▲▼∴ 6852696. ∵▲▼ 椛を追って東奔西走

紅葉狩りケ寺、京都国立博物館にも
寄ってきた。
『高僧と袈裟』展である。
http://www.kyohaku.go.jp/jp/tokubetsu/101009/tokubetsu.html
浄瑠璃人形師の天狗久にそっくりな
各国要人ばかり乗せるといふ
00ナンバーのタクシーに乗って
法然とか最澄とかの法衣もあるんですかね?」
と尋ねられたので
「そんな上物は先づ無いに違いあるまい」
と答えておいたけれども、
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▲▼∴ 6852738. ∵▲▼ イギリスのウィリアム王子とケイト・ミドルトンも結婚するが、その仮面性

アラン・コルバンの数巻と共に復刻された
エルンスト・ハルトヴィヒ カントーロヴィチの
『王の二つの身体』でも主題たる、
不滅の政治的身体である。
――ドゥルーズガタリ
   『千のプラトー』まで文庫化されて
   我々はとても複雑な心境だが、
   最近の中沢新一の“ビニ本”2冊や、
   印税率40%でスーダン・ポンド
   イラク・ディナール並に飛びついた
   村上龍の『歌うクジラ』の電子書籍
   (デジタルブック)も結構楽しんでゐる
   我々としては早い話、本といふ本・
   曲といふ曲・動画といふ動画が
   悉く全て電子化されて
   現行の1/100位にディスカウントしたら
   濃縮されて次世代が見えてくるに違いない
          と考えているのだが如何?――
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▲▼∴ 6852759. ∵▲▼ ゴッドタンでもごっつぁんでもない!

高峰顕日〔コウホウケンニチ〕は初め、
紅葉の別世界『東福寺』の
円爾弁円〔エンニベンネン〕の下で修行した。
その後、来日宋僧の
兀庵普寧〔ゴッタンフネイ〕や
無学祖元〔ムガクソゲン〕、
そして(蘭渓道隆〔ランケイダウリウ〕は措いといて)
一山一寧〔イチニチイチゼン〕
(あ、違った!〔イチザンイチネイ〕だぁ!)
らの下で研鑽を積んだ。
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▲▼∴ 6852780. ∵▲▼ 死なないで→シナナイズ→チャイneeds→品爺

鎌倉仏教といへば中国ナイズである。
或は“応灯関”だとか、一遍や一向の
踊念仏;詰りはアンチ五山派であり、
発端は五山派でもあった。
兎も角、顕日はその王道を駆けた。
何故そんな芸当が可能だったかといへば、
顕日がロイヤルファミリーだったからである。
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▲▼∴ 6852801. ∵▲▼ 禅宗様の、臨済的な『夢想花』

顕日は後嵯峨天皇の皇子だった。
そして宗峰妙超〔シュウホウミョウチョウ〕や
夢窓疎石〔ムソウソセキ〕も
顕日の下に参集してゐる。
夢窓疎石なぞ、この高峰顕日
袈裟を下賜されてゐるではないかぁ!
しかもそれは元、南宋五山第一位;
径山万寿寺の無準師範〔ムジュンシバン〕のものぉおお!
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▲▼∴ 6852822. ∵▲▼ 和風五山第一の愛宕山を巡る二時間の川下り&トロッコ電車

桑ぁぁあああ!
凄ぇもんを観ちまった。
今朝の通天橋といひ、
音問ひの保津川下りといひ、
夢見心地なカルチャーショックで
もうフラフラしてゐた私は
これで止留めを刺されてしまった。
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▲▼∴ 6852843. ∵▲▼ サザンのライブを行った建長寺vsリアンのライブを行った教王護国寺(東寺)

肖像画も添えられていて
嬉しかったのだが、
「地蔵より俺の方が格上だ!」
と云って建長寺で礼拝しなかった
兀庵普寧など定めし高慢ちきな
嫌味な野郎なのだらうとずっと
考えてきたのだが、
実に深い目をした賢人面だったし、
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▲▼∴ 6852864. ∵▲▼ 京都駅で乗り換えの際。おりょう役の真木よう子のミニ写真展があって、これも楽しめた。『ベロニカ』のヌードも添えて欲しかった。また、駅外でのカラフル噴水も良かった。石井幹子のよみうりランド「ジュエルミネーション」や、東京ジョイポリスの「ウォータードロップタワー」、神戸の「ルミナリエ」、そして白沢温泉もりのいずみの「トナカイ電飾」!(森泉ではない!)

武士との喧嘩の話など伝わる
夢窓疎石もちょっと西行的な、
厳いイメージで居たものが、
「何だこの撫で肩はぁ!」
といふやうな穏やか過ぎる
モディリアーニ的肖像が添えられてゐた。
それを観ているだけで
穏やかな気分になって、
帰りの新幹線のテロップに
北朝鮮、韓国西方の延坪島に砲撃!」
と繰り返されてゐても、
俗塵の荒乱なぞ敵を知る能わず、
だわと眠った。
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▲▼∴ 6852885. ∵▲▼ 壊色の糞掃;田相と条

甥っ子で弟子の春屋妙葩〔シュンノクミョウハ〕や、
虎関師錬〔コカンシレン〕と並んで
再注目すべき絶海中津〔ゼッカイチュウシン〕
も居た。
実に充実した展覧会だった。
願わくば「生地」の解説をもっと
懇切丁寧に繰り広げて欲しかった。
組織の重要性は分かる。
J・D・サリンジャーも愛読した
『無門関』;無門慧開の料などもあったし、
無極志玄〔ムキョクシゲン〕の袈裟など
過飾気味である。
がしかし、もう2〜3噛み砕いて解説
してくれないと朧げで、納得いかず、
ついぞ薄れてしまうだろう。
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