまた繰り返しているメビウスの輪っぽさが・・・。まあ、旧宇宙世紀の核燃料よりはマシなんでしょうがー。



どうでもいいけど、富野幸緒さんの振付によるアイキャッチのポーズ、どれもガッツのG、じゃない元気のGを象徴しているように見えるんだが。どうだ。

どっちかと言うとEにも見えるんだが。

ジョジョの奇妙な冒険 (56) (ジャンプ・コミックス)

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ちなみにこれが絶対アイドル速水ヒロさん


  • 海賊部隊の不安定さ

不安定なのは、海賊も同じ。
なんか、補給のジャハナム部隊が来てもダミーの風船のメガファウナに見当を付けて接近するし、偵察のグリモアも「総監直属の部隊が何の用だ?」って誰何するので、どうやら本国との通信もできてないみたい。キャピタルアーミーもアンダーナットの基地から地上を監視して、ダミーの風船をメガファウナと見間違えるし。
どうも長距離電波通信による無人機とかミサイルができないっぽい。ジャハナムとグリモアもハイタッチして接触回線で敵味方認証してるっぽい。(そうでなければロボットがハイタッチする意味がよくわからない)(糸電話ではだめなのか?)Gレコは接触回線の描写を推してるなあ。
通信はあてにならないから、ダミー風船も目くらましになるし、通信には伝令に来てもらわないといけないし、おかげでビレイやレイドルで補給が受けられるということらしい。
だから、ビクエスト島が発見されても弾道軌道で地球を数周しても、メガファウナはビクエスト島の基地に居座っている。キャピタルからの長距離ミサイルや無人爆撃機での空爆と言うチョイスはない世界観のようだ。ミノフスキー粒子のある世界観ならではですね。
で、今回のマスク部隊の強襲がキャピタルアーミーからの実戦行為の発端のようだ。アメリア本国へキャピタルの外交官が抗議に行って外交的手段で事を収めたり、キャピタル全体の正式な政治的アピールで海賊行為を止めさせたりと言うチョイスも無く、いきなり海賊に軍艦から出た秘密新設マスク部隊でカチコミですよ。うーん。カリブ海が前線になっちゃうのかなー。アメリア軍もいきなりアーマーザガンを補給部隊やメガファウナへの事前通告なしに投入とか。

色々不穏だし不安定だ。



アーマーザガンは名前も強そうだし、デザインもカッコいいけど画面左上から来るので、やっぱり富野の映像の原則では「脅威」のニュアンスが強いんだが。一応海賊サイドのベルリにとっては味方だけど、キャピタルの同級生を撃ったわけだし。複雑。


通信ができないから艦隊のスケジュールも不安定に変わるらしい。次回、スルガン総督が自らメガファウナに来るらしいが、どうなる事やら。(スルガン総督もアーマーザガンに乗っているのか?)
アサルトパックが試し撃ちしてないけど、実戦で実用テストをさせられるとかめちゃくちゃ不安定だ。
あと、このハッパさんがぼやく感じ、鈴木千尋さんだからプリパラのクマっぽい。


アイドルはロボットだし、衣装は装備クマー。

  • ウィルミット・ゼナム長官の飛翔と落下

ウィル長官の地位も不安定でヤバい。
前回はキャピタルタワーを登ってアンダーナットの基地にデレンセン大尉が来た時は、デレンセン大尉とベッカー大尉の二人だけだった。

対して、今回同じ基地にウィルミット・ゼナム長官(キャピタルタワーの運行局では一番偉い人)が来る時は権力争いをしているキャピタルアーミーの兵士たちと同じ車両、同じエレベーターで移動します。一番偉いのに!前回と今回で同じようなカメラアングルでクラウンとナットの接続部分のエレベーターを映したので明確に対比してる意図があるんだと思うが。
3話にも登場したメガネ秘書は先に到着していたようだけど、思いっきりエコノミークラスで一人で移動する。うーん。長官が率先して経費を節約していると見るべきか、長官が好きでもないキャピタルアーミーの異性たちに囲まれる嫌な感じを演出したいのか、専用便を用意する前に長官が突発的に定期運航便に衝動的に乗り込んじゃったのか、意図がちょっとよくわからないですね。まあ、色々なんだろうが。
でも、

レンタルセグウェイ屋のおかみさんに「毎度どうも」って言われて「お互い様」って言ってしまうウィルミット・ゼナム長官は男社会の権力争いの中で気を張り詰めていて、同性のちょっとした親切にほだされる、っていう雰囲気はあるかもしれない。ウィル長官もライバル部署の男に「ババア」って陰口を叩かれながらトップ管理職をしているので、ストレスがすごいでしょうね。メンタルが不安定になってるのかもしれない。
基地の権力が削られて不安定になる女性キャラと言えば、Vガンダムのラゲーン基地司令、ファラ・グリフォンが思い浮かびますが。Vガンのユカ・マイラス役だった田中敦子さんがファラ司令みたいなポジションなのだろうか?



