●Nutra●――――――●ニュートラ●★『面壁のエクリチュール』★

2008-12-30 『 溯上エコロジー 』

寒霞渓

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.  『 沢登り文学 』

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▲▼∴ 655022. ∵▲▼ 兄さん新居さん、歌舞って末世!

『それぞれのシネマ』では、

映画館での盗難」や

「懐古」や「落し噺」などなど、

重ぶった内容が(懸念されたやうに)やはり多く、

ノエル・デ・オリヴィエラも

ジェーン・カンピオンも、

アレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ

ユーセフ・シャヒーンも

ピレ・アウグスト

レイモン・ドパルドンも

オリヴィエ・アサヤス

ジャン=ピエール&リュック・ダルデンヌ

アンドレイ・コンチャロフスキー

テオ・アンゲロプロス

クロード・ルルーシュ

…悉く仏陀だけの全く無才な

営業に成功しただけの戦略家・

政治屋でしかない事実

この際ほんたうハッキリした。

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▲▼∴ 655053. ∵▲▼ 次で出てつてやらうと思ふ

115分の完き苦痛!

いや、3分のみ除いて

「112分の完き苦痛!」

としようか?

その例外の3分とは

デヴィッド・リンチである。

クローネンバーグやヴェンダース

それに中国人監督たちと共に

まったく期待していなかったけれども、

劇場”から巨大なハサミが飛び出しており、

それこそまるで『平家物語』の“大顔”や

コストニーチェ”などの「物怪」のようであり、

閉じかけていた瞼が高速モーターで巻き上がり、

床擦れ懸念の尻の不愉快さも解消された。

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▲▼∴ 655075. ∵▲▼ 赤あかアカと、やまぬ明恵の夢

どうせ到達点;『マルホランド・ドライブ』の

余栄でしょーもない駄作をノミネートしてる

だけだろうとしか考えていなかったので

DVDでチャプター選択しながらなら恐らく跳ばし、

そのまま竟ぞ今生は拝まずに済んだに違いない。

それがバリバリ実験作で『夢十夜』を超え、

しかも味わい深い。

ほんたうのほんたうに根底の実力を持った名作であり、

この3分だけのために(>>たった!)

この作品は買うだけの価値がある。

以前すこし試みであったけれども、

これが投資対象のサンプル作品であるなら、

リンチには多額を投資してやる。

(他の監督は十把一絡げでも

   「死ね!」「失せろ!」「おととい来や枯れ!」だが。)

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▲▼∴ 655089. ∵▲▼ ファンタスティックワンダーランド

想えばデビュー作の『イレイザー・ヘッド』も、

20世紀版の『アンダルシアの犬』”であった。

イレイザー・ヘッド』や『エレファントマン』は、

それこそアレハンドロ・ホドロフスキー

少し見劣りするだけの結構な幻想名作であるし、

遠いディスタンスを経ての

フェデリコ・フェリーニの『8・1/2』の

次点や次々点ではあった。

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▲▼∴ 655111. ∵▲▼ DAIGO的に「マジ、スゴッ!」うぃっしゅ!

けれども、さうだ!

フェデリコ・フェリーニの『8・1/2』は

スバ抜けて過ご凄ぎる。

この秋、ついにデジタルリマスターで甦り、

劇場でリバイバル上映される運びとなったけれども、

ことフェリーニの『8・1/2』だけは劇場

繰り返し・繰り返し観るべき名作である。

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▲▼∴ 655132. ∵▲▼ コンラッドローレンツとオルダス・ハクスレー。そしてクレドムトゥワとシャーリ・マクレーン世界

私は一時ジュリエッタ・マッシーナの

魂のジュリエッタ』の方があるいはスゴイ

という判定を下そうか迷ったことがあったが、

確信のために『8・1/2』を観たら

そんな暴言はとても言えなくなってしまった。

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▲▼∴ 655153. ∵▲▼ パゾリーニブレッソンなんざ、まだまだユルイ。

