旧玖足手帖-日記帳- このページをアンテナに追加 RSSフィード Twitter

2015-07-02-木

[][][]新幹線焼死事件に見る。日本に社会はない。世間体が在るだけ

貧乏な老人が社会に対して怒りを爆発させて新幹線で焼身自殺した。それに対するテレビ報道が酷い。

 東海道新幹線のぞみ車内で乗客が焼身自殺を図り2人が死亡、26人が重軽傷を負った事件で、死亡した林崎春生容疑者(71)が事件前日、東京都杉並区の自宅近くでポリタンクを持ち、「ガソリンスタンドGS)に行く」と話していたことが1日、知人への取材で分かった。約1カ月前から年金の受給額に不満を漏らすようになり、「自殺してやる」と話していたという。


 夫婦は、林崎容疑者と40年来の付き合いという。同容疑者は以前、ギターなどを持って酒場などで歌う「流し」や、幼稚園の送迎バス運転手など職を転々とし、昨年まで清掃会社に勤務していたが、最近は定職に就いていなかったという。

表示できません - Yahoo!ニュース

「一つだけJRに文句を言いたいんだけど、新幹線は外国人の方がけっこう乗ってたのに英語の車内放送は一切なし。オリンピックを控えて観光で売り出していきたいなら、せめて英語でアナウンスしてあげなきゃって。結局、英語を話せる人が乗務員に代わって英語で状況説明してたしね」

表示できません - Yahoo!ニュース

人が死んでいるのに、日本人が気にしているのはオリンピック!観光!テロ対策!

テレビ報道でも、いかに貧乏な人を保護するのか、どのように経済のバランスを取っていくのか、セーフティーネットを整備するのか、という論調は一切ない。焼身自殺した人間に対しては絶対悪として同情したり問題を考えてやろうなんて気持ちは日本人の世間にはない。社会を運営する際に発生する弱者の問題や、年金制度の構造的な問題は誰もが見て見ないふりをする。

僕の母親も「私なんか生きていても年金はちょっとしかもらえないし、借金もあるから」と言い残して自殺した。僕の母親と同じような理由で人が自殺したんだ。なのに、社会、いや世間の人間は自殺するまで追いつめられた人をどうするのか、同じような人が他にもいるのではないか、なんてことは思わず「オリンピック景気を邪魔するな」である。

「テロは必ず発生するから、対策を強化しよう」とNHKのテレビで識者が語っていた。

つまり、高齢者貧困や格差や年金の構造的不具合やこの国の経済政策の失敗、それに伴う個人的破滅から生じる攻撃的行動は「発生して当然」だと言う。

国家の社会の経済運営が弱者を追いつめた結果として、社会インフラに対する恨みをぶつける焼身自殺でも、日本人が気にするのは健全な社会と国民生活の運営ではなく、「オリンピックで外人に褒められたい世間体」だ。「貧困は自己責任」で「年金を収めない奴が悪い」「人を殺す奴や自殺する奴は悪いから人間扱いしない」と圧殺する。それでは何も解決しないだろうが、解決しようという気もないんだろう。


僕も自死遺族だが、「自死は発生して当然」だって世間の君たちは言うわけだね。

僕の友だちもこんなことを書いている。

人間爆弾3・キモくて金のない老人ってことかな。新幹線で焼身自殺するなら一人で死んで欲しかった。 - 大学院卒ニート、しやわせになりたい。

もちろん、「一人で死ね」の前に、「死ぬな」という思いはある。

物価消費税が上がったり、年金の受給額が減るとか、確実に社会の各所で追い込まれている人がいると思うのだけど、だからとて、多くの人を巻き込む選択に繋がるのは、私の感情(実際に自分がやるとしたらと考えて)では理解できない領域にあると思う。

軽々しくみんな「死ぬな」って言うけど、僕の母親のように生きることが出来なくて死ぬ人はいる。

それに対して「死ぬなって言ってたのに死んだ奴は悪い奴だからそんな人の事情は考えてはいけない」と言う風に無視して、死にゆく人を人間扱いしないで、けがれたものとして扱って、世間はオリンピックの対テロ対策などに目をそらす。

原発問題も一緒だよ。

ギリシャ国債破綻する。年金を多く支給しても地獄、日本のように取り立てるのみで弱者を見殺しにしても地獄。アメリカのように健康保険がなく移民の子を他国との戦争に使っても地獄。

この国は、あるいはギリシャやEUやアメリカも含めて人間には社会と言う巨大構成体を運営する能力が無いのではないか?あるのはただ世間体を気にして自分の利益後生大事に守れるように他人を見捨てて自己中心的に不幸が来ないように祈るだけだ。


「君たちは、泣いてる人を見ても何とも思わないのかね! これが文明社会 ってわけか! 都市生活は弱者を見殺しにすることからはじまるってことかい、は!」


僕も母親が自殺するだろうということは予期していたのに、自分の仕事を優先して無視して殺した。だから僕の手は血に汚れている。そして君たちは気づいていないだろうけど、気づかぬふりをしているがこの国は資本主義経済でみんなが繋がり、社会的構造の歪みによる貧困による死の穢れはみんなの手持ちで汚しているんだ。


狂人の犯行と皆が言うだろう。だが、悪は凡庸で、誰もが悪になる可能性がある。

今回焼身自殺した老人、若いころは年金を収めていなかったらしいが幼稚園のバスの運転手や廃品回収業という堅気の生活をしていた普通の人間だ。そういう人間でも老後に十分に生きることはできない。70歳になっても働かないと死んで当然と国に示され金を貰えない。今後、このような人間は数万人単位で増えるだろう。

少なくとも、僕の母親も普通のサラリーマンの妻と言うどこにでもいる人間だったが追いつめられて死んだ。君たちの周りの誰もが破綻する可能性がある。

貧困層はますます増え、年金は破たんする。簡易宿泊施設は違法建築で高齢者を詰め込み焼死する。自殺と他殺と事故に関わらず、徐々にこの国はダメになっていくだろう。

そんな社会によって弱い立場に追いやられる人間が社会に向かって恨みを持つことも許されないのか?

そういう呪いによる攻撃が発生して当然だと君たちは思っているのか?


オーケー分かった。


ならば君たちは当然の報いを受けるだろう。

投稿したコメントは管理者が承認するまで公開されません。

スパム対策のためのダミーです。もし見えても何も入力しないでください
ゲスト

コメントを書くには、なぞなぞ認証に回答する必要があります。


広告