ただ、前回はデレンセン大尉とベッカー大尉がアンダーナットの街に暮らす人からゴミをぶつけられて「元はキャピタルガードなのにさー」って陰口を言われたりしているのに対して、ウィル長官は下町っぽいアンダーナットの町の人には親しみを持たれているのかもしれない。ここも対比ですね。
ていうか、ここ、アンダーナットだよな?ガヤのセリフで「第一ナット」って聞こえたけど、前回デレンセン大尉が出撃したり、キャピタルアーミー記念式典で基地にするって宣言されたのはアンダーナットですよね。

ナットをパスしてから、

次のナットに入港しているので、あれ?アンダーと第一ってどっちがどっちだっけ???前回のセリフではアンダーって言っていたような???
いまいち、アンダーナットと第一ナットの違いが分からない…。アンダーナットは旧宇宙世紀時代の遺物だからその上のナットよりも古いスペースコロニーのようなものかもしれないが…?アンダーナットは数に入っていない可愛そうなナットってガードの授業ではデレンセン教官が言っていたが、下町っぽく自活していたり牧畜が営まれていたりすると、あんまり可哀想と言う感じはない。むしろ、宇宙世紀末期に汚染された地球を離れて宇宙で農業や牧畜をしていて人類の生命線を保っていた小型スペースコロニーとも考えられる。
144+1のナットがあるので、アリュージョニストや魔界塔士SaGaみたいにナットごとに独自の階層世界があると面白いんだが。どうか。塔の先端のトワサンガは聖地なのだが。


しかし、ウィル長官は堅実な運営でアンダーナットの人々に支持されているようだが、キャピタルアーミーがナットの中で基地を作ったり金網を建てたりエフラグを飛ばしていることに対しては、ウィル長官はアーミーにタワーの領域を侵害されているように感じて苛立ちを持つ。

「ジュガンめ!私にことわりもなく!」

アンダーナットの運行局は女性職員もちらほらいるので、キャピタルガードやアーミーが男社会と言うのに比べると運行局の事務方はウィルミット・ゼナム長官以外の女性も仕事を持っているようだ。(男女の服の色は違うけど?独自の文化なのか、宇宙空間だから事故の時のために性別を服で識別しているのか?宇宙服は男女色分けしてないかもしれないけど?)




突如、長官爆笑!
アンダーナットの長官執務室にもカバのフィギュアが。


地上の執務室にもカバのフィギュアが置いてあって「ウィルの性格設定として必須」と指定があったんだが。3話では「イザネル大陸の人からの土産物かな?」って思っていたが、どうもオフィスごとにカバのフィギュアを置いているらしい。で、ストレスのたまる男たちとの仕事の前にウィルミット・ゼナム長官はカバを見て爆笑して気持ちをリセットするというライフハックをしているようだ。田村玲子…。田中敦子。声も同じだ…。
カバは縄張り意識が強く、子供を強く守る母親中心の群れと言う生態なので、ウィル長官はそういう生き方なのだろう。でも、カバはライオンと同じくメスが寝取られると前のオスとの子供は殺されるので…。そういう寓意もあるんだろうか。
長官のメンタルが不安定だとみるべきか、不安定になりそうなメンタルをカバのフィギュアのストレス解消で保って長官にまで出世した傑物と見るべきか?ウィル長官の行動の意図を読み解く側も不安定になる。(ていうか、残り144個のナットの全てにカバのフィギュアが置いてあるんだろうか?ポケモンかよ…)


爆笑した後、顔を作り直して、決めポーズで歩いてウィル長官はキャピタルアーミーのジュガン・マインストロン司令(声:諏訪部順一アーチャー)に談判に行く。秘書とか補佐は付けないで長官はスタンドアローンで行動するんだ。


