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ny23の日記 このページをアンテナに追加 RSSフィード

2011-07-13 格付けにこだわり過ぎても良くないが

情報系の国際会議・ジャーナルのランキング

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論文が簡単に採録されるのも複雑な気分 - ny23の日記を受けて,自分の専門の周辺分野(情報系)でどのようなジャーナルが権威があるのか(よく引用されるのか・知名度があるのか)知っておこうと思った.少し調べてみたら,Impact factor (IF, Garfield '72),Conference PageRank などに基づく情報系の国際会議・ジャーナルのランキングを行っているサイトが見つかった*1

このランキングの上位から,普段主に投稿したり読んだり査読したりする国際会議・ジャーナルをさらってみると,

  • 8 SIGMOD: ACM SIGMOD International Conference on Management of Data
  • 16 VLDB: International Conference on Very Large Data Bases
  • 19* VLDB Journal: The VLDB Journal
  • 24 WWW: International World Wide Web Conference
  • 26* TODS: ACM Transactions on Database Systems
  • 27* JMLR: Journal of Machine Learning Research
  • 28 CL: Computational Linguistics
  • 29 ICDE: International Conference on Data Engineering
  • 43 KDD: Knowledge Discovery and Data Mining
  • 44* TOIS: ACM Transactions on Information Systems
  • 46* JAIR: Journal of Artificial Intelligence Research
  • 50 SIGIR: Research and Development in Information Retrieval
  • 56 IJCAI: International Joint Conference on Artificial Intelligence
  • 68* AI: Artificial Intelligence
  • 72 COLT: Conference on Learning Theory
  • 76 ICML: International Conference on Machine Learning
  • 87 ACL: Meeting of the Association for Computational Linguistics
  • 106 SDM: SIAM International Conference on Data Mining
  • 111* SIAMCOMP SIAM Journal on Computing
  • 114 EDBT: Extending Database Technology
  • 107 UAI: Uncertainty in Artificial Intelligence
  • 130 AAAI: the Association for the Advancement of Artificial Intelligence
  • 142 NIPS: Neural Information Processing Systems
  • 166 CIKM: International Conference on Information and Knowledge Management
  • 171 ICDM: IEEE International Conference on Data Mining
  • 146/216*2 HLT-NAACL: Human Language Technology conference / North American chapter of the Association for Computational Linguistics annual meeting
  • 185 COLING: International Conference on Computational Linguistics
  • 188* Machine Learning: Machine Learning
  • 347 EMNLP: Conference on Empirical Methods in Natural Language Processing

という感じ(最初の数字が情報系全体での順位,*がついているのはジャーナル).だいたいこの辺りまではいわゆるトップ会議という認識.<100 辺りまでに各分野の最高峰の会議が並んでいる.細かい順位を気にする必要はないが,良い国際会議と伍するジャーナルがどれか把握するには役に立ちそうだ.

なお,投稿する会議 ⊂ 読む会議ではあるが,諸般の事情*3のため,これらと査読する会議はあまりオーバーラップしていない.また当初の目的から,ジャーナルは(読んだことがなくても)積極的に選んである.その他,国際会議名・ジャーナル名は略称ベースで眺めたので,抜けもあるだろうし,(自分の)専門分野以外の国際会議は偏った選別になっているしで,あくまで自分用のメモ.

[追記] ランキングを引用しておいて自己矛盾的ではあるが,この分野のトップ会議はこれ,みたいに書いてしまうと,新規に分野に参入した人は「これ以外の学会の論文は読まなくていいんだ」とか「これ以外の学会には出さない方がいいんだ」といったブランド志向・権威主義に陥りがちなので,個人的にはあまり良くないと感じている.トップ会議で発表された研究の中には時流に乗っただけの研究が少なからずあるし,未開の地を切り開くような研究や,投稿時点でその分野を支配している価値観に合わない研究は,トップ会議に通すのが難しい場合もあるので(論文のストーリーを作るのがうまい研究者はそれでも通してしまうが)トップ会議以外の国際会議や Workshop で発表される場合も少なからずある.また,本来の分野のトップ会議で勝負できない研究が,別の分野のトップ会議で発表されるというケースもある(典型的には機械学習の研究など).

そういうわけで,発表された国際会議の格が研究の価値を決めるわけではないということは意識しておいた方が良い思う(査読時にトップ会議以外の国際会議や Workshop の関連研究を指摘されて痛い目に合う).若い人には,良い研究を見抜く目を,正例が多い(査読の質が高く保たれた)トップ会議の論文に多くふれることで,自ら養って欲しい.

[追記]

Top journals in computer science | Times Higher Education (THE) にも主要なジャーナルがリストアップされています.

*1:2008年の国際会議・ジャーナルを対象としているので,新興の国際会議は入っていない.この他にも国際会議のランク付け(典型的には (A+), A, B, C など)を行っているサイトは沢山あるが,分野横断的なランキングをジャーナルまで含めて行っているサイトはあまりないようだ.

*2:216位にも NAACL があり,違いが良く分からないので平均して ((146 + 216) / 2 = 181) ここ置いた(てきとう).

*3 専門分野外の論文を査読する - ny23の日記参照