宙に浮く=空を飛ぶシーンがあるから

言うわけではないが、

こと『8・1/2』だけは一つの認識の地平を超えた

中空の奇跡的視点を有っている。

こんな神智的認識は極々少数の

デイヴィッド・リンゼイ

ミルチャ・エリアーデ

そして『山水思想』の松岡正剛くらいが

有し得る傑出点だ。

沸点といってもいい。

沸騰して弾けた泡沫の如き奇蹟である。

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▲▼∴ 655174. ∵▲▼ 横山操の覚悟(の継承

そう、松岡正剛の『山水思想 〜負の想像力〜』は、

舐めて懸かったらヒドイ目に遭ってしまった。

身体論の結末として当然、

実態の山水がそこでは語られねばならないのに、

奴は水墨画の話でお茶を濁そうという姿勢なのだ。

当然、「ふざけろ!」とおもう。

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▲▼∴ 655191. ∵▲▼ 猩々の酒壷;褐鉄鋼のさざれ石製「禹余粮」

が、さすが、そこはセイゴオ

箱庭的で手元存在的、

つまりは安全な壁絵レベルでは済まさない。

「雪舟」と

「雪村周継」・「雲谷等顔」、

狩野三代;「元信」・「正信」と「永徳」

(といふ隔世相伝)、

「天下一統」と「画境社会」、

「禅僧から時宗、そして法華宗文化へ」、

「本阿弥家の“折り紙つき”」、

織田信長の“叡山炎上”」(延暦寺焼き討ち)、

「本阿弥家の“折り紙つき”」、

牧谿」や「夏珪」と「玉澗」・「馬遠」、

そして「真行草の画体」と

妙心寺霊雲院の狩野元信の描き分け。

そして一旦アングルドラクロワ

つまりはフランスに飛び、

張彦遠『歴代名画記』の「墨に五彩を兼ねる」から、

「破墨」・「潑墨」、「水暈墨章」、

宗炳・王微・謝赫の画論と、

「気韻生動」や「霊気」・「景気」・「気母」、

黄巾の乱」と「八王の乱」、

対するに「竹林の七賢」や「山水臥遊」、

花郎〔ファラン〕や道教〔タオイズム〕の開始で

「逸格」と「逸民」、「遺民」、

仏教に対する道教確立はそのまま

仏教に対する日本神道のそれと同然だし、

北宗画の「李思訓」と南宗画の「王維」

(の皴法「麻皮皴」・「披麻皴」)、

「荊浩」に「李成」(平遠)・「范寛」(高遠)・

「郭熙」(深遠→三遠の達成)、

「黄公望」に潔癖症「倪瓚」、

「王蒙」と道釈画「顔輝」、

栄西と、大日能忍・道元の協力、

「董其昌」と「呉彬」、

「安堅」や「安輝璿」・「姜希顔」などの李朝山水画

「一山一寧」や「高峯顕日」と「夢窓疎石」

平安の三蹟;小野道風の「傾筆」や「側筆」、

道元『正法眼蔵』#29の「山水経」に始まる

「山水一如」思想こそが禅林の水墨趣味

夢窓疎石や日本オリジナルの『枯山水』を

発起したのだ!!!!!!!!!!!!!!

との圧巻。

アルフォンス・アレの『奇妙な死』のように

水害を起こしたかと思うが早いか、

我々は平田篤胤の『仙境異聞』の壷中;

杉山僧正の仙術のように

絵画の中に引き擦り込まれてしまう。

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▲▼∴ 655212. ∵▲▼ 冠松次郎のウォーター・クライミング以来

大概のスリリングはその程度で勘弁してくれる。

が、何を意気込んだか今回のセイゴオ

そこから更に読者に“沢登り”さえ強要するのだ。

我々は「ぷはは、水を飲んでしまったぁ〜」程度では

赦されない。

もう息つぐ間も無く、

連日の徹夜は必至である。

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▲▼∴ 655226. ∵▲▼ バンカー越え

空海の夢』の後に読んだのが

ヒットし過ぎたのかも知れない。

セイゴオブログでも

小林忠の『墨絵の譜』がアップされてたけれども、

(;1264夜)

こういうものを便縁〔よすが〕に

雪舟から長谷川等伯縦横無尽?>>

ライク・ア・ローリングストーン

語られて行き、

我々は木葉渡りの術が伝授され、

いつしか中空に浮遊する山術

を修得してしまう。

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▲▼∴ 655243. ∵▲▼ 中国仙人日本ぢゃ山人

山の谷を川が流れ、

海で蒸発して雲に…

というエコロジー

逆転展開されるのである。

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