で、「ジュガン司令、ここはキャピタルアーミーの前進基地ではないんですよ!」「食料と空気と水の玉を運び込んでいるだけじゃんよ」と、ダンディーにあしらわれる。
そしたら、アーミーの部下が「海賊の船を見つけました」ってアンダーナットからの定点監視カメラで発見してジュガン司令に言うので、ウィル長官も気づく。(ここで、ちゃんとメガファウナのダミー風船が真上からじゃなくて若干斜め上から映されているのが赤道上空とカリブ海の緯度の角度を計算していてうれしい)
ちなみに、前回の6話でもベッカー大尉が「メガファウナ」って海賊船を呼んでいたのだが。3話のクリム・ニックが名乗ったのか、4話でビクエスト島が発見された時に名前も割れたのか?
で、メガファウナを見たウィル長官が「運行長官として海賊の船は見ておきたかったんです」って言ってすぐに退出するのでジュガン司令はベッカー大尉に長官の後をつけるように指で命令する。怪しいよな。わざわざタワーを登って抗議の直談判をしに来たトップ官僚なのに、監視カメラ画像を見たらきびすを返すので怪しい。

ちなみに、このキャピタルアーミーが使っている基地はキャピタル政府の命令で「一番大きいホール」に急きょ設置されたものらしい。壁面の煌びやかなアートがもともとは軍用ではなく外交用のホールだったことを匂わせる。リギルドセンチュリーではこういうアートが流行っているんだろうか。(2話のアフリカ人の外交官へのもてなしが中華風だったり、地味に文化風俗は謎)


で、長官なのに大気圏突入グライダーで出て行ってしまう。職場放棄とも思えるが、前半や前々話を見ると
「長官なのにエコノミークラスの路線に一人で来ている」

「長官なのに貸しセグウェイ屋のおばさんにぼやくくらいになってる」
という描写でなんとなく「運行長官の仕事が形骸化しているし実権もアーミーに奪われているからヒマ」というニュアンスは伝わる。でも、ベルリの所に行こうと決定したのは、やっぱり画像でメガファウナのダミー風船を見て「あそこにベルリが居る!」って思った直感が大きいでしょうね。それまではジュガン司令への抗議行動がメインだったけど。画像を見たら居ても立っても居られないで拉致された息子の所に飛んでいく親心。(ちなみに拉致された息子は「母は仕事のことしか考えていません」とか上辺では言って、寂しがる描写も無く教官をぶっ殺している)

拉致被害者救出の親心で、田中敦子迫真の事故演技でジュガン司令を騙す。

どうも通信網がちゃんとしてないようだし、ダミー風船にも騙されるようなカメラしかないし、小さなグライダーがどこに着地したのかは分からない気がするので、キャピタルアーミーからは「ウィルミット・ゼナム長官は事故死した」と認識されるかもしれない。事故死してくれた方がアーミーも権力が楽に握れるし。


で、ウィルミット・ゼナム長官はスペースグライダーを大気圏突入させるけど、ジュガン司令を騙して出し抜いたという安定感はなく、不安定に飛ぶ。
宇宙服を忘れたり、頭をキャノピーにぶつけたり、「落ちているの?飛んでいるの?」って叫びながら錐揉み回転したり、どうでもいいビスケットの事を考えたり、不安定な宇宙飛行のサスペンスを視聴者に提供して最後まで不安感を煽って視聴意欲を高めている。


ていうか、これ、思いっきり去年の宇宙映画のゼロ・グラビティのオマージュや…。母親がぼやきながら大気圏突入するとか。富野監督なりに「ゼロ・グラビティ程度の不安感は僕は脇役の一つの演出に落とし込めますからね!僕が世界で一番大気圏突入を演出したから」というハリウッドへの挑戦状っぽくてヤバい。


  • 不安定なクリム・ニックとラライヤ・マンディ

美形で天才で受けっぽくて女性人気の高いクリム・ニック君ですが、


記憶喪失が若干持ち直してきたラライヤ・マンディを垂らし込んでG-セルフのパイロットにしようとする。4話や5話でもベルリを積極的に海賊にスカウトしていたし、アイーダのことも利用したがっていたらしいし。
前回もベルリを盾にするように戦ったし。
また、ガンダムデザインの安田朗あきまんさんのtweetによると、

カーヒル大尉が戦死して一番困っているのは実はクリム中尉かなと思っています。彼は内心「カーヒルが居ないと一番死にやすいのは俺じゃん、どーしてくれるんだよ」ということでベルリ君には是非とも協力して欲しいんじゃないかと思ってます。哀しいぐらいにスーパー必死なわけです
https://twitter.com/akiman7/status/528210015627120640

哀しいくらいにスーパー必死なので、精神に障害のある女子も利用して少しでもパイロットの数を増やそうとしている。天才なのにwww姑息www。死にたくないんですよ!
女性視聴者の人気が乱降下しそうですね。どうなんだろう。
死にたくないけど、前線のリーダー格として天才ぶりたいから本国に逃げ帰ることもできないで毎回撃墜されるクリム。微妙なポジションだなー。大統領の息子だから逃げ帰ろうと思えばできるんだろうけど、戦いたい気持ちや英雄になりたい気持ちはあるので前線ではしゃぐ。これはベルリが「逃げようと思えば逃げれるけど、スパイするのなんのと理由を付けて逃げてない」とか、マスクが「マスクに成ることを拒んでも良かったけどコンプレックスを払しょくするためにマスクに成った」という男の子たちの不安定な動機づけでの戦い方を象徴してるのかもな。
あー、総督の娘なのに当たらないビームランチャーを撃ちまくる姫様のことは知らん。カーヒル・セイント大尉に近づきたくてパイロットになったのかもしれんが、カーヒルもいないわけで。味方からも戦力外として見られているし。どうなんだ。

で、ラライヤとイチャイチャMSデートをしていたらアンノウンのマスク部隊に襲われるクリム・ニック君とラライヤ・マンディ。パイロットスーツを着ていないと性能が発揮できないという伏線もあるため、苦戦を強いられます。
(天才さんが弱体化したわけではない?)

そんで、スゴイ不安定な姿勢で変な体勢から繰り出されるエルフ・ブルックのビームサーベルにやられてなんとなんとーっ!

ラライヤも割と喋れてきて安定を取り戻せるかな?と思わせて、この不安定な水没。キャラの安定を破壊して不安にさせることでドラマを動かす娯楽とする演出な!
で、ラライヤはベルリのジャハナムに救出されるが、敵の目にはG-セルフが海に落ちたと見せかけるように、クリム・ニックは敵のエルフ・ブルックのモブキャラを圧倒!(だからジャハナムに乗った王子様の役をベルリにとられたけど、クリムも敵を逸らすために頑張ったんですよ)

名前が無いキャラには強いけど、マスクからは逃げられないというクワトロ・バジーナ並の強さ。うーん。つかめサクセス。

  • ベルリの不安と飛翔

オープニング明けのアバンタイトルでベルリが前回のあらすじを言うのだが。富野作品ではVガンダムブレンパワード∀ガンダムキングゲイナーで使われた手法。次回予告を言うキャラと兼任。で、ブレンパワードのネリー絡みの回や「乾坤一擲」に対する宇都宮比瑪ちゃんのスタンス、「私は後から知ったんだけど」などを鑑みるに、最終回以降からキャラクターが回想している、と言う感じなのだが。だとすると、ベルリは最終回まで死なないかな?とも思うが、ザンボット3もあるしな?
ともかく、ベルリが自己反省することによれば、キャピタルガードとしてアメリア軍の事を知りたかったこと、そのために周りの海賊には嘘を交えながら付き合うこと、でもデレンセン大尉の声を聞いたうえで殺してしまったことは嘘ではなく自覚しているということ。


そう言う内面を持ちながら、「でも嘘を交えながらも海賊に殺されないためには適当に仲間ごっこもするぞ」ってスタンスで、ベルリはメガファウナを降りないし、デレンセン大尉の死をくよくよと考えて鬱になったりはせず、寝起きして飯を食ったら普通に海賊に馴染んだ。

@yoshi115t


富野監督の演出は、キャラの会話もストーリーの進行も途中から始める。 エヴァ以降、悩んでクヨクヨする主人公が普通になってきた。 富野監督は数年前に孫が生まれ、こう育って欲しいという願いもあってベルリの様な主人公にした。 #gレコ
https://twitter.com/yoshi115t/status/527080924484079616

らしい。
ストーリーの途中でのベルリなので、内面にはいろいろと葛藤があるかもしれないがそこはピックアップせずに、前回と今回の冒頭の余白で処理して鬱病になるのをこらえた。まあ、内面は不安定かもしれないが、一応ガールフレンドのノレドも守らなきゃいけないし、好きな女子のアイーダにも借りを返したいし犯罪者集団の海賊の中では仲間っぽく振舞った方が生存率が上がるし。という。
また、アイーダは「デレンセン教官じゃなかった!」っていうベルリの吐露を前回聞いているし、海賊のクルーとしても「ベルリはキャピタルアーミーの知り合いを殺しても戦うので兵士として使えるじゃん」と仲間認定されたっぽい。事故的に恩師を殺したことも利用してでも生き延びなきゃっていう必死なサバイバル感が、分かりやすい内面の葛藤描写もなく外面の行動だけで示されるので、「生きねば…」っていう富野版風立ちぬ感が。富野監督は宮崎駿監督に経緯と友情と敵意を持っているけど、「風立ちぬ」は褒めてましたからね。そして、風立ちぬは主人公の庵野秀明ゼロ戦パイロットや嫁の命の上にシレーっと「生きねば」とか言ってた外道ですが、Gレコはそのクライマックスを7話で通過してますからね。修羅度がすごい。
まあ、でも、実際にガチの戦争をしている犯罪者集団の海賊の中に居たら「あなたたちのせいで僕は人を殺してしまった!」とかエヴァっぽく悩むよりも生き延びるためにシレッっと海賊の作業を手伝って食い扶持を稼ぐ方がリアルかもしれん。リアルは地獄。
ベルリに敵の首都で何度も泣きついた捕虜の姫様のことは知らん。
姫様は泣いたり、無駄弾を撃ったり、割とフリーダムだな。まあ、ベルリが憎いのにベルリにお礼を言わされるって嫌なイベントも通過したけども。


んで、またあきまんさんのツイートによると

MSでGセルフは最強でパイロッテでベルリが最強なのでこの2つが出会うとすぐなんでも決着がついちゃうのでいちいち状況がこの1つを引き合わさないようにしている状態ですね。マジンガーやファーストだとパイロットの上達がありましたが今回は違う
https://twitter.com/akiman7/status/525701971785707520

なので、5話はコアファイターによって、今回はラライヤとクリムの持ち逃げによってG-セルフから引き離されてるって言うお約束展開に。

「ご飯食べてました」って報告しつつ走り込んでパイロットスーツを着にアネッテ・ソラさんの所に行って、パイスーを渡されるけど、裁縫係のソラさんは「上のことは上に聞いてよー」と雑に扱って、そこにアイーダにドヤされてまたMSデッキまで走って、

知らないジャハナムに乗れって理不尽なことを言われて、できないけどやれって言われてやりますって言って「できねーよ」って愚痴って



何度も落ちそうになって不安定な姿勢をアピールしたり、知らない相手のフライスコップでチームを組まされたり不安定なビームライフルを試し撃ちしないとヤバかったり

アイーダ姫様にすごい強引な接触をされたり、不安定な姿勢をアピールしながら戦場に出て行く。しかも、ここにラライヤやウィル長官の不安描写も挿入されるので、うわーってなる。ブラック会社にうっかり入社した新卒社員っぽさある。僕もKLabに入社した時は上司がプロジェクトから逃げて「うわーリアルホワイトベースだなー」って思って終電労働していたら過労で死にかけたので、僕はホワイトベースに乗っていたらランバ・ラルの部隊に撃たれる人(リュウの隣で寝てた人)ですね。ラ!には憎しみしかないですねー。
でも、ベルリ君は最強なので倒れないのだ。すげえ。俺はリアルに倒れた経験があるので、ベルリの強靭さがすごく英雄っぽく見える。

そんで、水没したラライヤをMSに乗った王子さまっぽく助ける。騎士だ…。ラライヤを助ける時にジャハナムの目のモニターの模様が変動するのはザンスカール帝国モビルスーツっぽいけど、「最強主人公なので量産型に乗っても発動させられる」という演出だとみるとまた最強っぽさが…。

不安定な姿勢をアピールしているので、またワイヤーを使ってジャハナムとG-セルフの間の空間を曲芸っぽくジャンプするけど、強靭な最強主人公なのでラライヤをG-セルフと言う名の棺から解放する。

ウテナかよ。
っていうか、ラライヤって姫宮アンシーっぽいですよね。チュチュミィが友達だし。
悪い王子のクリムは「チュチュミィも君がG-セルフに乗るのを見たがっている」って鳳暁生っぽく誘惑するけど、ベルリは「チュチュミィは外の世界を見たがっているんだよ!」って言って開放。王子だ…。
チュチュミィに気持ちを代弁させるのも、なんか「子どもをケアするチャイルド・ライフ・スペシャリスト」って感じで、ガンダム世代への提言でスペシャリストの藤井あけみさんと対談して取材した経験が生きている感じで熱い。

ガンダム世代への提言  富野由悠季対談集 I (単行本コミックス)

ガンダム世代への提言 富野由悠季対談集 I (単行本コミックス)

メカに囚われた姫を解放するって言うのはかなり王子様度が高いんですが、それをあえて演出で強調せず、戦場の中にふっと生じた静寂っぽい感じの中で、さりげなく金魚の気持ちを代弁してサラッと流すことで、さらに格好よさを増している。ベルリ最強すぎる…。
で、ベルリがすごいなーって思うし、

小鳥を愛でるラライヤって姫っぽいなーって思う。
でも、そういうロマンチック演出に紛れて、ラライヤはG-セルフのコックピットからジャハナムのコックピットまで数メートルジャンプする。強化人間だろ。サラッとヤバいことをやるのもGレコ。



で、姫騎士のG-アルケインのアイーダ・スルガン姫がクンタラ部隊に囲まれてなぶられていると



救助。王子!
(G-アルケインはいつになったら飛行モードに変形するのだろうか…)


で、最強主人公ベルリと最強ロボG-セルフがドッキングして、マスクと戦うぞ!って成る。不安材料を払しょくした王子様は飛べるんだ!が、ラライヤが消耗させたせいなのかわからんけど片方の翼をやられる。

やられるけど、謎バリアーを出す。

Fateの新しいアニメも同期でやっているけど、ベルリは英雄でG-セルフはスゴイ法具だと思って見ると、割と謎発動しても理解はできないけど許容はできる。


で、クンタラ仮面が「G-セルフは海賊が使って良いものではないんだ!」と口上を垂れると、


空から降ってきた意味のあるメカを振るう俺!と正当化して反撃する。宇宙から来る脅威についてはいつの間にか聞かされていたのかもしれない。
聖騎士だ。天空の意志を込められた聖剣を手にした正当なる王子の約束された勝利のガンダム。最強だ…。Fateのセイバーのクラスのアーサー王だ…。
で、母の意志に反して軍事行動をしているアーミーでもなるべく殺害しないように戦う。強い。


そして、今回は演出的にもストーリーの流れでもイベントでも「不安定性」をアピールするのが続いたんですが

ラストの戦局では、G-セルフが傷ついたモンテーロとG-アルケインを背にして、マスク部隊と対峙する、っていう「安定した構図」のレイアウトの絵になる。
不安定な姿勢をアピールしていたのに、主人公が主役メカに乗ったら構図まで安定するので、すごさが感じられる。フォースに安定をもたらす者。

「ではまとめて始末してやる!」って敵側のマスクまですごい安定感のある悪役構図になる。
で、「戦場が安定したが膠着したぞ、どうするんだ?」と言う所で




_人人人人人人人人人人人_
> 突然のアーマーザガン <
 ̄Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^ ̄

反則感のある演出。
完全にデウス・エクス・マキナオチじゃないか!



ビーーーッ!ドカーン!バーン!

あーーー


サブタイトルが「マスク部隊の強襲」なので、「マスク部隊に襲われた主人公たちがどう切り抜けるかなー」ってマスク部隊のドラマを期待して見るわけですが、そこを「真後ろからのアーマーザガンの強襲」で強引にオチを付けるので、本当にひどい。アーマーザガンのデザイン画はガンダムエースや公式サイトで見ているからどこかで出るとは思っていたけど、今回の新メカはジャハナムと量産型エルフ・ブルックだけかと思っていたら、「突然のアーマーザガン」オチ。これは前情報を知っていてもずっこける驚愕の展開ですね。結構芝居がかった構図で、演劇の舞台だと上手下手に敵味方が分かれて、下手側のマスクが「死ね!」って叫ぶと、さらに下手側の舞台袖から怪獣の大道具が出てきて全部ひき殺していくというデウス・エクス・マキナ


ただ、ベルリをアーサー王級の聖騎士王子として見ると、「突然のドラゴン襲来という運をも味方に付ける聖騎士ぶり」に見えるので、これは英雄譚なんですね!Gレコはファンタジーって富野監督も言っていたし。だからこれはこれで認めるしかない!
そう言うわけで、ベルリを英雄とみると、デレンセン教官を殺したことを引きずらない態度にも説得力が生まれる。


またあきまんさんのツイートの孫引きで申し訳ないが、あきまんさんはアーサー王の絵も描いていたし、ガンダムにも歴史にも詳しい。

人を殺した場合、偉大になれば良いんじゃないですかね。ソレスタルビーイングの刹那くんには地球皇帝になって貰いたい
https://twitter.com/akiman7/status/529241081339080706

とのこと。
【アーサー王】「騎士王アーサー・ペンドラゴン」イラスト/あきまん [pixiv]
なので、ベルリ・ゼナム君が前回「教官殿を殺してしまったー」って成ったんだが、そこで罪の意識にさいなまれて潰れるか?と思わせて
「教官を殺した分ももっといいことをして世界に貢献するぞ!とりあえず目の前の姫は2連続で助けるぞ!」という英雄的発想で立ち上がってる。スゴイパワフルですね。
カーヒル大尉を殺してしまったことについても「返せる借りじゃないけど行動で借りを返せるように努力します!」って前向きに行動していたので、鬱屈と言うチョイスはないんだ!
すごいなあ・・・。

エンディングのカーヒルとベルリとデレンセンのカットの絵コンテがGレコ公式Twitterで公開されていたけど。

先祖がいるということは、先人の魂の上に生きているのだから…

殺したら罪を償ったり裁きを受けたりって言う受動的な平民っぽい態度じゃなくて、「殺した分だけ命を糧にして偉大になる!」という王族の発想。コスモ貴族主義だ…。いや、平民でも歴史的に見れば死んだ人の上に生きてるんだけども。


そう言うわけで、今後はベルリがつかめサクセスしていく英雄物語として見て行けばいいのだろうか?


でも、好きな人のお父さんと、いきなり飛来したお母さんと言うめんどくさい人間関係も処理していかないといけないし、大変だ。そして、天から来るものに対して、ベルリがガンダムを持ってどういう対処をするつもりでいるのか?という謎もある。期待。


そして、次回のサブタイトルは「父と母とマスクと」うーん。マスク…。来ちゃうんだ…。スルガン総督はともかく、ウィルミット・ゼナム長官はキャピタルアーミーからは死亡認定された可能性が高く、居場所ができるのか?海賊に合流するのか?また、期せずしてキャピタルタワーのトップとアメリア本国の総督が会見するかもしれないわけで、そこもどうなる事やら。


気になるけど…「歩きながら見るなよ!」
次回予告芸がdアニメストアとかメタネタになってるんですがそれは。

  • そのほかのメカ描写

・グリモアがふわふわ浮いていてプシュプシュブースターを吹かしながらメガファウナのダミー風船を運んでいたけど、グリモアってフライスコップが無くても自律飛行ができるんですかね。風船に浮力があったのか?そもそも第1話の冒頭でG-セルフをキャッチした時はフライスコップなしで飛行してたし…。どうなんだ。グリモアの飛行能力。
・G-セルフが機銃を整備していた時、掌にワイヤーウィンチが付いていたがどういう構造なんだ?手の甲で隠されていて作画されてないけど。まあ、MSの指には消火剤とかトリモチとかがあるのが伝統だしな。ウィンチもあるか。

  • あと、宣伝。

英雄の富野監督が英雄を描いているGレコですが、ファンもトミケットのイベントなどをして英雄に近づこうと切磋琢磨しています。
で、台湾の富野ファンで翻訳家のkaito2198さんが
TOMINOSUKI / 富野愛好病
映像の原則の台湾版(繁体字中国語版)を台湾の書店で発売しました!

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世界に羽ばたく富野書籍!Gレコも多言語同時配信ですからね。英語とドイツ語と中国語でしたっけ。
台湾にはアマゾンが残念ながらないのですが、
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セブンイレブンとかで買えるらしい。日本への配送は、まあ、頑張ればしてくれるかなあ。割と売れ行きが好調らしい。良かった…。良かった…。




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世界にはばたけ!